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【挿絵付】夏休みの過ごし方  作者: ㈱姫神V
3/4

1年目 03

「みんな大丈夫?おうちで怒られたりしない?」

「何が?」

「いや、そんなに濡らしちゃって…」

「え?最後は乾かして帰るし。都会ではしないの?水遊び?」


「うん。水着を着てプールとかには入るけど」

「へぇ〜。別に怒られないよ」

「ぷぁっ!?」

颯太に水を掛けられた。


「大丈夫だよ!ほら兄ちゃんも!」

「やったなー!」

いいんなら、僕も楽しもう!

水遊びをしながら話し、みんなの年がわかった。


この中で一番年上はしずくちゃんで今は中2。

次が中1のモエちゃんと大地くん。

やよいちゃんは颯太と同じ6年生だそうだ。


「そろそろ乾かし始めようよ」

しずくちゃんがスカートの裾を絞っている。

パンツが見えても全く気にしていない。

とにかくみんな警戒心というものがない。


挿絵(By みてみん)


草っぱらにみんなで寝転ぶ。

「こうやってるとそのうち乾くんだ」

「みんなすごいね。いつもこうやって遊んでるんだ」

「まぁね。明日の虫採りも楽しみにしててよ。もしかして兄ちゃんちの方じゃカブトもクワもいないの?」


カブト虫とクワガタ?確かに見ないな。

「そうだね…探せばいるのかな?そういえば見たことないな」

みんな口々に驚きの声を上げる。


「あー楽しかった!お兄さんは夏休みが終わるまでいるの?」

「ん、2週間の予定だよ」

「2週間ていうと…じゃあお祭りには間に合わないのか…」

お祭り?そうかお祭りがあるのか。


服が乾くとじゃあまた!明日ね!と言ってみんな帰っていく。

僕も颯太と一緒に家に向かって帰り始めた。


「戻りました」

1日目からなかなか珍しい体験が出来た。

田舎暮らしも悪くないかもしれない。

「ここにいるうちはここが家なんだからただいま、でいいのよ(笑)」

少し気恥ずかしいけど、

「た、ただいま…」

「はい、お帰りなさい。大丈夫だった?変なとこ連れてかれなかった?」


「水遊び、というのを一緒にしてきました」

「あらあら大丈夫?お風呂湧いてるから先に入ってきて」

怒られないんだ。

僕は言われるまま着替えを持ってお風呂に向かう。


「兄ちゃん!僕も入る!」

颯太も着いてくる。

「いいよ、一緒に入ろう」

一応きれいな水かわからないからよく洗って湯船に浸かる。

颯太は手桶でばしゃっとお湯をかぶるだけで入っていた。


「みんないい子達だね」

「うん。そうでしょ!大地とやよいはいつもあんな感じだけど、今日は兄ちゃんがいたからしずくとモエも元気だったな 」

しずくちゃんとモエちゃん…見た目は普通の女の子なのに一緒になって水遊びをしていた。


挿絵(By みてみん)


下着が透けても見えても気にしないみたいだったし、僕も見ないふりをしてたけど、うちのほうじゃ考えられないな…


「やよいちゃんは知らなかったら男の子かと思ってたかも(笑)」

「うん。まぁ男みたいなもんだよ。鬼ごっことかめちゃめちゃ早いよ」


お風呂から上がると夕飯の準備が整っていた。

「はい、じゃあ食べましょうか。お口に合うといいけど…」

「美味しそうです!僕、食べられないものないので」

「あらよかった。いっぱい食べてね」

「そうそう、明日は朝から芋掘りだからな!」

ご飯はどれも美味しかった。

僕は明日に向けていっぱい食べた。


田舎の夜は早いというけど、久し振りに体を動かしたせいか22:00にはもう布団に入り、あっという間に寝てしまっていた。


「兄ちゃん!起きてる!?」

ん…明るい?朝か…時間は…6時?

「朝ごはん出来てるよ!」

「うん、颯太、おはよう」

「ほら早く!みんな待ってるよ!」

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