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夜空に瞬く星に向かって 第二部  作者: 松由実行
第十八章 シェイクハンド・プロトコル
95/95

5. カーゴ・ルーム


 

 

■ 18.5.1

 

 

 ルナが言ったとおり、通路の先を塞いでいるハッチに至るまで敵の姿は無かった。

 そして通路にハッチがあるという事は、この先は別の区画に属するエリアだろう。

 この貨物船ソルハリサリュージに突入する前にレジーナから渡された船内図によると、このハッチの先は貨物区画担っているはずだった。

 

 ただし、追加情報によると貨物区画とは言ってもただのカーゴエリアでは無く、内部を客室に改造した中型コンテナを積み上げて、旅客用の居住区画としても使用しているようだった。

 コンテナを改造した客室というと、手狭で少々不便で使いにくいコンテナハウスの様なものを想像するが、ジュシブンレドール社のお偉いさん達を住まわせておくための客室だ。

 多分俺が想像するようなコンテナハウスの様なものではなく、もっと洗練されて居住性の良いものなのだろう。

 

 つまり、目の前のハッチの向こう側に救出対象であるジュシブンレドールの社員がいるのだろうとは思うが、カーゴエリアという広い空間にコンテナハウスという恰好の遮蔽物を積み重ね、しかもその中には人質にするに恰好の会社重役達が詰まっているとくれば、このハッチの向こう側に今まで以上の数の海賊どもが待ち伏せているのはまず間違いが無かった。

 多分俺達がハッチを開けて顔を覗かせた途端、集中砲火を浴びせて蜂の巣にしてやろうと、銃の狙いを定めて俺達がハッチを開けるのを今か今かと待ち構えているに決まっている、

 流石にこちらも、そんなハッチを不用意に開けるほど間抜けではない。

 

 本当は俺達が貨物区画に辿り着くまでの間に、ブラソン達がブリッジを落として管制システムを部分的にでも修復して再起動するのに成功してくれていれば話は早かったのだが、状況からして向こうは未だその段階に到達していないようだ。

 まあ、そうなっていればラッキー、程度の期待でしかなかったので重大な障害になるわけではないのだが。

 

「やはり管制システム復活は間に合いませんでしたね。計画通り50mほど戻って、脇のメンテナンス用縦坑を使って上の階層に移動します。今から五分後に突入してください。時刻合わせします。5秒前、3、2、1、マーク。

「それでは私は移動します。マサシ、ご武運を。非常時には躊躇わずに量子通信を使用してください。」

 

「諒解。お前も気をつけてな。」

 

「はい。」

 

 そう言ってルナは来た道を戻る。

 少し進んで右側の壁に取り付き、他の扉に比べるとかなり小振りな扉を開いて中に消えた。

 俺達はあらかじめこの貨物船の内部図面を提供されていたが、襲撃と共にEMPをぶち込んだ海賊達は、船のシステムから図面を手に入れることは出来なかったはずだ。

 メンテナンス用の縦坑に海賊達が気付く可能性は相当低いと見積もっていたが、どうやらその予想は正しかったようだ。

 海賊の待ち伏せなどはなかったようで、ルナが消えた縦坑から戦闘音が聞こえてくることはなかった。

 

 ハッチを前にして何もする事が無く、視野に表示される時計のカウントダウンを眺めながらただ待ち続ける。

 船のシステムは未だ復帰しておらず、相変わらず通路は所々に非常灯が灯っているだけで暗い。

 ブリッジ回りは当然海賊どもが固めているだろうと予想して、白兵戦に長けた二人を付けてブラソンを送り込んだのだが、苦戦しているのだろうか。

 いずれにしても、こっちにもジュシブンレドール社員という重要目標があるので、手伝いに行ってやることも出来ない。

 

 などと、ゴチャゴチャと色々なことを考えていたら五分が経過した。

 10秒前・・・5秒前、3、2、1、ゼロ。

 カウントゼロと同時に目の前のハッチのロックを力任せに引き倒し、ドアを開ける。

 カーゴエリアを覗き込むと、中ではすでに戦闘が始まっていた。

 どうやらルナが気を回して、待ち伏せている海賊どもの注意を自分に引きつけるために定刻の五分より僅かに早く突入したようだった。

 

 ・・・ったく。

 確かに俺がオーダーしたAIと生義体なのだが、どうにも自己犠牲で俺を守ろうとする傾向が強すぎる。

 今では非常に高い白兵戦能力を格闘しているので、そう簡単にルナがやられてしまうようなことは無いのだろうが、それにしても明らかに自分を犠牲にして俺を守ろうとする動きで敵の中に突っ込んでいく奴を心配するこっちの身にもなってみやがれ、ってんだ。

 こっちにしてみれば、当初は折角高い金を出して買った船載AIを失う事を、そして今となっては既にかけがえの無いものとなってしまった大事な身内を失う事をいつも心配させられるというのに。

 

 と、内心でぶつくさと文句を言いながら、俺はアサルトライフルを構え、闇の中を縦横無尽に飛び回るルナを追うのに必死になってこっちに一切気付いていない海賊どもをポイントする。

 まあ、それはお互い様か。

 と、余計なことを考えながらヘルメットの中で嗤う。

 

 ライフルのシステムはAEXSSの照準システムと完全にシンクロしており、常に照準と着弾点がヘルメット内のHMDに表示されている。

 俺の頭の中のチップと連動させることも出来るが、それ用の機能を元々持っているAEXSSのシステムとリンクさせた方が、重力や風の補正計算まで全て込みで計算した予想着弾点の表示など、便利な機能が多いし精確で応答も早い。

 

 俺はその着弾点表示を、コンテナの陰からライフルを構えてルナを狙っているLASの背中に合わせ、引き金を引いた。

 軽い動作音と、銃口を飛び出した弾丸が超音速衝撃波を発生する破裂音を響かせて、弾丸は正確にLASの背中を撃ち抜いた。

 一発の弾丸でパワーユニットと中の着用者の両方を撃ち抜かれたLASは、実体弾の持つ運動エネルギーを全て受け止め、隠れているコンテナの壁に張り付くようにして倒れて、床に向かって崩れ落ちると二度と立ち上がることは無かった。

 

 LASがくず落ちるのを左目の視野の端で確認しながら、右眼は次の標的を探し、ライフルを動かす。

 天井の高いカーゴルームの中程の壁に沿って設けられた作業用通路の、開いたハッチの陰に隠れて飛び回るルナを狙っているLASを発見した。

 ゆっくりと確実にポイントし、右眼視野にズームを掛ける。

 瞬時にウィンドウが開き、LASの姿がその中で五倍ズームになった。

 弾種、ハードメタルキャップ。射出速度、10km/s。

 薄汚れた旧式のヘルメット上にライフルの照準を合わせ、引き金を引く。

 ズームされた視野の中で、ヘルメットがまるで銃撃された西瓜の様に弾け飛び、首から上がなくなったLASが床に崩れるようにして倒れた。

 次。

 

 少し見にくいが、コンテナルームの反対側に近い壁際に止められた荷役用の小型車の向こう側に隠れて、頭だけ出してライフルで狙撃している奴が居る。

 身体全体が見えないので海賊かジュシブンレドール社員か見分けることが出来ないが、ルナを撃っているということは敵だ。

 頭さえ見えていれば充分だ。

 同じ様にズームウィンドウの中でレティクルをヘルメットの上に重ねる。

 弾種、同じ。射出速度、同じ。

 引き金を引く。

 結果も同じ。

 ただ、俺に見えたのはヘルメットが一瞬で赤い飛沫に変わって消滅した事だけだったが。

 

 ルナはまだカーゴルームの中を飛び回っている。

 その後ろを、HASが二機追いかける。

 方向転換のためにルナが壁に脚を付いて、再び飛ぶ。

 今までルナが居た壁に幾つもの火花が散る。

 HAS二機の銃撃にしては多過ぎる、

 まだ居るな。

 だが今の俺の位置からでは見えない。

 

 早いところ片付けないと、頭の回りの悪い海賊どもが頭に血を上らせ、焦れて大型火器を持ち出してこないとも限らない。

 こんなところでミサイルなんぞぶっ放された日には、コンテナもろとも吹き飛んで、せっかく多分まだ生きているジュシブンレドール社員まで死体になってしまう。

 社員達を生還させる依頼を受けているわけではないが、折角寄り道までして救難船に助けに入ったのだ。

 自分達のミスで救難対象が死んだとなっては、少々寝覚めが悪い。

 

 俺は目立たない様にコッソリとカーゴルームの中に入ると、コンテナの後ろに回り込んでカーゴルームの壁際を走る。

 積み上げられたコンテナの陰から頭だけ出して周りを見回せば、いた。

 先ほどまで俺がいた入口の斜め上で、制御室脇の踊り場の様なところに身を隠しているのが一人。

 ちょうど正面になるコンテナの隙間にニーリングしている奴が一人。

 どちらもルナを狙って撃っているので敵と判断する。

 

 コンテナの隙間に居る奴のヘルメットにポイントしてズームイン。

 拡大画像の中で落ち着いて着弾点をヘルメットのど真ん中に合わせ、引き金を引く。

 ヘルメットが一瞬で消し飛び、LAS本体も勢いが付いてコンテナの隙間の奥の方に吹っ飛んでいった。

 

 少しだけ身を乗り出して制御室脇に居るLASを見る。

 張り出した床の様な所に伏射姿勢になっているので、身体が殆ど見えない。

 後々面倒なことになるが、仕方ない。

 弾種徹甲。射出速度、変わらず。三連射。

 俺は張り出した床の裏側に向けて引き金を絞った。

 重力加速式のアサルトライフルは、どれだけ弾速を上げようとも殆ど反動はない。

 実体弾がマズルから飛び出して外気に接触し、超音速衝撃波を生成する震動と、ほぼ真空になったバレル内に空気が入り込む僅かな衝撃があるだけだ。

 

 放たれた三発の実体弾はほぼ同じ軌道で、張り出した床板の上に伏せるLASに向かって突進していく。

 徹甲弾は、最大でも数百kg程度の荷重しか想定されていない厚さ1cmそこそこの金属板など簡単に貫き、その向こう側のLASの外装、中身、更にもう一度外装と順番に貫通して、更に船の隔壁を貫通して何処かに消えた。

 貫通したとは云え三発の実体弾からの運動エネルギーを貰ったLASは、張り付いていた床板から引き剥がされて打ち上げられ、回転しながらカーゴルームの壁に叩き付けられて、壁に設けられた細い作業用通路の上に潰れるように落ちた。

 

 物陰からルナを撃つLASを次々と狙撃して斃したが、この頃になると流石に味方の援護射撃が少なくなったことに、ルナと追いかけっこをしているHAS二機も気付いたらしい。

 一機のHASは変わらずルナを追いかけてカーゴルームの中を飛び回っているが、もう一機がコンテナの上に着地して周囲を索敵するような仕草を見せた。

 

 LASとHASの違いは、乗用車と戦車並みのその装甲の差だけでは無い。

 ゴテゴテと大量に取り付けた装甲や武装類を動かすために、HASは必ずそれなりのパワーのリアクタとジェネレータを装備している。

 そしてその豊富なパワーに物を言わせて、LASとは比べものにならないほどの大量のセンサ類と、その情報を処理するためのプロセサをも搭載する。

 つまりなにが言いたいかというと。

 

 コンテナの上で、まるで辺りに耳を澄ませるような動作をしていたHASがこちらを向いた。

 電磁波的にも光学的にもステルス且つサイレントなモードで動いていたはずだが、もしかするとこればかりはどうしようもない、ライフルの銃口(マズル)から放出される赤外線か、あるいは空中を実体弾が通過した熱痕跡を捉えられたのかもしれなかった。

 いずれにしてもどうやらこちらの居場所がバレたようだ。

 一機のHASがルナを追いかけるのを止めて、コンテナの上からこちらに向かって飛び降りてきた。

 

 こちらも黙って見ているつもりはない。

 弾種徹甲、射出速度30km/s。

 HASに向かって引き金を引いたが、HASの正面装甲に派手な火花を飛び散らせて弾がはじかれた。

 ち。

 思ったよりも良い装備を使っていやがる。

 慌ててレーザー併用モードに切り替えるが、一度射撃を受けたHASは用心して細かく動き回っており、上手く狙いが定まらない。

 そもそもレーザー併用モードは普通の撃ちっぱなしでは無く、レーザーが着弾した場所を実体弾が捉えなければ、分厚いHASの正面装甲を突破することが出来ない。

 僅かな時間ではあるが、正確に同じ場所をポイントし続けなければならないのだ。

 

 そうやって上手くHASを捉えられないうちに、物陰を上手く利用したHASに接近を許してしまった。

 コイツ、闘い慣れていやがる。

 遮蔽物の使い方が上手いし、動きがかなり機敏だ。

 海賊になる前は、どこかの軍の陸戦隊にいたのかもしれない。

 こちらはコンテナもろともHASを撃つわけにも行かない。

 コンテナの中には人がいる可能性がある。

 目の前のコンテナの陰からHASが現れた。

 反射的に引き金を引く。

 目の前でHASにはじかれた火花が激しく飛び散る。

 もうすでに相手にはこちらが見えているだろう。

 床を蹴りコンテナの陰を飛び出す。

 その間もHASをポイントし続け、引き金を引く。

 HASに当たった弾は火花となって飛び散るが、当たらなかった弾は船の隔壁を突き抜けてどこかに消える。

 

 大丈夫だ。

 空いた穴は、応急の気密保持リペア機構が塞いでくれるはずだ。

 こういうこともあろうかと、一般的に気密保持のリペアは船のシステムから独立して動くようになっている。

 この船がまともな船なら、システムダウンしている今でもちゃんと気密リペアは動作するはずだ。

 

 HASがライフルを構えてこちらをポイントする。

 床を蹴ってコンテナの陰に逃げ込む。

 ジェネレータは使えない。

 使えば、重力波探知でこっちの位置が丸分かりだ。

 先ほどまで俺が居た空間をHASのライフル弾が貫き、船の構造材に当たって火花を飛び散らし、隔壁を貫通して抜けていく。

 俺はそのままコンテナの陰を伝ってHASとの距離を取る。

 HASは捕捉しかけた俺を追って移動しているが、ジェネレータを併用しているのでこっちのパッシヴセンサで、例えコンテナの向こう側に居ようと位置が丸分かりだ。

 

 そのままコンテナの間を抜けて、カーゴルームの角近く、コンテナを積んである一番奥に近い場所に陣取ってニーリングの姿勢でライフルを構える。

 一度は俺を捕捉しかけて再び見失ったHASは、当然俺に待ち伏せされているものとして辺りを探りながらコンテナの列の間を抜けてくる。

 俺を見失ってから、慌ててジェネレータを切り、センサリダクションを入れたようだが、もう遅い。

 重力波や電磁波の放射が無くとも、重いHASは移動するときにどうしても大きな音を立てる。

 重力波を捉えられまいとジェネレータを切ったので、HASの重量がモロに床に掛かり、今まで以上に大きな足音を立てている。

 飛び回るルナとそれを追いかけるHASの銃撃音がうるさいが、それでもコンテナの向こう側を移動するHASの足音を拾うくらいAEXSSの索敵システムにとって訳は無い話だ。

 そして、拾った足音の反響と、これまでに蓄積した周辺の立体的な空間データを合わせて、相当精密にコンテナの向こう側のHASの位置を特定することが出来る。

 

 可視光から紫外赤外光、電磁波、重力波、音波のみならず、磁力線、放射線に至るまで、あらゆる媒体を利用して索敵する機能をAEXSSは持っている。

 正規軍の制式HASならば同様の機能を当然持っているが、しかしそれをLASと変わらない軽量の柔スーツに詰め込んだのがAEXSSの凄いところだ。

 

 パッシヴセンサで捉えた像のようなシルエットの精密さは無いが、遮蔽体の向こう側で本来見えない筈の敵の位置を把握できるならそれで充分だ。

 俺はそれこそ物音ひとつ立てないように、コンテナ裏通路の一番端に陣取って指一本動かさず瞬きすらせず目標のHASがコンテナの陰から出てくるのをじっと待った。

 そしてそのHASが、コンテナの間に出来た通路の角に到達する。

 角をゆっくりと曲がってくるHASは、当然パッシヴセンサを全て全開にしてこちらを探っているはずだ。

 だが、ステルスモードにしてじっと動かないAEXSSの位置を特定することは出来ない。

 ステルスモードならば、光学迷彩の応用でスーツ表面から放射される赤外線さえコントロール出来る。

 

 HASは曲がった先に敵は居ないものと当たりを付けつつ、しかしまだ充分に警戒しながら角を曲がりきった。

 まだだ。

 相手のHASは空間受動センサを備えているかも知れない。

 俺は一秒間に数ミリという動きで銃口を動かし、着弾点をHASの股関節に合わせる。

 

 辺りを警戒しながらゆっくりと歩くHASが、俺の正面で次の角に差し掛かる。

 HASは今まで歩いていた通路とその延長線上に対する警戒を下げ、曲がり角の向こう側の索敵に全力を注いでいる。

 ゆっくりと先を探りながら間借りかっ度で向きを変えたHASが完全に横を向いた。

 今だ。

 俺は狙いをブレさせないように指先だけの力で引き金を引いた。

 ライフルの先端から20mmレーザーが放たれ、ルナ達が暴れ回ったせいで薄らと煙が漂い誇りっぽいカーゴルームの空気を中を白熱して切り裂く。

 続いて一瞬の後、12.7mm径の徹甲弾が30km/sという、船内で撃つには非常識極まりない速度で三連射された。

 先のレーザーの着弾によって一瞬で数千度の表面温度になったHASの装甲に、重金属を主成分とした重い徹甲弾がぶち当たる。

 温度が上がり僅かではあるが強度の落ちたHASの装甲はこれを弾けない。

 三発の高速徹甲弾でHASは右の股関節を完全に破壊された。

 ここまで来てやっと攻撃されたことに気付き、HASはこちらに銃を向けようとしたがもう遅い。

 片足を無くしたHASは大きくバランスを崩してよろめく。

 そこに追い打ちを掛けるようにレーザー照射と徹甲弾を浴びせ掛ける。

 HASのヘルメットに大穴が空き、バックパックが弾け飛び、左腕が千切れて飛び、そしてとうとう横倒しになった。

 バックパックを吹っ飛ばされ、パワー供給が覚束なく無くなったHASはもう動けない。

 中身が未だ生きているかどうかは知らないが、いずれにしても動力を失ったHASはタダの棺桶だ。

 俺はニーリングの姿勢を解いて立ち上がり、ゆっくりと歩いてHASに近付くと、ヘルメットのバイザーに銃口を向けて引き金を絞った。

 六発の徹甲弾はHASのヘルメットを完全に消し飛ばし、ヘルメットが繋がっていた場所はグチャグチャの金属の塊となっており、その隙間から赤黒い液体が床に向かって止めどなくこぼれ落ちて床に赤色の水たまりを作っていた。。

 

 

 

 

 

 

 


 いつも拙作にお付き合いくださりありがとうございます。


 スミマセン、更新が遅れました。

 だからというわけではないのですが、7500文字にもなる大作となってしまいました。w



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― 新着の感想 ―
完全に特殊部隊ですな。 荒事専門の評価が鰻上りだ。 オタクチームの連絡が遅いのが気になりますねぇ。
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