31 エピローグ
新連載、はじめました!
『チートゴーレムに引きこもった俺は、急に美少女たちから懐かれはじめました。キスしながら一緒に風呂やベッドに入るって聞かないんです!』
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※本作のあとがきの下に、小説へのリンクがあります。
俺は振り返りながら、シャラールに向かって静かに言う。
「……お嬢様、それはできません。私はこのマスクを取ると、死んでしま……」
……スポッ!
俺が言い終わるより早く、マスクがさらわれてしまった。
見上げると……滑空した鷹が俺のマスク掴んで飛び去っているところだった。
さらに目で追うと……鷹は『タクミ同盟』の最前列にいる少女の肩にとまった。
その少女は……夫の不倫相手はハーレム規模でした、みたいな想像を絶する浮気を知った妻のような瞳で、俺を見つめていた。
「いや、これは……」
「きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!!!!」
俺の言い訳は、怒涛のように押し寄せる悲鳴と人波に飲み込まれる。
「旦那様っ! 旦那様っ! 旦那様ぁ! 会いたかった、会いたかった、会いたかったですぅーーーーーーーっ!!」
「ちょっと、旦那様ぁ!? これ、どーいうことぉ!? マジ意味わかんないんですけどぉーっ!? でも、会えて超ハッピーなんですけどぉーっ!!」
「なんだよぉ、旦那様! へんなマスクかぶりやがって! せっかくのいい男が台無しじゃねぇか! いくらモテるからって、そりゃねぇだろぉ!?」
「あっ……あのっ……そのっ……旦那様……あのあのあのっ……」
「お、お館様っ! まさかお館様だったなんて……! そうとも知らず、襲いかかってしまって……! この不祥事、切腹にてお詫びを……!」
「お館様ぁ! わたしたちクノイチの房中術、お館様のために特訓したんです! 今すぐここで……!」
「タクミ様……! タクミ様ぁ……! お会いしというございました……!」
「ペットをほっとくんじゃねぇーよ! 寂しくて死んじゃうところだっただろぉ!? 今すぐ散歩つれてけーっ!」
「タクミくん! タクミくぅん! おなかすいてない!? おっぱい飲む!? おっぱい飲むぅ!?」
俺は荒波のような女たちに、もみくちゃにされた。
撫でられ、頬ずりされ、すがりつかれ、つねられ、舐められ、泣かれ、引っ張られる……。
商品がひとつしかないバーゲン会場の、唯一の商品にでもなったような気分だった。
あれよあれよという間に服を脱がされ、身体じゅうにキスマークをつけられる。
このままではヤバイと思った俺は足元に伏せ、這って外に逃げ出そうとする。
女たちの太ももの樹海を、なんとか抜けると……視界が開けたと思ったと途端、再び塞がれた。
……ちゅっ。
唇に触れる、懐かしい感触。
千回以上接したそれは、忘れたくてもできるもんじゃねぇ。
ソイツはしばらく俺の唇に吸いついたあと……ちゅぽんと顔を離した。
「……言ったでしょ、アンタの行動パターンだったら、なんでお見通しだって……! ……さぁて……これがどういうことなのか、説明してもらいましょうか……!」
勝ち誇った顔で金色のツインテールをかきあげながら、ソイツは言った。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
……結果、『決闘』はナシになってしまった。
俺が所属校を偽って同盟を組んでいたため、不正行為として『壺仮面同盟』のポイントはすべて没収。
俺はリンドール学園の生徒だったため、リンドール学園のポイントも没収……要は『タクミ同盟』も仲良くゼロになってしまったんだ。
『タワークエスト』の参加校は、『タクミ同盟』か『壺仮面同盟』のいずれかに所属していたので……すべての参加校がポイントなしという事態になってしまった。
1位の学校が複数ある場合、同時優勝になるらしいんだが……今回は全校がポイントゼロなので、全校が優勝という前代未聞の決着となってしまう。
過去のタワークエストでは、同時優勝は最大でも二校だったらしい。
優勝の記念撮影でも人が多すぎて、豆つぶみたいな写真になっちまった。
でもまぁ、優勝には変わりないので……いままで落ちこぼれだった『壺仮面同盟』のヤツらは大層喜んだ。
『イポモニ純真女学院』のヤツらなんて、優勝で廃校が免れた喜びと、崇拝する俺と会えた喜びで、全員引きつけを起こす始末。
優等生ども……『タクミ同盟』のヤツらはどいつもこいつも微妙な表情だったけど……まぁいいよな。
こうして俺の、そしてリンドール学園の修学旅行は幕を閉じた。
そのあと俺はどうしたかっていうと……学校を休学届けを出して、旅を続けることにしたんだ。
俺は、思い知ったんだ……この世界にはまだまだ、虐げられている女たちがいるって……。
俺が元いた世界なんて比較にならないほど、こっちの世界は男尊女卑の考えが強い。
だから俺は、女たちが安心して暮らせる世界を作るために、この世界を統一することにした。
すでに三つの国は俺のもんだ。
高原族、地底族、海棲族は俺の統治下にある。
残るは種族は、平地族と森林族……。
どっちでも良かったんだが、まずは森林族の国に行ってみることにしたんだ。
森林族のお姫様は、意外な……いや、もう意外でもなんでもねぇか。
例のお嬢様だったんだけど、ここで俺はまた、大きな事件に巻き込まれることとなる。
それを語るのは、またいずれ……次の機会にしようか。
異世界指圧師の第3章『俺の指圧がチートすぎるので、クラスメイトをxxxします!』はこれにて完結となります。
拙い文章を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
本作終了に伴い、新連載をはじめました。
タクミとは違ったタイプの、モテモテオヤジの話です!
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