三幕目 訳ありの三人
元姫様は日本でも、芸能人にも存在しないぐらい綺麗な子だな。
絶世の美女と言っても過言じゃない。高貴そうな顔立ちで、長い黒髪でポニーテールだ。こっちでは何って名前かな。綺麗な髪だな。
体型はスレンダー体型だけど胸は有りそうだな。男の子だもの。肌は色白だ。耳の尖りか目を引く。
「御公儀の沙汰により、奴隷となりました。気位が高く持て余しています。」
女将さんが腹立たしそうに説明する。
「そのような事、話さねばよいのでは」
中松さんが質問する。
「御公儀の定めです。商談は包み隠さず話さねば。商人株を取り上げられます」
女将さんがコホンと咳払いをして続けた。
「弓と剣術に小太刀を修めています。水と風の精霊魔道が使えます。家事はできません」
そりゃあ、元姫様だから家事は無理か。
ツンとしているが内心は不安でしょうがないと感じた。
勘が告げる。
掘り出し者だ。
かご? 精霊の加護と耳元で誰かが囁く。精霊? 風の精霊の加護を受けているのか。うーん。
「次は、和風付きの侍女でした。真風です。妖鷹族です。翼人です。妖鷹族は翼を自由に出し入れできます。十六歳になります。家事全般に接客・礼儀作法は素晴らしいです。和風から離れたがりません。杖術と剣術に弓が使えます。魔道は風が使えます」
無言で御辞儀をした。
可愛い系でアイドルができそう。小柄で黒髪髪を結ってない。勝ち気な感じがする。
「次は、和風付きの別式女(男装侍)だった。虎族の琥珀です。十七歳です。家事全般・接客・礼儀作法を身に付け、武芸は相当な腕前です。虎牙流の薙刀と長巻に太刀、柔術を身に付けおります」
こちらは、更に勝ち気な感じがする。ボーイシュで凛々しい感じ。身長は高めで虎耳だ。茶色の髪でショッウトカット。
「獣人と翼人の二人は、半獣変化と獣変化両方出来ます。三人は一緒の売却を希望しています。態度さえ良ければ容姿と技量に家柄です、かなりの高価となるでしょうに」
勘が告げる。三人の隠された能力と隠れた才能。
うーん。前の二人、迷霧と炎は買い。
訳あり、三人は、うーん。
『森人以外で、声が聴こえいる。すご~い。和風様を仲間にしてよ・・風の精霊が、風が守るから。みんなを守るから。お兄さんに力をあげるから。お願い。風の名をもつ人』
声が聴こえる。精霊?
『風の精霊だよ。和風様は、風の大精霊様の加護を与えられし方。和風様を仲間にしてくれば、お兄さんが風の精霊魔道が使えるようにするから。和風様を三人を守って。風の名をもつお兄さん。お願い』
『我、水の精霊の声も届きますか。水の精霊からもお願いします。私達の助力で良ければ。精霊魔道は森人族のみ。人間族の貴殿には魅力でしょう。森護の姫をお助け下さい』
『土の精霊も和風様と貴方様に力を預けえよう。森人の姫様を助けて下され』
『火からもお願いします。和風ちゃんと凪ちゃんに火が火を渡すよ。悪い事には、使わないでね』
『植物の声~聴こえ~て~る。植物の精霊~。二人に~植精霊魔道~使えるように~するから~。森を大切に~してね~。和風~を助けて~風の名の人~』
五つの精霊からの願いか。精霊魔道は魅力的だけど命令に従ってくれるかな。
「御公儀は、三人を奴隷身分に落としただけです。主人が他界した時は、遺言が有れば解放になります。無ければ、自害です。奴隷商で手続きをすれば解放できます。
三人は、簡要と赤と黒奴隷魔道具の拘束洗脳でさえ効かず。精神力か魔道力かは、解りませんが全ての魔道具をこわしています。
反抗的でなければ、明日の大競り市で天井知らずでしょが。しかし、この状態では大競り市で売れても、騒ぎになるでしょう。返品不可の条件付きでの値段です。逃亡叉は反逆しても、当方は関知しないのが条件です」
女将さんは、お茶を飲んでから続けた。
「実を申しますと、和風のみの身請け話は五件あり。三人共の身請け話が三件あったのですが、三人共拒否しました。赤と黒奴隷魔道具はこの件で壊しました。他に一月に一度開催される、小さな競り市で和風のみの金額は、その競り市では最高金額の千両でした。魔道具がはめられなければ無いこととなります」
女将さんは息を整える。
「三人で格安の百両では」
女将さんが値段を提示してきたけど、まさかの九割り引き。有り得ない。
「森護家は名門です。森護の姫だけでも、明日の競り市に出せば、四百両から始まるかと、魔道具さえ破壊する精神力でしかも反抗的。よほど手に余てっるかと。安いは安いですが」
中松さんが耳打ちしてくれた。
うーん。どうしよう。
三人が命令に従うのなら、精霊関係無く買い。
せっかくの九割り引きだし。
よし。面談しよう。
「炎と迷霧。後の三人、和風と琥珀に真風と六人だけで話したい。人払いで」
中松さんの眉毛が上がった。
改定しました。
長巻は、お買い物編で解説します。
日本の物です。




