ハムレット全防衛システム起動
「サタンタワー及びハムレット内の全防衛システム起動します」
研究員が慌ただしく、それぞれの席に座ると中央で指揮を取るクオンが命じる。
「了解、全防衛システム起動!!」
「ポチっとにゃん!!」
ムウタとリュージュがヤル気満々にタッチパネルのキーを押した。
すると、地響きと共にサタンタワーを中心にハムレット内全てに防壁が次々と、地上へと出現して行く。
『何だ……これは……!?』
サタンタワーに向かって居たレウムは目の前に出現した防壁に驚いて目を丸くする。
『防壁……ですか?』
ガズはメインカメラを操作すると、防壁の様子を拡大して確認した。
『……サタン商会は民間の筈です……まさか……こんな防壁を備えているなんて……』
目の前の防壁を見てゲトも困惑を隠せない。
『……こんな防壁……さっさと壊せば良いんですよ!!』
痺れを切らしたダコは、レーザービームガンを構えると、目の前の防壁に数発打ち込む。
だが、防壁はレーザービームガンの直撃を受けても無傷だった。
『……ウソだろ……!?』
ダコは驚愕して目を見開く。
「あーはっはっはっは!!レーザービームガンごときで破壊されるような防壁だと甘く見て貰っちゃ困るわね!!」
監視カメラで様子を見ていたリュージュは、悪役女優顔負けの様に高笑いし、モニターに映るガゴイを指差して言い放つ。
「対ビーム兵器、並びに対物理攻撃特化防壁問題なさそうですね。通常通り全て起動確認しました」
そんなリュージュの様子に苦笑しつつ、ムウタもモニターで防壁がガゴイのビームソードや、ショートソードに斬られても無傷なのを確認してクオンに報告する。
「分かりました、それではAT防衛反撃システムも起動して下さい。手動モードからATモードに切り替えた後、待機している4機を地上に出します。その後、我々はディーバに乗り込みますよ」
頷いてクオンは二人に命じた。
「了解です!!」
「AT防衛反撃システム起動!!同時に手動モードからATモードに移行!!」
ムウタが返事をすると、笑みを浮かべたリュージュがタッチパネルのキーを押して切り替えた。
『……馬鹿な……斬っても無傷だと!?』
防壁を見て、何をやっても傷付かない様子にレウム達は動揺していた。
本来なら、防衛程度ガゴイの武器で容易く破壊できるからだ。
防壁の上や、左右にある格兵器が出現すると、ガゴイに対してATマシンガンや迎撃ミサイルで攻撃を開始した。
『くそっ!!今度は迎撃システムが作動したのか!?』
焦ってダコは後退しつつ、シールドで防ぎながらミサイルをレーザービームガンで撃ち落とす。
『上空に上昇し、防壁を避けながらサタンタワーを目指すぞ!!』
レウムが直ぐに思考を切り替えて三人に命じる。
『『『了解!!』』』
ダコ、ゲト、ガズは返事をすると、ブースターの出力を上げ先に上昇して先行するレウムに続くのだった。




