表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ウィンタージュに憩いの羽音を  作者: 櫛田こころ
バレンタインデート当日
101/164

22-3.まずは映画館へ

お待たせ致しましたー







 *・*・*







 晁斗(あさと)とお出かけ以上に、デート。


 バレンタインプレゼントもお互いに交換出来たし、今日はせっかくの休日を楽しむまで。


 身体にそれぞれ守護精と次代狗神が宿っているとは言え、実質的に言えば二人きり。


 車に乗る以外は、出来るだけ手を繋ぎたいと言う晁斗からのお願いに(れん)は頷き。


 今日の目的地のひとつである、映画館と言う場所に向かうべくシートベルトを装着してから晁斗の車に乗った。



「えいがかんって、どんなところですか??」



 漣が問い掛ければ、晁斗はこちらを見てから小さく笑ってくれた。



「まあ、家でテレビ観るだろ? それのもっともっとデカくて広い場所で映像を楽しむってとこだ」

「テレビよりももっと大きい? ですか??」

「おう。驚くと思うぜ? あ、一応叫んだりするなよ?」

「う、はい」



 全部ではないのだが、漣は自他共に認める程にリアクションが高い。はしゃぐよりかは、驚きが多い。


 だから、初めて行く、それだけ驚き要素が多い場所では。きっと必要以上にはしゃいでしまうだろう。恋人とのデートではしゃぐのは仕方ないと、事前に咲乃(さくの)から言われてはいるが。


 とにかく、はしゃぎ過ぎないようにと心に決めてから晁斗は移動を開始して。漣が外の景色を楽しんでいる間にすぐに到着してしまった。



「見覚えあるだろ?」



 漣がシートベルトを外している時に聞かれたので、思いっきり頷いた。



「咲乃さん達と来たショッピングモールです!!」

「同じ場所に併設……つまり、フロアは違うけどあるんだ。ちょっと歩くがいいか?」

「はい!」



 なので、後ろの座席に置いた上着と鞄を身につけて。晁斗の準備が整ったら、手を繋ぐ。


 と、漣はここで気づいたのだが。



「? どした?」

「……僕、ちっちゃいです」

「小さい?」



 たまたま、駐車場がガラス張りのフロアの真横なので気づいたのだが。


 漣と晁斗の身長差が、今更ではあるが結構あることに気づいた。


 いくら、荘重(むらしげ)の診断で二十二歳くらいと言われても。晁斗くらいの高身長では子供とまではいかないが、とても成人の女性には見えない。


 咲乃の方がずっと大人っぽいのに、今更ながら羨ましく思ってしまった。



「……もっと大きくなりたいです」

「あー? 成長期はほとんど終わってるから無理だろ? けどさ?」



 と、晁斗は腰を折って漣の顔を覗き込んできた。



「?」

「俺は、漣くらいがちょうどいいと思うぞ?」

「……ほんとですか?」

「おう」



 にかっと笑ってくれたので、漣も嬉しくなって笑い返した。


 そして、ウィンドウショッピングと言うものを楽しみながら晁斗と映画館に向かい。


 到着すると、可愛らしいショッピングモールとは違った、少し暗い配色のフロアに声を上げるのを我慢した。



「ここが、えいがかん??」

「そ。今は……色々あんな? ポスター見ながら観たいやつ決めようぜ??」

「え、一個しか観れないんですか??」

「初心者に二回はきついぞ? 一個でだいたい2時間だぜ??」

「わかりました!」



 そして、初デートとは言え漣の観たいものを優先してくれると言うことで。漣が最近テレビでハマっている猫と犬のアニメーション映画を観ることになり。


 チケットを晁斗に買ってもらっている間に、漣は少しトイレに行くのに別れたら。


 手洗い場で、気になる話が聞こえてきたのだ。



「めっちゃイケメンいたじゃん? 背もめっちゃ高い」

「いたよねー? けど、小ちゃいけど彼女いたっぽいよ?」

「あーねー? バレンタインだから当然だよねー? いいなー? ああいう彼氏欲しい!!」

「ないものねだりしないの」



 ちょっとびっくりしたけど、少し優越感を感じた。


 ウィンタージュの喫茶側で、菜幸(なゆき)が心配してくれてた晁斗の人気度。


 店の外でも、晁斗はやはりかっこいい。


 でも、漣と言う彼女がいると認知されれば、心配はないらしい。


 トイレの近くで待っててくれた晁斗のところに行くと、少し腕を伸ばして彼の利腕に抱きついた。



「ん? どした??」

「やってみたくなったんです」

「? そっか?」



 だが、今から軽食を買いに行くので手を繋ぐにしようと言われ。


 到着したフードコートのようなお店の並びに。ハンバーガーこそはなかったが、色々美味しそうなメニューがたくさんあって。選ぶのに少し晁斗を困らせてしまったのだった。

次回は月曜日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ