表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/46

第15話 デビューは運命の出逢いです?

次回は、4月28日更新です。

その日は、朝から大忙しです。

お風呂に、マッサージ、化粧に着替え、コルセットに、ドレスに、更にはお飾りですよ? 朝から動いて、気づけば夕方・・・。母も皆も元気にしてますが、私は未だになれません。なお、エラは、楽しみが大きいのか、まーったく、疲れていないようでした。

・・・・・羨ましいです。私は未だになれません。


「エマ御姉様! 見て!」


準備が終わったらしいエラが、嬉しそうに私に向かって来てくれました。どうやら、着飾った姿を見せたいらしいです。可愛い妹です♪


「まぁ! 可愛らしいわ、エラ!」


エラは、可愛らしいデザインの白いドレスに、差し色のピンク色の宝石類を付けていました。可愛いエラには、本当に似合っていて、何処かのお姫様に見えます。髪は綺麗に結い上げています。社交デビューの日は、必ず髪を結い上げるのが、この国の決まりです。これで、エラも大人の仲間入りです。何だか、考え深いです。


「やっと、エラとパーティーに行けるわね」


私はお茶会にはよく行きます。これは、両親が一緒に行かなくても大丈夫だからです。社交デビューしてますからね。が、パーティーは両親と一緒なので、婚約者がいない限りは、参加できません。18歳の成人を迎えるまでは、これが決まりです。


「楽しみましょうね、エラ」


「はい! エマ御姉様♪」


美しく着飾った美少女の姿での、満面の笑みは、私には眩しいくらいでした。

さて、準備万端です。大きな馬車に乗って、我々は両親と共に、会場である公爵家へ向かいます。

馬車の中、父が感極まって泣いてしまい、母に慰められていました。今日は実の娘の社交デビューですからね。仕方ありません。

なお、カレンの時も、私の時も、父が同じく泣いたのは、まぁ、割愛しましょうか。


「あら、着いたみたいね」


母の呑気な声と共に、馬車の速度が落ち、気付けば止まっていました。ノックと共に扉が開いて、我々も外に出ます。周りには既にお客様が来ていて、かなりきらびやかです。流石、公爵家! 豪華絢爛なパーティーに、姉妹揃って固まってしまいました。


「あらあら、さぁ、挨拶に向かいますよ」


両親について、中に入ります。何処もかしこもきらびやかで、眩しいくらいです。エラは初めてのパーティーだからか、目が輝いています。中に入ると、白のドレスの方々や、白のタキシードの方々が目立ちました。どうやら、このパーティーで社交デビューする方々がいるみたいですね。やはり、あの王城からのパーティー開催の話は、かなり広がっているのでしょう。王子様に見初められる事を望む人々にとっては、大事な社交デビューですからね。気合いが違います。


「公爵様、本日はお招き頂きまして、ありがとうございます」


「やぁ! 伯爵! 今日は来てくれて嬉しいよ、家族の皆も楽しんでくれ」


「ありがとうございます、本日は末娘のアンジェリーナが社交デビューとなりますので、何卒宜しくお願い致します」


「そうか、それは目出度い! 今日は他にも社交デビューの方々がいてね、是非とも楽しいデビューとしてくれたまえ」


こうして無事に挨拶が終わりました。エラは、初めてですから、ホッとしていました。まぁ、まだダンスがあるのですが、第一段階はクリアです。


「カレン、久方ぶりね!」


元気に声をかけて来たのは、この家のご令嬢である、レイチェル様です。カレンとは仲良しなので、その縁で私も仲良くさせてもらっています。本日は綺麗な黄色のドレスです。髪型も流行の三つ編みを入れるスタイルで、キラキラした宝石が、更に彼女を美しくさせています。


「まぁ、レイチェル様、この前のパーティーぶりですわね、本日も素敵ですわ」


「ありがとう、エリーも久方ぶりね、貴女、あまりパーティーに出ないから、やっと会えて嬉しいわ」


アハハハハ・・・・。これは、仕方ありません。まだ、18歳になっていない私は、両親同伴ではないパーティーには、出られませんから。


「私もですわ、レイチェル様、本日はエラ、アンジェリーナのデビューなのです、この子も宜しくお願いいたします」


「お久し振りです、レイチェル様、アンジェリーナです、宜しくお願い致します」


実は学園で、我々は一緒にいる事も多く、仲良しでした。何だか学園の頃を思い出します。


「おや、皆さんお揃いだね?」


「お兄様! 驚かさないで!」


レイチェル様の後ろから現れたのは、彼女の兄、クリストファー様です。流石、公爵家の嫡男様。キラキラオーラは、健在でした。本日は、深い青のタキシードを着ています。

実は、学園でも何度かお会いしています。女学院と学園は、年に何度か、交流会があり、お会いしているのです。まさか、その時は、公爵子息であるとは、知りませんでしたから、社交デビューして、ビックリしたのを覚えています。カレンも口止めされていたみたいで、教えてくれませんでした。


「お久し振りです、クリストファー様」


カレンの言葉に合わせて、私とエラもカーテシーをします。頭を上げた時に、直ぐに気付きました。クリストファー様の後ろに、誰かいます。


「お久し振りです、皆様」


にこやかに話しかけて来たのは、知らない方ですが、多分、知っています。


「・・・・・王子・・・殿下・・・・」


私の言葉が、やけにハッキリ聞こえた気がしました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ