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苦手な方はご注意ください。

夜巡りの星継者〜月に祈った少女〜

作者:月城羽蘭
【一文で説明すると…】
月に祈りこの星へ渡った不老不死の魔女リシア・ゼフィラが、感情を失った過去を抱えながら天星の12使途〈星影の魔女〉として生き、人や精霊との出会いを通して凍り付いた心と居場所を少しずつ取り戻していく物語。
【大体のあらすじ】
永遠の16歳。リシア・ゼフィラは、世界の頂点に立つ術者集団〈天星の12使途〉の1人、〈星影の魔女〉とは呼ばれる存在である。
不老不死の加護を宿し、数百年の時を生きる彼女は、常に無表情で、冷静で、感情をほとんど表に出さない魔女として知られていた。

ーその理由を知るものはいない。
彼女は、この世界の生まれではない。
前世のリシアは、周囲から「無能」と呼ばれていた。
優秀な姉達と比べられ、家庭でも学校でも価値を見いだされず、次第に居場所を失っていった。
それでも姉達自身は自分を「無能」とは呼ばず、いつも慰めてくれた。

……ただ1つだけ、彼女が心から好きなものがあった。
それが、スケートだ。
幼い頃から氷の上に立つ時間だけは、誰にも比べられず、何も求められなかった。
ただ滑り、風を感じるその瞬間だけが、彼女にとって自分でいられる時間だった。

しかし、自分を支えてくれていると思っていた姉達こそが、いじめの中心にいたと知ったとき、彼女の心は静かに折れた。
命を捨てることは選ばなかった。
代わりに、感情を表に出すことをやめた。

夜ごと月を見上げ、「ここではない、どこか遠い場所へ行きたい」と祈り続ける日々。
その祈りは、やがて月に届く。
月の光に導かれ、彼女はこの星へと渡り、不老不死の加護と月に由来する魔法を宿す存在となった。

天星の12使途〈星影の魔女〉として、災いを鎮め、要人を守り、時には正体を隠して学校に通い、生徒達を陰から守る。
感情を失ったまま生きる彼女は、氷の上を滑るように誰にも触れさせず、傷つかない距離を保っていた。
だが、精霊と出会い人間と関わり、変わり続ける星の中で、凍り付いていた心は少しずつ溶け始める。
月に祈った少女は、やがて知ることになる。

感情を取り戻すことは、再び転ぶことを恐れず、一歩踏み出すことなのだと。

これは、永遠を生きる魔女が、失った心と居場所をゆっくりと取り戻していくーー。

ーー静かで優しい再生の物語。
開幕 50年後を、貴方へ
北極星からの言葉の錬金術
2025/10/21 06:46
〈星影の魔女〉の呟き
2025/11/20 19:18
目を引く青年は天然?
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2025/11/21 22:46
ここまでの登場人物紹介
2025/11/22 21:12
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目覚めの時
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2025/11/28 17:36
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2025/11/30 22:16
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2025/12/19 17:35
醜い景色
2025/12/20 00:00
綺麗
2025/12/22 10:03
暗闇の中へ
2025/12/23 00:00
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2025/12/26 00:00
称号
2025/12/30 00:00
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