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小さな日常  作者: 白豚
44/45

とある前日の夜

明「ねぇ、母さん?」


萌香「..ママとお呼び!」


明「嫌だ..龍司明日遊んでくれるかな?」


豪士「..何かあったのか?」


明「いや?普通に予定ないのかな?と」


萌香「?..自分で聞いたら?」


明「自分から誘うのは恥ずかしい..」


萌香「今まで普通に誘っていたのに..すっかり乙女になったわね!」


豪士「まぁ、いい事じゃ?」


萌香「まぁ、聞いておくわ..おやすみ..明日に備えて寝なさい?」


明「おやすみー」


────

龍司「つっ、疲れた..明日は1日休みか寝とこ..」


涼子「残念〜♪明日は明ちゃんとのデートになりました〜♪」


龍司「そうか..それは、それでいいな..」


涼子「..っち!」


龍司「いやいや!喜んでんだからいいじゃん!彼女とデートなんだから喜ぶのは普通にだろ!」


涼子「そうねぇ、はい!お・こ・づ・か・い!」


龍司「自分の分はあるぞ?」


涼子「足りなかったら困るでしょ?」


龍司「10万あるのに?」


涼子「なぜ?高校2年なのに?」


龍司「いや、別にいいだろ?」


涼子「まぁ、いいわ!はい、30万!この時のためにへそくりしてたのよ!」


龍司「桁がおかしい..いらん!」


涼子「そんな!あなたー!」


尚「どうした?」


涼子「龍司が、お小遣い貰ってくれないのよ!」


尚「別にいいじゃねぇか?いくらだ?」


涼子「さ..3万?」


尚「..ホントハ?」


涼子「怖いから!その顔やめて!」


目が死んだようになり、無表情で尚が問い詰めると涼子は、すぐに話した。余計怒られるとは、考えもせずに。


涼子「30万よ!」


尚「..はぁ、龍司、今日は寝なさい..涼子?来い..」


涼子「へ?ゆ、許して!」


尚「逃がさん!」


その後、涼子は玄関で捕まり、2時間説教を受けた。

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