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神々戦線  作者: イーオ
16/36

15 だれが来る!?

早くも1ヶ月。


エリカとミカが教室で四人を待ち受ける。


「全員死んだか?」


「ガクトには戻ってきてほしいな。魔王の子孫ってだけで相当血筋はいいよね。」


「今日戻ってきたやつら、それとわたしとミカ、嵐も合わせて、学園会議をするらしい。コユキから、昼に理事長室にまとめて来るよう言われてる。」


「そんな話聞いてないよ。あの嵐もくるの?」


「嵐だけじゃない。ゴウキも今日来る。超等級、一等級に、指導主任マキゼンを加えた、いわば学園のオールスターのみの会議だ。」


「なにが始まるの?」


「さあな。いま思えば、前にゴウキが珍しく学園にきたとき、コユキと何か話をしに理事長室にいったことが関係あんのかな、って思ってる。」


「ガクトがゴウキに初めて会ったって日のことだよね。エリカも知らされてないんだ。何か鬼気迫るって感じだね。誰が戻ってくるかなぁ。」


朝7時から、教室で他の生徒を待つエリカとミカ。時間は刻一刻と迫り、早くも10時が過ぎた頃。


「誰かきたね。」


「、、、。半ば信じがたいな。わたしたちに匹敵する、コユキやゴウキ、嵐とも違う、相当な闘気を纏ったやつが近づいてくる。」


巨大なオーラをビンビン発したやつが教室に入ってきた。


「む、むろぉぉぉぉ」


口調の変わった、雰囲気から成りまで、何もかも覚醒しつくしたアポロが入ってきた。


「貴様か。しかも、強ぇコイツ。纏ってる闘気で分かる。」


「うん。以前とは比べ物にならないね。前のアポロとは別人。」


「むろおおお。食べていい?エリカ。」


「まあ待てや。わたしと闘いたいなら後で殺ってやるよ。今日は会議に貴様も参加してもらう。昼までおとなしくしてな。」


「ぷみゅ、、、、むろおおおお。」


それから1時間がすぎ、会議まで残る時間はあとわずか。」


「そろそろ行くか。」


「残念だね。1人だけか。行こっかアポロ。嵐はまだ来てないのかな?」


「アイツは、姿を見るまでは居るかどうかも確認できない、気配を無の領域まで消せる野性児。そのうち来るとは思うけどな。それじゃ理事長室に行くぞ。」


教室を出ようとしたエリカとミカとアポロ。


「!!何だ」


どす黒い、邪悪な霧が3人を包み込む。


「会議だってな?ゴウキも来るらしいじゃねぇか。全部魔眼で感じ取ってるぜ。遅くなったが、俺も行くぜ。」


「ガクト!」


闇のオーラを全身に纏う、大魔王ガクトが戻ってきた。格好はボロボロ、ほとんど闘気も感じない、そんな状態の中、額の魔眼だけはギラギラに光を放つ。


「変わったな貴様も。行くか。」


エリカ、ミカ、アポロ、ガクトは学園会議が行われる理事長室へと歩きだした。

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