表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生してショッカー戦闘員になった俺、日本を救う  作者: 忍者のかとうさん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
18/33

第18話 税制革命と政治の公正化



◆プロローグ:国家を締めつける“見えない鎖”


日本経済は復活し、社会の主要な問題はショッカーの働きによって次々と解決されていった。

しかし――国民は依然として苦しんでいた。


財布が軽い。


給料日でも余裕がない。

それは“怠惰”でも“不況”でもない。


国民が働いて得た富の「半分」が、不可視の政治構造によって吸い取られていたからだ。


Z-001は静かに分析画面を見つめた。


「……この国の未来を奪っているのは、怪人でも外敵でもない。

“制度そのもの”か」


その声には怒りはない。代わりに、冷徹な使命感だけが満ちていた。



---


◆1. ショッカー地下経済監査室 ― 解析の光


巨大な球体ディスプレイが、国の財政データを高速で回転させていた。


「Z-001総裁。解析完了……イー」


博士タイプの戦闘員・統計特化の S-77 が報告する。


「国民所得に対する徴収率48.7%。支出のうち、33%が用途不明……イー」


「用途不明?」

Z-001の目が鋭く光る。


S-77はこくりと頷いた。


「はい。国会の闇レイヤーに隠された“ブラック予算”。長年、誰も介入できなかった領域……イー」


Z-001は静かに立ち上がった。


「ショッカー税制改革チーム、出動準備だ。

闇を照らすのは――正義ではない。

透明性イーだ。」



---


◆2. 永田町潜入 ― “沈黙の監査作戦”


夜の永田町。

国会議事堂は、昼間の喧騒とは別世界のように静けさに包まれていた。


ショッカー税制改革チーム――

法務特化の J-003、財務特化の M-112、監査特化の S-77、そして突入隊の 黒戦闘員部隊 が無音で滑り込む。


「入口クリア……イー」


「地下財政室へアクセス開始……暗号突破……イー」


暗闇の中心で、S-77が巨大端末に端末ケーブルを突き刺す。


――バチッッ!


「アクセス警報!?」 「闇の構造が防壁を張っている……イー!」


次の瞬間、モニターがゆがみ、黒い煙のような影が揺れる。


『フフフ……ここへ来るとは愚かだな。ショッカーといえど、国家の金脈には手を出させぬ』


姿の見えない声――

政治腐敗の象徴、怪人サクシューの残党が生み出した“闇のフィールド”だった。


J-003が即応する。


「Z-001総裁、敵は不可視! しかし音声波形は解析可能……イー!」


「位置確定して拘束しろ」


黒戦闘員が一斉に突入する。


「イーーーーッ!!」


無音の衝撃波が走り、黒い煙が弾け飛ぶ。


『ぐっ……なぜだ! なぜ我々の領域を暴こうとする! 国民は黙って吸われていればよいものを!』


Z-001は、ゆっくりと歩み寄り、闇の残党へ言い放つ。


「国民から搾り取る政治は――もう終わりだ」



---


◆3. 国会議事堂・中央ホール ― “イー”による告発


夜明け前。

議事堂の中央ホールに、ショッカー戦闘員たちが巨大ディスプレイを設置していた。


M-112が誇らしげに胸を張る。


「総裁……準備完了です。

国民から徴収された税金の流れを、“すべて”表示できます……イー!」


Z-001は頷いた。

そして日本中に向け、ショッカーの通信網「ショカ動」を通じて声明を発信する。


『国民よ。これが、お前たちの払った税だ』


ディスプレイが光り、衝撃的なグラフが映し出される。


所得からの徴収率:48.7%


用途不明のブラック予算:33%


実際に国民へ還元された額:わずか16%



ざわめきが国中に走る。


「こんなに取られてたのか……」

「私たちの税金、どこに使われてたんだ!?」


すると、空気の震えとともに、闇の声がホールに響いた。


『貴様ら! 統治の仕組みを壊す気か!

この国は、搾取され続けるように作られているのだ!』


空間がゆがみ、怪人サクシューの残党がついに姿を現した。

黒いスーツ、ねばつく霧のような皮膚。

その胸には、金脈を象徴する“黒い金庫の紋章”。


「出たか……」


Z-001が一歩前へ進む。



---


◆4. Z-001 vs 怪人サクシュー ― 国家の未来を懸けた戦い


怪人サクシューが腕を掲げた。


搾取連鎖チェイン・ドレイン!!』


黒い鎖が空中から生え、Z-001の四肢に絡みつく。


「総裁!!」

J-003が叫ぶ。


しかしZ-001は微動だにしない。


「……これが国民に課してきた鎖か。重いな」


怪人は狂気の声で笑う。


『そうだ! 国民は永遠に我らの税奴隷なのだ!』


その瞬間――


バキィィンッ!!


Z-001の腕力が鎖を破壊した。


「イー」


低く、しかしこの世で最も強い意志を込めた声。


「国民は……誰の奴隷でもない」


Z-001の拳が光る。

それはただの打撃ではない。


国民の希望、働く誇り、未来への願いを束ねた“意思の光”だった。


「イイイイイイイーーーッ!!」


雷のような一撃が怪人サクシューの胸を貫いた。


怪人は絶叫し、黒い煙となって消え去る。


『搾取……構造が……崩れる……!?』


夜が明けた。



---


◆5. 税制革命と政治の透明化


ショッカー税制改革チームが議事堂を掌握し、

全国民に向けて“新税制モデル”を発表する。


M-112が誇らしげに説明する。


「所得税は大幅減税……イー!

無駄な予算は全て凍結……イー!

税金の使用用途は、国民が24時間リアルタイムで監視可能に……イーーーッ!」


国民は驚き、そして希望に満ちた声が広がった。


「手取りが増えた!」

「自分たちの国を、自分たちが選べる!」

「ショッカー……ありがとう!」


Z-001は、人々の歓声を静かに見守っていた。


「……これで、国民は自分の未来を取り戻した」


J-003が横に立つ。


「総裁……すべての構造改革が完了しました。

しかし、この国の“公正さ”を守る戦いは、終わりません……イー」


Z-001は遠くの空を見つめる。


「わかっている。

政治も、経済も、社会も――油断すれば、すぐに闇が戻ってくる」


そして、ゆっくりと笑みを浮かべた。


「だから俺たちは、戦い続ける。

日本の公正を守るために。」


ショッカーの黒戦闘員たちが、高らかに叫ぶ。


「イーーーーーーーーッ!!!」


その声は、夜明けの日本に大きく響き渡った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ