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第13話 お誕生日会裏話

お待たせ致しました!

今回は裏話です。なってますよね?? ね?

次回は、4月7日に更新予定です。

男爵が帰ったあと。私は頭を抱えていた。近くには執事が控えているが、彼も表情こそ変わらないものの、どんよりした雰囲気を醸し出していた。

なんて事だ。大事なエリーのお誕生日を忘れるなんて!! 父親失格じゃないか!?

と、とにかく何とか、お誕生日会を無事に準備せねば・・・。

そんな時に、両親が視察にエリーを一緒に連れて行ってくれると提案してくれた。勿論、お願いした。行く日は、エリーのお誕生日前日から。あそこは飛び地だが、平和で長閑な場所だ。あそこは、美しい景観と、果物が自慢の領地だ。きっと、エリーも気に入るだろう。あの子は、果物が大好きだからな! 


「エラ、カレン、もうすぐエリーのお誕生日だ、皆でお祝いしような」


「エマお姉さまのお誕生日? はい! ちゃんとします」


「・・・分かりました」


二人の返事を聞くと、私は直ぐに執事に指示を出していく。おっと、エリーには内緒で動かなくては。今は嫡男誕生で忙しいが、人手が足りない訳じゃない。

エリーのお誕生日の通知は、確か、エラのお誕生日の後にしてあったはずだ。だから、そちらは大丈夫だ。過去の自分に、これだけは拍手を贈りたい!


「はぁ、とにかくだ、お誕生日会を素晴らしいものにせねば!」


やることは山のようにある。エリーの新しいドレスも注文せねば。あ、料理長にはケーキを頼まねば。エリーは、フルーツケーキが好きだったが、生クリームが苦手だったな。まぁ、上手くやってくれるだろう。

おっと、次の客が来たか。今日から、慌ただしいが準備をせねばな!



◇◇◇◇◇


その後、時間を見て、奥さんの部屋へ向かう。エリーのお誕生日の相談だ。

実の母である彼女に聞けば、エリーの好みに更に近付けるだろう。


「やぁ、奥さん、体調はどうかな?」


「あら、旦那様・・・えぇ、大分良くなりました」


「無理はしないで」


「ありがとうございます」


穏やかな夫婦の時間。お互いが名前を呼ばないのは、二人で決めたから。亡くなった彼女の主人は、自分にとっても、大切な親友だったのだ。だから、彼女にとっての一番は、やはり亡くなった彼で、私達ではない。だから、名前を呼ばない。お互いが大切なものを守るために。


「実は・・・もうすぐ、エリーのお誕生日だろう?」


「あら・・・、もうそんな日に?」


「それで・・・、すまない、エリーのお誕生日を私はスッキリ忘れていて、男爵に言われて思い出したんだ・・・親失格だ・・・彼の代わりに成長を見守ると、約束したのになぁ」


自虐的にそう言えば、優しい彼女は困った顔になった。すまない、どうしても謝りたかったのだ。


「仕方ありませんわ、エドアルドの誕生祝いが沢山来てましたもの、私はこんな状態ですし、全て任せてしまったんですから」


私の懺悔に、彼女は慰めをくれたが、本当に情けない。私は父親のはずなのに・・・。


「まだ、時間はありますわ、あの子のお誕生日を、他の子たちと同じくらい素敵にしてあげましょう」


穏やかな彼女は、本当に不甲斐ない私を責めていなかった。そうだ、エリーにも、素敵なお誕生日にしてやらないと。


「その、エリーの好みを聞きたいんだ、前日から両親が飛び地の領地にエリーを連れていってくれるそうだ」


「まぁ、エリーを?」


「あぁ、その間に、飾りなどをしてしまうつもりだ」


予定している事を話すと、彼女は嬉しそうに満面の笑みを見せてくれた。


「まぁ! 素敵ですわ! 私も早く元気になって、あの子のお誕生日会に参加しないと」


その後は、他愛ない話をして、部屋を出ました。あまり長く、居ない方がいいだろう。ゆっくりと休んでほしいから。



◇◇◇◇◇



そして、お誕生日前日。

計画通りに、両親は視察にエリーを連れていき、我々はその間、屋敷の飾り付けなどを行った。うん、エリーが喜ぶだろう、これなら!

プレゼントも前日から来たが、本だらけだ。エリーが本好きとは、確かに話した覚えがあるが、だからと言って、この量は凄い。

その中で腹立たしいのは、あの以前来た奴等の家からのプレゼントだ。まぁ、二人はいいんだ。本だから。例え、辞書と武術指南書だとしても。問題は、あの兄だ。何で、綺麗な小物入れなんて、エリーの好みドストライクの物を寄越したんだ。面白くない!

そして、帰宅した両親とエリーを、室内へ案内させ、新しいドレスに着替えさせた。うん、選んだかいがある! エリーがお人形さんみたく可愛い!

が、やはり私は気づいていなかったらしい。

お誕生日会をエラがばらした後、エリーはボロボロと泣き出した。意味が分からず、オロオロする我々を他所に、奥さんからは衝撃の一言。

我慢・・・? エリーはずっと、我慢していたのか??

いい子で、気配りが出来る、聡明な子。我々の認識は、早くも崩れ落ちた。

あの子は聡明故に、我々に気を使っていたんだと。

はぁ、何が父親だ! まったく、ダメダメじゃないか!! 娘に気を使わせる親がいるか!?

その後、仕切り直したお誕生日会は、穏やかに過ぎた。

が、地雷は後から来た。

皆のプレゼントを嬉しそうに見ていたエリーが、とあるプレゼントを気に入ったのだ。よりにもよって、あの小物入れ・・・。エリー、お前はまだ、子供でいておくれ!

なお、奥さんが用意したプレゼントは、可愛らしいリボンだった。母上から、旅行とは別にポプリのプレゼントがあった。入れ物を手縫いしたらしく、綺麗な刺繍が入れてある。私からは、勿論! 可愛いアンティークドールだ。うん、エリーに似合うなぁ。父上は、以外にも、アクセサリーであった。可愛らしいモチーフの髪止めだ。

はぁ、取り敢えず、無事に終わって良かった!!

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