悪魔は戯れる
『おや?モミジ、凄いじゃないか。君が一番乗りだよ。他のローザやジェイクもまだ交戦中だからね……もう少し私も時間が掛かるのだが……君は一足早くサタンタワーに帰還してくれ。ディーバも出撃するのだけど……他に伏兵が居ないとも限らないからね。念には念を入れて用心する事に越した事は無いよ』
『了解、会長も気を付けてくれよ?一応軍人なんだから油断禁物だぜ』
通信でリュドシエルが命じると、モミジが困ったように忠告する。
『ふふ……モミジは最近マキナに似て来たな?小言が彼女にそっくりだよ。……忠告は有り難く受け取るとしよう』
笑ってリュドシエルはモミジに言うと、表情を引き締める。
『そりゃ姉弟なんだから似るのは当たり前だって。……そんじゃ俺は帰るからな』
呆れたモミジはそこでリュドシエルとの通信を切るのだった。
『さてさて……君の部下は一人戦死したのだが……まだ続けるのかね?』
死角から襲って来たガゴイのショートソードをサタナエルが右手だけで受け止めると、リュドシエルは笑みを浮かべレウムに問い掛ける。
『っ!!……元よりマジェスタを襲った我々はハムレットも強襲した事によって更に罪を重ね過ぎた。……もはや退くには退けない……軍人として命を散らすなら本望だ!!』
一瞬動揺するが、レウムは覚悟を決めた表情でリュドシエルに答えると、サタナエルから距離を取り再びハムレットのビル郡の中へ身を隠す。
『……ふむ、地形を生かした戦術か……。やはり……私は君が欲しいな』
不敵に笑みを浮かべ、リュドシエルは呟く。
サタナエルは翼を羽ばたかせると、ビル郡を飛行して進む。
リュドシエルは闘いを楽しんでいるのか、笑みを浮かべたままサタナエルを駆るのだった。
ビル郡……100階建てのビルが建ち並ぶ感じです。




