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1-4. レオハルド視点:王女の目のつけどころ
レオハルド視点
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ハオが中庭に戻ってきたのを見て、俺──レオハルド王子は、虹色ベールの外へ出た。
「ハオ、お前、さっそく王女様のお気に入りになってんじゃん」
「レオ、何でお前らは俺と王女のやりとりをニヤニヤしながら聞いてんだよ」
「だって、めっちゃ面白かったし」
「いや、面白くないだろ」
「それにしても、仮面つけてて何もわからないのに、ハオを気にいるあたり、王女様すごいよな」
王女様はハオを名指しだった。
王女相手だと、さすがに冷たくもできない。
これからの関わり方が難しいだろうな…
レオハルド王子、さっそくハオを茶化してます(笑)
本日21時より、第二章スタートです!




