母の真実
お久しぶりです。
不安がってる花を後藤先生が元気にします。
果たして先生の言葉は花に届くでしょうか?
花は病院で後藤先生に相談した。
「先生。私妊娠しました。」
「それは、良かったじゃないですか。」
「ですが、私不安なんです。私の病気は遺伝性でお腹の子も同じ病気になるかも知れないからです。」
「そうですか。妊娠して不安になる気持ちはよく分かります。ですが、お腹のお子さんは花さんに希望の光を照らしてくれる存在になってくれるかも知れませんよ。」
「希望の光ですか?」
「はい。花さんはいいお母さんになるかも知れませんよ。」
「本当ですか?」
「はい。花さんのお母さんはいいお母さんです。あんなに素晴らしいお母さんは花さんのお母さんだけです。」
「そうなんですか?」
「はい。花さんは今までお母さんと喧嘩ばかりしていたでしょう。ですが、お母さんは花さんの事を影で応援していましたよ。実は、お母さんから花さんが妊娠した事を聞いていました。その時は半分信じていませんでしたが、今日花さんからも妊娠した事を聞いて確信しました。」
「花さん。今花さんが流している涙は希望へと変わる涙ですよ。」
それを聞いた花は涙を溢しながらこう言った。
「私は今までお母さんの事を信用していませんでした。しかし、今日先生がお母さんの事を話してくれてお母さんの事を信用してみようと思います。」
「花さん。童神はどんな歌でした?」
「生まれたばかりの子供をあやすお母さんの気持ちを歌った歌です。」
「子供の将来を思う母の気持ちは子供が大きくなっても一緒です。その事を忘れないでください。」
「はい。先生。ありがとう御座いました。」
と話していた。
花はその夜賢二と話していた。
「賢二。」
「どうしたの?花。」
「明日実家に帰る。」
「そうか。」
「お母さんに謝りたい事があるから。」
「そっか。分かった。」と話していた。
後藤先生が花を前向きして花は母親に謝る決心がつきました。
次回、花は、母親に謝り出産に挑みます。