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鬼切怪奇譚  作者: 藤崎要
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第二十七話 ナイトメア



 いつもの居酒屋にて。


草壁「え、しょおもな!(笑)」


野沢「そんな言い方しなくても良いじゃないですか」


草壁「いや、だって急ぎの用だって言うから」


野沢「それはすみません。でも昨日、連絡したとき今忙しいから無理ってすぐ返信きましたけど何かあったんですか?」


草壁「モンストしてたから」


野沢「そっちこそしょおもなですよ!。まぁマルチの最中ならわからないことも無いですけど」


草壁「プライベート優先は当たり前だからね。で、【悪夢を見るのは悪霊に憑かれてるから】だって?何処でまたそんな嘘を聞いてきたのか知らないけど、ないないない」


野沢「まぁ草壁さんがそう言うなら安心というか、駄目もとで聞いて良かったですよ、逆に」


草壁「実際、困ってるのはわかったから。でもね、なんでもソッチに持ってくのはどうかと思うよ?たたでさえ、君は感受性の強い子なんだし」


野沢「なんだか最近寝るのが怖くて。でも寝ないと今みたいにクマができるし」


草壁「タナトスとヒュプノスって知ってる?ギリシャ神話に出てくる双子の神様」


野沢「それってモンストの話ですか?」


草壁「違う、そうじゃない。死神と眠りの神が双子なのは、人は昔から死と眠りを近いものと捉えていたからなんだと思う」


野沢「だから怖いと?」


草壁「ま、最後まで話を聞いて。俺達は、、あんま言いたくないけど有象無象を相手にしてるわけじゃないんだよ。どちらかと言えば人の心に巣食うもの【鬼】と呼ばれるものでね。これをそのままにしておくとまた新たな被害が生まれることになる、だから俺達がいるんだよ」


野沢「ちょっと何言ってるのかよくわからないですけど、そういうことなんですね」


草壁「人が死を恐れるのはなんでだと思う?」


野沢「それも深く考えたことがないからよくわからないです」


草壁「死ぬことがたとえば意識の無い状態だとしたら、怖いといった感情もそこには存在しないはずだと思うよ。つまり、あの世の地獄というのは死後にも意識があることで成り立つわけ」


野沢「そうなりますわね」


草壁「本当のところは俺にもわからない、臨死はあくまで意識のある状態だからね。でもね、夢も結局同じことなんじゃないかと俺は思うのよ。悪いことをしたからといって即ち悪夢を見るというわけじゃないだろうけども、寝る前に見た情報が夢に影響を与える事がある以上、生きてるうちに積み重ねてきた事が死後の意識を左右することにもなる、ソレが地獄の正体かもしれないってね」


野沢「私、別に悪いことしてませんよ?」


草壁「わかってるって(笑)でもね、情報は常になんかしらで入ってくるものだし無意識でも身体は覚えてるわけだから、身に覚えのない夢を見ることだってあるわけでしょ?ならあえて怖いものや見たくない夢を見るような情報なんかは選ばないようにしないとね?夢は起きれば覚めるけども、死後延々とゾンビに追いかけられるなんてまさに地獄だからね(笑)タマちゃんはおそらく緊張があるのかもしれない。もっとこう肩の力を抜いて生活したほうが良いんじゃないかな」


野沢「確かに、言われてみれば」


草壁「ちなみに悪夢を見るメカニズムが何故なのかハッキリとした所まではわからないけど、悪夢を見ること自体は睡眠薬の副作用にも書かれてるように負の感情やストレス、それが寝付きの悪さに起因していることは確かだから、明鏡止水、何事も動じず落ち着いて日常生活を心がけるということが大事。マイペース、自分は自分、人は人。ね?」


野沢「すぐに出来るかわからないけど試してみます。ありがとうございます」


草壁「良いねぇ、若いって(笑)」


野沢「どういう意味ですか?(笑)」


草壁「俺、最近夢なんて全然みないもん。こんな仕事してるのになんにも感じ無くなってしまったんだなぁって」


野沢「元から鈍感なとこあるんじゃないですか?見た目は良いのにモテない所がまさに」


草壁「なるほどねぇ。ん、それなんかディスられてんじゃない?」


野沢「いえいえ、ちゃんと相手は選んだほうが良いですよってアドバイスですよ」


草壁「確かにね(笑)」


第二十七話(終)

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