41 特訓(4日目)
(4日目)
午前中の体力作りの後、滝のほとりで昼食を取る。
「なあ、シルヴァ、こんな森の奥まで入って弁当を食べる意味が分からないんだけど。」
「一つは、森の中の歩き方を身につけるため、「走ってたよね、俺、走らされていたよね」もう一つは昼からの修行のためじゃ。」
「修行?」
「うむ、3日間試してみて、薬による魔力創りはお主に合ってなさそうだからの。滝行じゃ。」
「おい、魔力創りって死ぬような方法しかないのか!」
「鋭いの。本来は産まれた時に身につけ成長と共に増えるモノだからの・・・死ぬような体験を身につけられんのじゃ。」
「アホか!イヤや、俺は帰る!」
「時間の無駄じゃの。白銀、黒姫、頼む。」
「ほいほい、押さえたで~。」
「こんなことは、したくないのだが。」
「いや、これ、前もあったよね?」
「旦那はん、そろそろ学習しようや~。何をしてもする事になるんやから。うちらも、旦那はんのためでなかったら、したくないんやで。」
「魔力が無くたって死なない!問題ない!」
「何を言っているのですか!魔力が無いということは、魔力に対する抵抗力が無いということですのよ。
火傷ですむ「ファイヤーボール」が致命傷になったり、誰でも抵抗できる「魅了」に掛かってしまったり、問題ありまくりですわ。」
「これについては、4人の意見は同じじゃ。諦めて滝に打たれてこい。」
「ううう。」
イチローが滝に打たれているのを観ながら、4人は今後のことを話し合っている。当然、危険になったらすぐに滝から引き上げるつもりである。
「しかし、意外じゃったぞ。お主達がイチローに説教をしてくれるとはの。」
「どうせ、やらなければいけないことだ。嫌々やるよりも、進んでやった方が身に付く。」
「それに、シルヴィアはんはこれで魔力が付かなかったら更に過激な修行にするやろ~。」
「危険が無いようにシルヴィア様が注意して下さっているのは重々承知しておりますが、トラウマになられても困りますわ。」
「判っておる。ただ、やらねばならん事は、やらねばならん。ついては、お主達にも協力してもらいたい。」
・・・結局、滝行でも魔力は身に付かなかった。




