3話 やっぱり二人なら最強!
今回は『アニメイトバディ1』用で書きました。
異世界恋愛作品が流行る中、こう言ったハイファンタジーのテンプレものを投稿したらどうかと思い投稿しています。
ちょっとでも面白かったら嬉しいです。
ちなみに最後は凄まじいオチです。(主にシルキーの魔法が最強)
私とリタはお互いに戦い方が全く違った。
リタは前衛で戦う凄腕の剣士。
たった一人で大国を落としてしまうほどの実力の持ち主で、勲章だって与えられたことがあった。
その腕を遺憾なく発揮する腕前を見せてくれた。
だけど私だって役立たずじゃなかった。
「リタ、時間を稼いで!」
「任せて」
リタはオーガ相手に突っ込んだ。
しかしオーガも黙ってはいなかったので、強靭な両腕でリタのことを叩き潰そうとした。
「さっきはよくもやってくれたな!」
しかしリタは余裕そうだった。
それもそのはず、もうリタは伏線を張っていた。
指をパチンと鳴らすと、急にオーガの体から氷が生えたのだ。
「な、なんだと!?」
リタが切り付けた辺りから、氷が生え出して片方の腕を凍らせてしまった。
それだけには止まらず、足元に剣を突き立てると、さらに氷が侵食した。
「う、動けない……な、なんだこれは!」
リタは動けなくなったオーガに剣を叩き込んだ。
これだけでも倒せちゃいそうだけど、リタは結構怖いことをした。
「私の魔法……」
リタは一応説明してあげた。
リタの魔法、《氷獄の呪縛》は、水を一滴でも含んでいたら最後、全身を凍らせることができた。
この魔法を食らって亡くなった人もいたそうで、まさしくリタの十八番だった。
「今は手加減してあげてる。シルキーの邪魔しないで」
しかしリタはオーガが傷付くことを平気で口にした。
するとオーガは怒りを露わにした。
「ふざけるなぁ!」
リタの氷の呪縛を力任せに振り払った。
無理やり壊したせいで、全身が疲弊していた。
だけどリタからしてみればこのくらい当然の範囲内だったみたいで、再び剣を構えた。
「そう来ないと。シルキー、どのくらい?」
「もうちょっと待って」
「分かった」
リタはオーガの攻撃を全ていなしてしまった。
むしろ隙を見つけて攻撃に転じていた。
私に活躍の場を与えようと、必死にオーガの力を削いでいた。
そのことにオーガは一切気がつくことがなく、怒りだけを武器にしてリタを攻撃し続けていた。
「もう少し。もう少し……お願い、もう少しで、見つけた!」
「シルキー?」
リタの動きが一瞬止まった。
オーガはここを勝機と見越して、拳をリタへと叩き込んだ。
「そこだ!」
「うわぁ!」
リタの体が吹き飛んだ。
木の幹に叩きつけられる寸前まで、体がよろけてしまったが、何とか立っていられた。
とは言えリタはほとんどダメージを受けていなかった。
受けたように見えて、剣の腹で受け止めていたのだ。
つまりよろけたのはわざとで、完全に演技でした。
しかしオーガはまだやれると思っていた。
強靭な腕を振り回して余裕な笑みを浮かべていた。甘いと私は思っていた。
「この程度か。さっきまでの冷酷な所業は何処に行った。この程度の本気で、この俺に勝てるわけが……」
「落ちろ!」
私が叫ぶと、オーガの頭上に大きな魔法陣が浮かんだ。
するとオーガは勇ましく叫ぼうとしたが、それ以降が断末魔となった。
一方のリタは何かを予感していた。
バックステップで距離を取り、剣を地面に突き立てた。氷の魔法を発動したみたいだ。
ドォォォォォォォォォォォォォォォン !
けたたましい爆発音がした。
すると目の前には氷の壁が展開された。
リタの姿が見えなくなった。
だけど爆発とほぼ同時に氷の壁がバリバリと音を立てて砕け散り、服が少し破けたものの、無事なリタの姿が目の前にあった。
「えっと、終わったのかな?」
私は瞬きをした。
とりあえずリタの姿が確認できて安心したが、殺気のようなものがまるで感じられなかった。
一体何が起きたのか。
オーガが跡形も無く姿を消し去り、地面には大きなクレーターができていた。
「危なかった」
「大丈夫、リタ! 怪我とかしてない?」
「大丈夫」
「良かったぁー!」
私は再度安心した。
もしもリタがあの一瞬で、自分の周りを氷で覆わなかったら、多分リタの体も消し飛んでいた。
「ごめんね。ちょうど見つけたのがこれしか無かったから」
「大丈夫。怪我も無い」
とは言え危なかった。
だって、初見じゃ防げないからだ。
私の魔法、《天災の扉》は天災だと認識したものを飛ばせる。
そんなわざわざ使うでも無い魔法を、こうも使う頻度が多いと非常に心苦しかった。
「でもさ、丁度よく隕石が飛んでて良かったよ」
私は胸を撫で下ろした。
オーガが消し飛んだのは、私が魔法で隕石を落としたからだ。
隕石相手だと誰も逃げることはできない。
時間は掛かるし、射程は短いし、座標設定も苦手な私だけど、一発決まれば即勝ちに直結した。
それが私の魔法だと、リタも知ってくれていた。
それでも私達は二人揃って冒険者を続けていた。
「それじゃあ帰ろっか。もう脅威は無いもんね」
「うん」
私とリタはハイタッチをした。
それから街へと帰るのだが、後の事後処理が面倒なことに今更気がついても遅かった。
ちなみに狼は近くの森にワープさせていた。
だからそのうち戻ってくると思うから、私もリタも気にせず勝利の余韻に浸かっていた。
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