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カレンの屋敷にて
「なるほど、わかりました。」
スマホを操作するのは、カレンの魔法生物セバスチャンだ。
「転送追跡を行いなさい。行き先にマーキングを、付近を捜索し、さらなる転送追跡を行いなさい。」
ため息をつき、主人に報告する。
「お嬢様、逃げられました。」
「そう、出して」
「・・・群」
現れたのは執事服を着た羊人。が、すぐに爆ぜる。杖を向けたのは、カレン。
「次」
「・・・群」
「次」
「・・・群」
「次」
「・・・群」
「魔法国にいるカウンターズに連絡。私を転送する準備を、魔法国女王にコンタクト。こちらにダミーを。すぐ手配を」
杖の一振りで血のついた服を着替える。
「そうだ、増えた魔法少女。あれ間引いといて」
「御意に」
羊の魔法生物は闇に消えた




