今日の終わりの時間です:3
腐肉の巨体が爆ぜた。
「うえっ!グろっ!」
体積の五割を抉られた腐肉の塊がその場に倒れ伏した
「やるじゃん、やっぱり強いね原石銃」
立ち上がったファルナは片手を庇っている。
「ファルナ……?どうしたのその腕……」
ファルナの腕にかかった巨人のどろっとした欠片。
溶け落ちる肉片がファルナの服の袖から煙を上げていた。
「服が溶けただけよ、エッチな化け物ね」
「酸……!」
ファルナの服、腕の部分が溶けている。
彼女の腕は漆黒鉄の手甲で守られて無事だったようだ。
「街の人たちは……」
あの巨人の表面は酸で構成されていたらしい。
慌てて路地から離した人達の様子を見に行く。
「ああ、レガリア……手当が必要だ」
腐肉の巨人に襲われた人々は手足や顔に奴の酸を受けて大きな火傷を負っていた。
「……原石銃、この人たちを診てあげて」
私の手と銃から出る糸が、倒れる人々の傷を覆い始める。
(私以外の傷はすぐには治らない……でも気休め程度にはなる)
腕を溶かされ骨が覗く男性の腕を覆った。
完全に全身が爛れてしまった女性がいた、彼女はもう助かりそうもない。
倒れている子供、起こしてみると顔に酷い火傷が残っていた。
「……ジルちゃん?」
半分溶けてしまっているが、見覚えのある顔だ。
血の気が引いた。隣にいる全身を溶かされた女性。
その隣に倒れる小さな子供は背中を溶かされていた。
「レガリア!そっちはあと何人だ?」
ジル以外、生存者は居ない。
目の前で倒れる三人は、昨日イストサイン支部に向かう時広場に居た家族だった。




