八十三日目
太陽暦934年 7月27日 曇り
ゼノン=クロック 16歳
今日は休日だったので普段から仲良くしているメンバーで王都に繰り出した。
メンバーは俺、バーリング、ゴン十郎、ガンタス、ラグナー、ウォルグの六人だった。案内役は昔から王都住まいであったバーリングに任せて俺達五人は十分王都を探索させてもらった。
やはり、南の町と比べて発展しているところが多く、所得が多い妖精が多い為か、物価もそれなりに高かった。本とか買えるかなとか思って古本屋を除いてみたのだが、とても手が出しにくい金額だった。給料が入ってから考えようと思った。
バーリングおすすめの安くて美味しい店に行ったのだが、流石貴族、安いと言いながら結構なお値段をしていた。バーリングが奢ってくれると言ったのだが、それは何か申し訳ないので、俺達一同はしっかり金を払った。
それにしても、座席の高さだったり、器などが色々用意されていて、多様性に配慮が行き届いているなって思った。
そう言えば、日記で紹介していなかった奴らがいるので、俺が忘れている可能性も考慮して軽くこの五人について書いておこうと思う。
一人目、バーリング=セリエスタ。セリエスタ家という公爵家の貴族様だ。容姿端麗、緑髪で金と銀のオッドアイ。まだ若干の幼さが残っており、身長は最近よく伸びているとのこと。弓がとにかくうまいです。性格も良いし、絶対モテるだろうなって思った。
このグループのリーダー的存在だ。最初はなんやかんや貴族貴族しているのかなと思っていたが、特に差別なく普通に仲良くなれた。元の生活水準が高かったのか時々会話で齟齬が生まれるのだが、それがそれで面白い。
二人目はゴン十郎。先日お世話になったステゴさんに指南して貰っている妖精で、パワー自慢の赤鬼だ。パワー自慢と言えば、ハルルでパーティーを組んでいたパークリーがいるが、彼とは比べ物にならない程に強い。まあ、下地が赤鬼の妖精だったりと比べるのはどうかとも思うが。最近彼の金棒を持たして貰ったのだが、うんともすんとも動かなかった。
前にも書いた通り、最近王都に来たばっかりで常識が所々抜けているので、俺は一方的に親近感を持っている。
三人目はガンタス。異形系の妖精であり、黒色の巨大な四本の腕を持っており、腰から下は黒馬の胴になっている。つまり、四腕ケンタウロスと言う事だ。馬と言うだけあってやっぱり足が速い。なんなら空も自由に駆けていた。すごいよね。無口であまり、表情も変わらないが、感性は一般的で、遊ぶときは全力で遊ぶタイプの妖精だ。歳に関してはこの中では一番高いらしいが、具体的な年齢は知らない。三十は超えているらしい。
四人目はラグナー。黒い鎧の妖精でウォルグとペアを組んだ妖精だ。いつも思うのだが、ラグナーの持っている青い刀身の剣かっこいいなって思う。なんかすごく魔剣って感じがあっていいよね。足は遅いのだが、その分パワーが結構ある。足に関してはウォルグに乗ることでその弱点を克服しているので、マジで強い。
良い奴だし、複数人でいる時は問題ないのだが、まだ二人っきりにされると気まずかったりする。
五人目はウォルグ。ご存じのとおり狼の妖精で、戦闘とかになったらラグナーを背に乗せて暴れ回る。ラグナーの体重って結構あるのに全く速度が落ちてないのは凄いと思う。ラグナーがめっちゃ簡単そうにウォルグに乗っていたので、バーリングが試しに乗ってみたのだが、一瞬で振り落とされていた。
積極的な性格で、時々さらっとボケたりする愉快な奴だ。
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所持金:35049スター、15246マニー
身分証:冒険者証(赤)、騎士章
武器等:偽装剣(カフェリアから貰った)、俺の愛剣(ハルル産)、笛、鉄製のブーメラン、鈎爪付のワイヤー
装備等:魔法の眼鏡、魔法のカラーコンタクト、魔法のローブ
所持品:開かずの小瓶、火打石、干し肉、薬草、水筒、方位磁針、救急用具、羽ペン、鉄板等の焼肉セット、焼き肉のタレ、魔術基礎(悪魔式)、奪光石、魔術式連絡紙
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