13 立ちはだかる副学園長エリカ
大昔に存在した世界を破滅に導いた悪の化身、大魔王。その子孫ガクトは、最強たちの集う神学に入学し、あらわれる強者を倒していき、最強とうたわれる指折りの戦士たちのいるクラスへと到達することができた。
一等級クラスには仮の生徒して繰り上げになったものの、残る敵の数はあとわずか。
繰上試験から3日。
一等級クラス(仮)での初日として、ガクトは教室へ入っていった。
「!!!」
教室のど真ん中に教卓を据え、その上であぐらをかき、ガクトら進級生を待っていた副学園長、兼、一等級クラス級長エリカ。
「エ、エリカちゃん。久しぶりだな。」
「あ?貴様、誰にもの言ってやがる。また遥か彼方に放り投げてやろうか?」
すぐあとにイナ吾、ミヤモン、アポロら3人が入ってきた。
「貴様らが上がってきたことで、わたしたち一等級の格が下がったってのが分からねえか?どうやらコユキや学園の先公たちが、雑魚みてえな貴様らでも繰り上げさせて、何か企んでやがるみたいだが、わたしは容赦しねーぞ。あ?」
睨みを効かすエリカ。放たれる凄まじい邪気に圧倒され、ガクトたちは動けずにいた。
「雑魚が。なんかムカつくなぁ。」
威圧する空気に殺気を交ぜる。瞬時に死を予感する進級生4人。
「な、何だ、、、この圧倒的な力は。」
イナ吾は自らを最強の侍と自負し、誰にも負けない鉄の精神を身につけたつもりでいたが、あきらかに目の前にいるエリカとは月とスッポン、象とアリ、恐竜とミドリムシ程の差があることを痛感した。
「こいつ、、、ホントに人間か?」
同じくガクトもエリカとの絶望的な力の差に気圧していた。
「!」
突如校庭の方から、巨大な津波が押し寄せる。津波は校舎をのみこみ、校庭とは反対方向にある山岳地帯を一瞬にして押し流してしまった。
「おはよ。」
「お前は、あのときの海賊女、、、!!!」
波にのり教室までやってきた、一等級クラス生徒、大海賊ミカ。
「進級おめでとう。二等級のくせのある面々が上がってきて嬉しいよ。魔王ガクト。無限剣のイナ吾、妖獣ミヤモンに、未知の体術をもつアポロ66号。よろしくね。」
「そうだな。わたしも一応挨拶はしないとな。副学園長エリカだ。マキゼンから貴様らの指導を頼まれてる。だから殺しはしねーよ。安心しろ。」
ミカがきたことで、さっきまでの殺伐とした空気は晴れた。不思議な力をもつ女だ。
「ブヒイィ、、、これでほぼ全員、もう1人、わたしが天敵と定めるあの男は来ないのか。」
いままでにない形相で問いかけるミヤモン。
「はは。妖獣、ミヤモンか。たしかに通り名からしてもアイツの方が上だな。ゴウキ以上に滅多に来ないぜアイツは。最強の野性児、この学園で唯一コユキ自らが出向いて推薦で入学させた、獣神、黒井 嵐(くろい あらし)は。」
「一等級の三羽烏ってわけか。絶対に越えてやる。」
「そんなことより、授業をはじめるぞ。ついてこい。」
エリカが立ち上がった。
「お、お前が授業すんのか?」
「わたしはマキゼンとコユキからの全幅の信頼を得て副学園長に就任した。コユキがいない所ではわたしが絶対ルールだ。忘れるな。」
とんでもないやつだ。エリカによる授業がはじまる。




