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音を紡ぐ意味

過去のヨリト君のお話。


この話だけでは彼の絶望を知ることはできませんね。

音を紡ぐことが希望なのも・・・。


歌うのは嫌いじゃない。

楽器を弾くのも嫌いじゃない。

音楽は得意じゃないけど、音を楽しむのは好き。


でも、いつでも同じ気持ちではいられない。


俺は音をつむいでいく必要があった。

毎日、毎日。


必須ひっすではない。

強制きょうせいでもない。


でも、できるなら毎日がのぞましい。



あの人に、お願いされた。

だから無理なくできることを考えた。


そして思った。


毎朝。

どんな時も朝起きたら1曲歌おう、と。


必要とされたことは・・・。


必要とされたことは、とっても嬉しくはあった。

知ってしまった絶望ぜつぼうから救われるほど、嬉しかった。


嫌いな世界を。

嫌いなまま。


絶望ぜつぼうに染まり、おぼれ、しずんで・・・。

ててく。


そんな抜け殻だった俺を、救い出してくれたのだから。


かなでること。

歌うこと。

俺が音をつむいで行くこと。


そして、同時に祈ること。


俺が俺でいるために、唯一残された希望の糸。


俺は帰る。

ここでは死なない。


だから今日も歌う。


音をつむぎ、国の安寧あんねいを願う。

いつか来る、希望のために。


過去のヨリト君の独り言。


携帯電話。

・・・電気ってあるのかな。



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