14 生き残れ!
「ぷみゅぅ~いけ好かねえ いけ好かねえ いけ好かねえ 」
「どうしたのアポロ?」
どこに向かうかわからない。エリカを先頭に、一等級、欠席の嵐以外の全員は校庭の奥の方へと歩いていく。
「実力が上だからってあの態度、いけ好かねえみゅぅぅ」
「バカかてめぇは。ここじゃそれが全てだ。悔しけりゃ、アイツを倒す実力を身につければいい。」
内心、相当悔しいであろうガクトも、エリカの強さを認め今は甘んじて言われるがまま、なすがままにの状態を受け止めている。
「ふふ。みんな面白い。ホント、一等級に仮だけど上がってきてくれて嬉しいな。」
ミカはいつでも呑気な感じだ。
「着いたぞ雑魚共」
岩盤に囲まれた殺風景なだだっ広いところでエリカは立ち止まった。
「なにを始めるんだ?」
「わたしはめんどくさい事が大嫌いなんだ。コユキやマキゼンにお前らのお守りを頼まれたがわたしは忙しいんだ。貴様らをこの場で生き埋めにする。」
「!?」
「とちんなよ(早とちりするなよ)、ちょうど1ヵ月後の正午を期日にする。1ヵ月後、ここから脱出してわたしの前に姿をあらわしたら、そのときは仮じゃなくて、同じ一等級クラスの生徒として迎えてやる。貴様らは今試されている。地獄の底から、わたしたちの領域まで這い上がってこい。」
そう言い残すと、エリカはただならぬ闘気を拳に纏いはじめた。
「ブブブ、ブヒ!?なにする気なの!?」
「む。無念。この覇気の前ではわたしの剣も無力、、、!!」
エリカの拳から放たれる闘気は、あたり一帯の大気を歪ませ、その大気に生ずる波紋が岩盤に亀裂を走らせ、あちらこちらで土砂崩れを起こす。
「いくぞ貴様ら。うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!
エリカ神拳!!!!!!!!!!!!!!」
地面にぶちあてた。
「!!!!」
鍋の中で沸騰したお湯のように、砕けた地面がフツフツフツフツ沸きたぎる。地にのまれ、土砂に埋もれ、生徒は全員地底奥深くまで飲み込まれてゆく。
エリカの拳の衝撃で生じた地震が、まるで生きてるかのようにやむことなく、大地を崩していく。そして地底に飲み込まれてゆく生徒たちに、隕石のように岩盤が振り注がれる。
「じゃあな。」
そう言い残すとエリカは校舎のほうへと戻りだした。
「ネプチューンウェーブ」
崩れ去る地底から、凄まじい水しぶきと共にミカが姿をあらわした。
「わたしまで巻き添えにする?笑 楽しみだね。あとは誰が上がってくるか待つのみだね。」
「はは。ミカ。貴様も相当な化け物だな。いずれどっちが強いかケリつけないとな。」
「ふふ。」
まぎれもない化け物たち。課せられた生き残る授業。1ヶ月後にエリカたちの前に姿を現すのは誰か。




