第14話 時は過ぎまして
本日は短めです。
次回は、14日予定ですが、作者多忙につき、変更する場合があります。
ご容赦くださいませ。
あのお誕生日から、はや数年が経ちました。
学園も姉妹三人とも、無事に卒業しました。今年はエラが卒業しまして、次のパーティーで、社交デビューです♪ いやはや、時が流れるのは早いですね。
学園在学中は大変でした・・・。姉が入った辺りは、高位の貴族の皆様が揃った為か、特に人が多い年でした。私もしかり。
私達、貴族が通う学校は、主に二つあります。男性用の王立学園と、女性人が通う王立女学院です。
王立学園は、主に領主になる方々や、騎士になる方々、文官を希望する方々が通います。それぞれ、共通の基礎を学んだあと、専門学科へ進むそうです。数ヵ国の隣国の言葉も学ぶそうです。勿論、社交界等のマナー、貴族としての知識等も学びます。ダンスは女性よりも水準が高いとか。
一方、女性は王立女学院です。勿論、領主教育、乗馬、社交界等のマナー、ダンスレッスン、ドレスの知識、花嫁修業等々、男性よりも科目だけは多く、毎年、補習組が出るらしいです。らしいというのは、私は行った事がないからですね。姉も、補習へは行かなくて済む学力でしたから、安心しました。
なお、エラは優秀な成績だったそうで、卒業生代表になりました! うん、流石エラです! 自慢の妹ですよ♪
「面倒な事になった・・・」
そろそろ、エラの社交界デビューのパーティーを選ぼうとしていた時期でした。夕食の終盤、どんよりした雰囲気の父が、一枚の招待状を前に、項垂れていました。執事さんが、先に食事が終わった父に渡したのです。
「どうしたんですの?」
母が聞いても、どんよりした姿が変わりません。よっぽど、内容が気に入らないらしく、頭を抱えています。
そうそう、あれから数年の間に、弟も席で座ってお食事が出来るようになりました。父に色は同じで、顔立ちは両親のいいとこ取りの、将来が楽しみな子です。
更に! エドアルドの下に、もう一人、弟が生まれました! まだ、6才ですが、色彩は父に、顔立ちは母に似て、かなり綺麗な子です。
「とーさま? だいじょーぶ?」
下の弟は、アーノルドと名付けられました。まだまだ子供ですが、父を心配する、優しい子です。その声に、少し浮上したようで、顔がデレッとした物になります。
上の姉妹三人は、社交界デビューをして、大人と同じ扱いになります。まぁ、18才になったカレンは、成人しているので、結婚出来ますけどね。
「はぁ、エラの社交界デビューを急がせる、今から2カ月後に、王子様の花嫁を決める、王城主催のパーティーがある、勿論、エドアルドとアーノルドはお留守番だが、我々は出なければならない、勅命での開催だから、違反する訳にもいかない・・・はぁ、こんなことなら、さっさと王子様も花嫁を決めてくれたらいいのに!」
そういえば、王子様もエラと同い年で、今回が社交界デビューでしたね。花嫁候補はいくらでもいたはずなのに、何故にそこから進まなかったのか。それは王子様が、花嫁は自分で選ぶと、公言してしまったから・・・。それも、王太子殿下ですよ? 不安しかありません。政治をやる気、あるんですかね?
まぁ、多分、パワーバランスやら、駆け引きやらで、すぐには決められなかったのかもしれません。
「仕方ありませんわ、今は落ち着いていますが、あの頃は少々きな臭かったと聞きますし」
お母様は今、伯爵夫人として頑張っています。お婆様からは、大丈夫と許可が降りたみたいで、たまに、お婆様に相談をしているみたいです。苦労して努力した母は、私の自慢です!
「だからって、だからって! よりによって、今回を花嫁選びに使うか!? 花嫁候補がいるだろう!?」
・・・・・父の叫びに、呆れました。いい加減に、子供離れして下さい!
「じゃあ、直近の公爵家主催のパーティーで、デビューにしましょうか、準備しないとね」
母は、のんびりとデザートを食べながら、嬉しそうにこれからを考えています。あれから数年の間に、母はエラと仲良くなったみたいです。弟達とも仲良しですし、家族仲は良好です。
はぁ、母がウキウキしてますから、我々三人は、しばらく着せ替え確定ですね。母は、これが好きみたいで、パーティー前に必ずやります。カレンさえ、これだけは苦手みたいで、終わるとグッタリしています。母が大好きな姉も、この時だけは、顔を引きつらせましたからね。
こうして急遽、エラの社交界デビューへ向けて、準備をする事になりました。
勿論、我々姉二人も巻き込まれました・・・。お母様、張り切りすぎです!




