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【連載中止】魔族が悪というのは偏見です。  作者: 天野 星屑
魔界    
20/35

20:到着

「つまり、他の街から旅をしてきた時に間違えて、引っ掛けてしまったと、そういう事だな?」





「ああ大変迷惑をかけた。すまない」




『ああ、本当に迷惑だ』



うるさいことを言うメリアリオをマントの上から叩く。メリアリオの声は他人には聞こえないようになっている。もちろん、聞こえるようにすることはできるが、確実に怪しまれるのでしない。






「いや、無事で何よりだ。それでこの後はどうする?」





「しばらくこの街に居ようと思っているが、何故だ?」



そう言うと、悩むように目を閉じるアーク。周りの三人はアークを信頼しているのかにも言わない。アークは苦労人の資質があるな。





「実は最近、この村の周りで気になることがあってな。お前は実力も確かのようだし、いっしょに狩りをしないか?」






それを言い出そうかどうか悩んでいたのか。俺に言って

くれたのは、俺を信頼してくれたからだろう。少しでも信頼してもらえるというのは、やはり俺の人格のなせる業だろうか。





「わかった。こちらからも頼む」





こうして、この世界で王城以外で仲間を、初めて見つけた。




     ※※※※※※



「右、オーク三来るぞ!」


アークが支持を出せば、



「イリア!」


アルが戦術を指揮する。




「シュライン、カケル!」


「分かってる」「あいよ」


俺と槍持ちのシュラインの立ち位置は遊撃、もしくは殲滅係だ。イリアが弓で支援をし、アルの付加魔法を受けたアークが前線を支える。俺を含めて五人の連携は、結構うまく行ってる。




それに安定感がすごい。一人では危ない橋を渡るような時も、誰かがカバーしてくれる。



仲間って、悪くねえな。




「よし、片付いたな」


剣を鞘に収めたアークが言う。



「今日はこの辺までにしよう」




さっそく魔物のからだを解体する。ゲームのようにドロップ品などは存在しないんだ。リアルの異世界だというのがよくわかる。



そう言えば、ジジィもそんな事言ってたな。

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