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第四十話

「本当に、それでいいの?」

問いかける声が、ぼんやりと空を眺めるおれに向けられる。

窓の反射で、小夜が見える。

「いいんだよ、これで。どうせこれが一番楽なんだから。」

久しぶりに口にした本音。しかし、委員長にとってはその言葉だけじゃ足りないらしい。

「本当のところは他の女の子と話している所を小夜ちゃんに見られたくないから、とかじゃないんですか?」

あぁ、そうか。こいつが求める答えはそれか。

「そうだよ、って言ったら?」

有名な話でしょ?おれたちが両思いだ、ってことは。

そう言いつつ、本物の小夜の方へと手を振る。

たったそれだけで、委員長は黙り込む。

恐らく委員長も、おれたちの非公式ファンクラブ…『禁断の恋』のメンバーなのだろう。

なんでも、小夜はお嬢様、おれはお嬢様の執事のように振る舞うことがあるから、そんな名前になったらしい。

小夜についてはそんなものが存在することすら知らないと思うが、おれについては黙認状態。

つまり正しくは半公認ファンクラブ、なのだがそんな所を気にする奴はおれ以外いない。

今は推し活部としてだが、部活になるくらいには人気なファンクラブだ。

一応推し活部、なので他のアイドルの話などをする人もいるにはいるらしいが、ほとんどが『禁断の恋』推し。最早同好会のままの方が良かったのでは、とおれは思う。

ちなみにおれが無気力執事、小夜がヤンデレ姫らしい。

おれは、お嬢様がいるとき以外は目からハイライトがなくなるからで、

小夜は、周りに冷たいけれど唯一おれにだけ冷たくないかららしいが、そんなことはないと思う。

小夜はヤンデレ姫というより我儘姫だし、目のハイライトは光が入る場所にいるか入らない場所にいるかによって変わる。

そう言うと、

「いや小夜ちゃんはヤンデレ姫でしょ」

というツッコミはもらえるが、誰もハイライトについては触れない。

ただ、無言の圧力だけは感じるので、とりあえず触れないでいる。

そんなことを考えている間に、ようやく担任の長い長い話が終わった。

チャイムという合図と共に、おれは小夜の元へと向かった。

今年が終わるまでに、完結させたい。

できる見込みは0だけど、完結させたい気持ちだけはあるんです。

他の作品を書きたいから。

見てくださってありがとうございますー

ではまたー

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