↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
歴代天皇即位の軌跡  作者: じゅう
PR
55/113

冷泉天皇

 村上天皇の次の天皇として即位することになった憲平親王であったが、障害を持つ親王では即位式が悲惨なことになるかもしれないと左大臣の藤原実頼は危惧し、これまで大極殿で行ってきたのを特別に紫宸殿(普段生活している御殿)で行うこととした。実頼は天皇の補佐として関白および太政大臣に就任した。空いた左大臣の位には、源高明が就いた。

 このとき天皇は既に后をもらってはいたが、まだ男子を授かってはいなかった。そこで天皇の同母弟を皇太子にしようと話し合いが設けられた。ところが、天皇のすぐ下の同母弟の為平親王ではなく、その下の同母弟の守平親王が皇太子になった。何故こんなことになったかというと、為平親王の后が源高明の娘だったからである。為平親王が将来天皇になると、外戚として権力を持つようになるのが高明になる。藤原氏としてはそれを避けたかったのだ。

 即位の翌年には天皇に初めての男子の師貞親王が誕生する。母親は藤原伊尹の娘、懐子だ。これにより藤原氏にとっては実質的に天皇の役割は終わった。水面下では天皇を退位させる動きが進む。守平親王もあくまで中継ぎの天皇になることが決まった。伊尹は将来の天皇の祖父として師貞親王を大切に育てた。

 さらにその翌年、源高明が為平親王を天皇にしようと謀反を企んでいると密告があった。密告したのは(言うまでもなく)藤原氏の人間である。詳しい経過は不明だが、高明は太宰府に左遷させられあっという間に権力を失った。

 こうして天皇候補との外戚関係および政敵の排除といった将来への準備が整うと、事情もよくわからないまま天皇は守平親王に譲位させられた。在位はわずか2年。権力争いの道具にされただけの気の毒な天皇だった。

挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。