やってしまった……呑気に遊んでる場合じゃないのに!:2
「つ……付き添いの人だけ今戻って来てね、最初は病院の敷地歩いてたんだけど突然黙って走り出しちゃって……!」
「うんうんハドソンさん、手分けして探しましょうか」
「お願いします!院長には資料まとめるように頼んでおきました」
ハドソンと一緒に私達も病院の外に出る。
「それじゃあ手分けして探すか」
「そうね、見つけたらどうする?音響弾使うほどじゃないし」
基本的に音響弾は緊急時用なのだ。
「見つけたら病院戻って看護師さんに知らせてもらうか、そんなに遠くには行けないはずだろ」
「エドガーくん、私ジルちゃんの見た目知らないんだけど、どんな子?」
「白髪で髪が腰くらい長くて、眼は黒、服は──」
「ウチにあった子供用の服を貸してあげたの、白いシャツと半ズボンよ」
「おっけい、それくらいわかれば良いわ。こう見えても人探しは得意なのよ」
胸を張るファルナが脚をほぐし始める。
「じゃあ俺は病院周りぐるりと探す。レガリアはハドソンさんと散歩コース追い直して、ファルナは──」
「エドくん、私は上から探すわ」
そう言うや否や、ファルナは全力疾走して近くの高い建物を軽々と登って走り去ってしまった。
(なるほど、あんな感じで上から私見て追っかけてたんだ)
静かな納得がそこにあった。
「あの子……何なの?」
ハドソンの疑問も尤もである。
「私もあれ、やってみたいな」
「……俺も、なんか憧れる」
エドガー達と別れた私が歩くのは、病院近くにあるのどかな公園周り。
「この辺が基本の散歩コースになってまして……」
静かで平坦な道、確かにこの辺は入院患者が歩くのに最適のコースだろう。
「ここから走って見失って、その後逃げていくとすれば……」
ハドソンと道を歩き、ジルの足取りを追っていた時。
「……騎兵さん?どうしました?」
(こんな時に、原石銃が反応し出した)
いつもの嫌な予感が来た。
ここ最近は、リーパーと思しき人物が犯行を起こす際。
奴の原石武器に反応するかのように私の原石銃は震え出す。
(……本当に嫌な予感がする)
今までの比ではない。




