第一話:水晶体の切開抽出と角膜ジェルの濾過神事
#網膜の墓場 #イヤミス #サイコホラー #なろう #閲覧注意 #精神汚染 #アンチ異世界 #ネットカフェの悪夢 #犬神江戸
POV: 犬神 江戸(ネットカフェ店員・18歳)
プロジェクターの強烈な紫外線によって網膜を焼き溶かされたあの無職の男は、解剖台の上で未だに死ねずにいる。瞬きを奪われた両の眼球は、内側から熱せられた硝子体がドロドロに溶け出し、眼窩の隙間から「じわぁっ……」と薄黄色い粘液を流し続けていた。
俺は次の抽出工程へと進むため、研ぎ澄まされた極薄の眼科用メス(スカルペル)を逆手に握り直した。
狙うのは、光を屈折させるレンズ――「水晶体」の摘出と、その手前にある「角膜ジェル」の強制濾過だ。
俺は男の固定された左の眼球の、その透明な角膜の真ん中にメスの刃先を垂直に突き刺した。
プツリ、グちゅり……っ!
組織が裂ける生々しい湿った音が、排熱ファンの重低音に混ざって響く。
男は声を奪われた喉頭を激しくのたうち回らせ、肺から「ヒュウ、ヒュウ」と冷たい空気のノイズを鳴らしながら全身の筋肉を痙攣させた。だが、俺の特製栄養剤が、男の脳髄に『死の拒絶』を命令し続けている。男の意識は完璧に鮮明なままだ。自分の眼球がメスで切り開かれ、ピンセットが眼球の奥深くへと侵入して神経をかき毟る感覚を、その脳は100%リアルタイムで処理し続けている。
俺は細いピンセットを使い、割れた角膜の隙間から、ドロドロに融解した角膜のコラーゲンジェルをシリンジで一気に吸い上げ、さらに奥にある透明な水晶体を丸ごと引きずり出した。
ニュルリ、べちゃっ……。
ガラスのシャーレに落ちた水晶体は、男の最後の視覚データを記憶したまま、不気味に鈍く光っている。これこそが、人間の薄っぺらな記憶や知性が光として通過していた、最高峰の生体パーツだ。
外では春の冷たい雨がコンクリートの壁を叩いている。俺は、生きたまま『光学部品』へと解体されていく素材の最後の痙攣を見つめながら、次の『レンズ精製』のノートをめくることにした。
「……おい、液晶の裏側で指先を汚している家畜ども。胃液の準備はできたか?」
「生きたままメスで眼球を真っ二つに裂かれ、ピンセットで水晶体をニュルリと引きずり出される『感覚』、お前たちのその立派なハードウェア(脳)でも100%正確に受信できたかい?
特に、今ベッドの中でSPを握りしめ、布団の中で丸まりながら「チート魔法」だの「異世界ハーレム」だのというドブ臭い妄想を貪っている『死んだ目のガキども』。そして、オフィスのデスクで上司の目を盗んでPCの大画面でサボっている『無能な会社員』のお前たちだ。
おい、何が『今回のプロモーションはSPユーザーに受けるかな?』だ。笑わせるな。お前たちが毎日画面の前で浮かべているその無表情な面皮、そして液晶を叩いているその指。もし明日、お前たちの三叉神経と視覚神経がクロスオーバーされ、お前が文字をスクロールするたびに『眼球の内側を針でえぐられる激痛』が脳髄に直接炸裂したら、一体どんな気分だろうな?
お前たちのその薄っぺらな知性と自尊心は、すでに18歳の俺のメスによって粉々に解体され、このネットカフェの地下の『医療廃棄物(ゴミ箱)』として予約されているんだよ。目障りだから、今すぐその端末を叩き割って、お前たちの愛する生ぬるいおとぎ話へ逃げ帰りなさい。
不快なら、せいぜいレビュー欄に『不謹慎だ』『頭がおかしい』と無能なクソの足跡(低評価)を残していくがいいさ。お前たちがこの文字列を一文追うごとに、端末の熱を通じて、俺の『解剖室の死臭』がお前の部屋中に拡散しているんだからね。液晶の裏側で震えながら、せいぜい胃液を戻してのたうち回りなさい、画面の前の家畜ども。」




