2品目 ふわふわオムライス
エボンさんと沢山お話しした翌日、私は家の用事を済ませた後に、喫茶三日月に行って昨日の片付けの続きと、キッチン設備の確認を行っていました。
なんだか、まだまだ知らない設備があるような気がしたのです。設備に関しては全てを説明するのは無理だと判断したのか、それぞれ困りそうなものにはメモを付けた、と書かれていたので。
「まずはこれ」
ちなみに一つ目の知らない設備は、既に見つけてあります。
カウンターの内側、お客さんからは見えないだろう位置に置かれた、ガラスのケースみたいなものです。スイッチがついていますけれど、これは動くのでしょうか。
どうやら扉は上にスライドして開くようで、形で言ったら食洗器のようです。でも、それなら排水のためにシンクの横に置きますよね。
「……えーっと、これかな」
メモはないのかしら、と蓋を開けたり閉めたり、色々見ていたら、ようやく見つけました。これの下、カウンターとの隙間に入り込んでしまっていたようです。
メモによると、これはティーポットとティーカップを温めておくための調温装置だそうです。中に入れてスイッチを入れると魔法で温まるんだとか。
魔法ですって。なんて素敵な。ガラスなのも綺麗で可愛いですね。
「昨日気付いていたら、使えましたね……」
昨日は気付かずお湯でティーセットを温めましたからね。でも、今日からはこれを使えます。
大きさ的に複数のティーセットを入れられそうなので、色味や雰囲気の違う物を入れておいて、お客さんと出すものに合わせて選んでもいいかもしれませんね。
あと、マグカップも入れておきましょう。コーヒーカップも見つけたんですけれど、これも入るでしょうか。
「みちみちになってしまう……」
あんまり入れすぎるとよくないでしょうし、やっぱりティーセットを二つとマグカップ、くらいにしておいた方がいいかもしれませんね。
コーヒーは、喫茶店らしくサイフォンなども見つけたのですけれど、私には扱いが分からないから、お出しするなら練習してからの方がいいでしょうし。
ということで、確認を終えたら蓋を閉めておきます。スイッチは下の方についているのを見つけました。
さて、見つけていた謎の道具がなんなのか分かったところで、まだ見ぬものを探していきます。
踏み台に乗って上の棚を開けて中を確かめて……と、そんなことをやっていたら、また何かを見つけました。
何だろうと思って引っ張り出してみると、どうやら布のようです。広げてみたら、それが何なのか分かりました。
「エプロン!」
夜空のような深い青色に、星を散らしてあるようなデザインで、胸の部分には三日月が描かれています。これが喫茶三日月の制服、みたいなものでしょうか。
首と腰の紐を調整できるようで、試しに付けてみたら長さは問題ありませんでした。
これも、今日から使う事にしましょう。ということで、洗濯物を入れる穴に入れて、出てくるのを待ちます。
そしてその後もあれこれと戸棚を開けてみては中の物を確かめて、最終的には棚に収まっていたお皿を洗って、家に戻ることにしました。
喫茶三日月の開店時間までは、家で仕事をしましょう。
引っ越しのバタバタで少しお休みしていましたが、そろそろ再開しないといけませんからね。
そんなわけで、家で仕事をして、家事を終わらせて。夜の九時半になりましたので、喫茶三日月にやってきました。
今日はこれから、こちらでお米を炊くのです。大伯父からの引継ぎノートにお米を炊いておくといい、と書かれていましたからね。
カウンターの上に畳まれていたエプロンを忘れずに身に着けて、作業開始です。
昼の間に炊飯器を見つけて、釜と内蓋は洗ってあります。米櫃も見つけて洗ってあるので、それらを拭いたらタブレットでお米を注文して、さっそく炊いていきましょう。
何合炊いたらいいか分からなかったので二合にしましたが、多かったですかね?
余ったら冷凍にしてしまえばいいとは思うのですけれど……冷凍ご飯をお客さんに出すのは、いいんでしょうか。
「ないよりかは、いいですかね」
うん、そう思っておきましょう。何も冷凍の冷え冷えカチカチのまま出すわけではありませんし、お米を炊く時間を考えれば、急ぎの時用に冷凍ご飯があってもいいはずです。
と、いうことで自分を納得させて、働く炊飯器を眺めます。
どこかで見た事のある気がするデザイン、なんとなく分かる使い方。けれど、どこの企業のロゴも入ってはいませんし、完全に一致するデザインはない……のかもしれません。
この場所にあるものは、大体がそういう物のようです。
流石は不思議空間、なんて思いながら、開店時間になる前にカウンターを拭いて回ります。昼にも軽く掃除はしましたが、やっぱり開店前ですからね。私の気分の問題です。
綺麗になった、と満足してカウンターの内側に戻り、炊飯器の様子を眺めつつ引継ぎノートをパラパラ捲って確認します。
喫茶三日月の営業時間にだけ繋がる異世界、というのは一つではないらしく、いくつかの世界の中から、その日に繋がる場所が選ばれるだそうです。
一つの世界でも繋がる場所は複数あって、誰がどの世界の人なのかは大伯父でも正確には把握しきれていないんだとか。
異世界についてはタブレットで確認が出来る、と書かれていたので、タブレットを手に取ります。
商品注文の画面と、お店のレイアウト変更画面。そして今はお店に出ていない家具の一覧。……世界の説明はどこでしょうね?
見ていけば分かるかしら、と思ってポチポチ押してみていたら、見つけました。
物語に出てくる宝の地図のようなアイコンが、異世界についての情報画面のようです。
見れる項目は、今は一つだけ。
そこにはぽつんと「リーンケウニア」とだけ書かれていました。押してみたら、ロレクセス王国、と下に文字が追加されます。
……エボンさんがおっしゃっていた国、で合っていますかね?流石に一度聞いただけだと、覚えきれた自信がありませんが、思い当たる節はそれくらいしかありません。
私が知っているところだけ、こうして表示されるのでしょうか。
つまり今後、ここに私がお客さんから聞いた異世界の情報が追加されていく、という事でしょうか。
それは、なんだか素敵ですね。私がここで人と交流した記録が、ここに記されていくのだとしたら、なんだかやる気も出て来ます。
大伯父はどんな画面を見たのだろう、と少し思いを馳せて居ましたら、お店の扉がからんからんと音を立てて開きました。
パッと顔を上げて扉を見ると、なにやら作業服のような服装の女の人が扉を開けて入ってくるところでした。
「マスター!いやぁ今日も疲れた!何か食べるもの……お?」
「お疲れ様です、いらっしゃいませ」
「おー?……あぁ!もしかして君、マスターが言ってた二代目の子か!?」
言いつつ店内を進んできて椅子に腰を下ろした勝手知ったる様子と、私の事をなぜか知っているらしい様子。これは、もしかしなくても常連さんですね。
汗をかいていらっしゃるようなので、ひとまず冷たいお冷をお出しします。
ピッチャーを見つけたので、洗って氷とお水を入れておいたのです。さっそく役立ってくれました。
「……あの、二代目、とは?」
「あれ、マスターから聞いてないのか?マスターが、自分も歳だしこの店もいつまで開けるか分からないけど、継いでくれる子に一人心当たりはあるからもしかしたらその子が店を続けるかも、って言ってたんだよ」
「なるほど……それは確かに、私の事だと思います」
大伯父、私の事をお客さんに話していたのですね。ところで、そこまで根回しをしたのに私に教えてくれなかったのは何故なのでしょう。ここまで来ると、ただのお茶目ではない気がします。
なんて話しながら、お水を一気飲みしたお姉さんのグラスに再度お水を注ぎます。どうやら喉が渇いていらっしゃるみたいですね。
「もしかして、まだここを見つけてそんなに経ってないのかな?」
「そうですね、今日が三日目で、ちゃんとお店として開けるのは今日からなんです」
「ほー!あたしが最初の客か!嬉しいねぇ」
からりと笑ったお姉さんは、オリガというお名前だそうです。
喫茶三日月には何度も足を運んでおり、いつもしっかり食事をしていた、と教えてくれました。
なんでもこの時間が仕事の休憩時間だそうで、しっかり食べないと持たないんだとか。
「深夜にお仕事なんて、大変ですね」
「そうでもないよ。あたしの住んでるところは地底都市でね、朝も夜も関係なく暗いし明かりがついてんだ」
「地底都市……すごい、そんなところがあるんですね」
まさに異世界、といった響きです。とても心が躍ります。
そんな私の様子を見てか、オリガさんはにやりと笑いました。
「あたしはそこで、魔力結晶の採掘員をしてる」
「魔力結晶……!」
「……っふ、あっはは!マスターとおんなじ反応してる!」
さらなる素敵な響きの言葉にウキウキしていたら、思い切り笑われてしまいました。
大伯父も同じ反応をしたらしいです。そうですね、大伯父も、そういう言葉や物は大好きだと思います。何せ私がそういったものに心惹かれるようになったのは、大伯父の影響ですから。
なんて、そんなやり取りをしていたら、唐突にぐぅ~と大きな音が鳴りました。
「あ、ごめんなさいお話に夢中になって……何か食べていかれますか?」
「うん、おねがーい」
オリガさんは仕事の休憩時間に、食事のためにいらっしゃったのだから、お腹が空いていて当然です。
うっかりしていたのを謝りつつ何を作ろうかと考えて、そういえば大伯父がお客さんに何をお出ししていたのかは、結局詳しくは知らないな、と気付きました。
和食の定食を作っていた、とか、お米は炊いておいた方がいい、とか、そういう事はノートに書いてありましたけれど、具体的に何を作っていたかは知りません。
「……オリガさん、何か食べたいものなどはございますか?」
「食べたいもの?そうだなぁ……マスターには知らないもの色々食べさせてもらったけど……あ、そうだ!マスターが、二代目の方が作るのが上手って言ってたのがあったんだよ」
大伯父、私の事を二代目と呼んでいたのかしら、なんて考えながら首を傾げます。大伯父よりも私の方が作るのが上手な物……なんでしょう。
大伯父は料理上手でしたから、私が大伯父に教わることはあっても大伯父に何かを教えたり作ったりすることはあまりなかったのですけれど……
「なんて言ったかなー……ウォ、オ?オル……違うな……」
「どんな料理ですか?」
「二層になってて、上に黄色い膜みたいなのが重なってて……下は具材が色々入ってる、食べ応えのある料理だった」
「二層……ワンプレート、お皿一枚で提供されたものなら、オムライス、でしょうか」
「オムライス!確かそれだ!」
「なるほど。それなら、確かに大伯父よりも私の方が得意かもしれないです」
大伯父よりも私の方が作るのが得意な数少ない料理なので、絞り込むのはそこまで苦労しませんでした。
確かにオムライスであれば、大伯父に作ったこともあった気がしますし、私の得意な料理でもあります。一時期あれこれと一人で試しては食べていましたからね。
ともかくご所望の料理が分かったので、さっそく料理を始めることにしました。
まずはタブレットから食材を注文します。鶏もも肉と、コーン、グリンピース、人参、玉ねぎ、マッシュルーム。それからケチャップと卵、バターは無塩の物が冷蔵庫にありますが、有塩の物を注文しましょう。
そういえば塩コショウもないので、それも注文します。他にいるもの、と考えて油と牛乳も注文して、出てきたもので冷蔵品は一旦冷蔵庫に入れておいて、食材を切っていきます。
コーンとグリンピースは缶の物なのでそのままで。人参と玉ねぎをみじん切りにして、マッシュルームもみじん切りにしておきます。
鶏肉も小さめに切ったらフライパンをコンロに乗せて、油を敷いて熱します。温まるのを待つ間にケチャップの中蓋の有無を確かめ、しっかり栓を開けておきました。
フライパンが温まったら玉ねぎを入れ、透明になるまで炒めます。続いて人参と鶏肉を入れて炒めていき、缶詰を開けて水を切っておいたコーンとグリンピース、マッシュルームも加えて炒めます。
具材に火が通ったらケチャップを入れて、水分が飛ぶまで炒めていきます。ある程度水分が飛んだらここに炊いておいたお米を入れて、せっせと振りながら均等に味が馴染むように混ぜ合わせていき、味見をして塩コショウを。
ムラなく炒め終わったら、これでチキンライスは完成です。
お皿に盛って、形を整えておきます。フライパンは避けておいて冷やしつつ、次のフライパンを取り出してコンロの上へ。
続いてはボウルに卵を二つ割り入れて、しっかり解きほぐして牛乳を加えておきます。ちょっと塩コショウも振っておきましょう。
卵の準備が出来たのでコンロの火をつけて弱火にしたら、そこにバターを落とします。今回は人にお出しするものなので、ちょっと多めにしておきました。
バターが解けて美味しそうな香りが立ち込めてきたのを感じながら、バターが焦げる前に卵を入れます。少しだけ火を強めて、周りが固まり始めたら箸で中央へと寄せていき、中央にボリュームが出るようにしていきます。
ある程度卵の下部分が固まってきたら、再び火を弱めて蓋をします。
これが、私が家でふわふわオムライスが食べたいからと編み出した卵の焼き方です。ナイフを入れたら自然に開いてふわりと卵がかかるようなものは流石に難しいですが、これならそれほど難しくありません。
巻いたりする工程もないので、簡単です。
時々フライパンをゆすって卵が張り付かないように注意しつつ、上部分にもいい感じに火が通ったら蓋外して、フライパンをチキンライスを盛ったお皿の上に持っていきます。
そして、卵が変に折りたたまれてしまわないように注意しながら、チキンライスの上に被せていきます。ここで失敗すると修正は難しいので、慎重に。
ひっくり返して被せるのではなく、スライドさせて上下は変えずに被せます。
ひっくり返すと焼き目が見えて、ひっくり返さないと焼き目のない卵の面が見えるのです。なんとなく、焼き目がない方が綺麗に見える気がするので私はスライドさせて乗せることにしています。
どうか綺麗に重なってください、と祈りながらフライパンから卵をスライドさせていき、チキンライスを覆います。今回は中々綺麗にかぶせることが出来ました。
卵の中央とチキンライスの中央も同じですし、会心の出来です。
これで、あとはオムライスの上にケチャップをかければ完成ですが……ちょっとしたいたずら心で、ケチャップで三日月を書いておきました。
このくらいなら複雑でもないし書きやすいですね。
なんて考えつつ、完成したオムライスをオリガさんにお出しします。スプーンもお渡しして、ちょっとドキドキしながら様子を窺います。
「お待たせしました」
「ありがとー!いい香りだー」
さっそくオムライスをスプーンですくって口に運んだオリガさんが、んー!と声を上げて親指を上げました。サムズアップです。少なくとも、美味しくないわけではなさそうですね。
安心しつつ洗い物をします。洗い物が終わったら、お茶の用意もしましょう。
まな板、包丁、フライパンが二つに木べらと菜箸、ボウル。全て洗い終わったら、お湯を沸かしておきます。
「美味しー……マスターのに似てる」
「大伯父よりも上手に作れたかは分かりませんが、お口に合ったならよかったです」
「マスターが作ってくれたのよりも卵がふわふわ。美味しいー」
美味しい美味しいと食べてもらえると、何とも嬉しくなりますね。
なんてニコニコしてしまいながら、お茶の準備を進めます。この後もお仕事ならコーヒーを出してもいい気はしますが、私はまだサイフォンなどの機器を使えませんからね。
インスタントコーヒーでは味気もないし、ハーブティーにしましょう。
苦手な味はあるかと聞いてみたところ、特には無いと返されたので食後のお茶、という事を意識して茶葉を選びます。
話を聞いた感じ、オリガさんは少しスパイシーな物がお好きなようなので、今回はペパーミントにしました。
オムライスの減り具合を見ながらティーポットに茶葉を入れてお湯を注ぎ、布をかけて蒸らしておきます。
「はぁー、美味しかった」
「よかったです。食後のお茶はいかがですか?」
「もらう!ありがとーう」
ティーカップにハーブティーを注いで、オリガさんの前にお出しします。
その際にオムライスのお皿は回収して、流し台に置いておきました。
ティーポットの中からは茶葉を取り出して、蓋をしてカウンターの上、見える位置に置いておきます。
「いやー、それにしてもここが続いてくれるみたいで嬉しいよ。マスター、最後まで続くかは分からないーって言ってたし」
「私も、偶然見つけるまではここの事を知らなかったので……もしかしたら、見つけなかった可能性もあるんですよね」
「そうなんだ?」
おしゃべりをしつつ、私もハーブティーをいただきます。
オリガさんはまだお腹に余裕があるらしく、昨日焼いたクッキーもお出ししました。オムライス、もう少し多くても良かったみたいですね。
常連さんたちは次回がある可能性が高いので、次回オリガさんがいらっしゃったときには少し多めに料理を作りましょう。
なんて考えながら大伯父の話で盛り上がっている間に、どうやら休憩時間が終わりになったようです。
ぴぴ、とどこからか音がして、オリガさんが立ち上がりました。
ぐっと伸びをしている様子を扉に向かっていくオリガさんを目で追います。腰に色々と道具の入った鞄をつけていらっしゃるので、あの中にアラームがあるのでしょう。
「それじゃあ、また来るね!」
「はい、お待ちしていますね」
笑顔で手を振って外へ出ていったオリガさんを見送って、扉が閉まるまでそちらを見ていました。
……さて、これで喫茶三日月、引継ぎ後の一日目が終わったわけですが……どうでしょう。ちゃんと出来ていたでしょうか。
分からないけれど、ひとまず後片付けをしないといけませんね。
オムライスのお皿とスプーン、そしてティーセット。それらを洗って、炊飯器に残ったご飯をラップに包んで冷凍の準備をします。
炊飯器は冷めるまで取り外せないので、もう少しお店の中で待っていないといけないですね。
待っている間何をしようか、と考えて、地図が更新されたのではと思い至りました。
いそいそとタブレットを持ってきて確認してみると、地図の中に新しい名前が増えています。
けれど、はてなが多い文章です。「???国??? 地底都市」とだけ書かれており、もう一つの国の情報である「ロレクセス王国 都市セレロン」と比べると虫食いです。
これは入手した情報の差、という事でしょうか。
「……スバーヌ?」
ぽちぽち文字を押していたら、もう一つ増えている名称があることに気付きました。
リーンケウニア、と同じ項目に出てきているので、これは世界の名前と言う事でしょうか。
つまり、昨日とは別の世界に繋がっていたのですね。それによって何が変わるのかは分かりませんが、いつかはこの情報が必要になるのでしょうか。
「……考えても分からないし、片づけをしたら寝ましょう」
うん、と一つ頷いて、ラップにくるんだご飯を冷凍庫に入れ、炊飯器の釜と内蓋を洗って、カウンターと拭いたら布巾とエプロンを洗濯物入れに入れて、お店から家に戻りました。
もう深夜ですからね、寝支度を整えて寝ることにしましょう。