会話。なに話してるのかな?
「それにしても、私も動物の声を聞いてみたいです。」
「そうね。何を話してるかわかったら便利そうだわ。」
確かに動物とお話ができたら楽しそう。
「ミラ、馬以外の動物ともお話しできるの?」
「うん、できるよ!」
どうやらミラは動物ならどんな種類でも会話できるようだった。
「じゃあ、あの2匹の鳥はどんな会話をしているの?」
近くの木に止まっている2匹の鳥を指差す。
「うーんとね、」
『へい、そこの嬢ちゃん。こっちで一緒に遊ぼうぜ』
『あら、いい男。いいわよ、遊びましょう。あなたに新しい世界を見せてあ・げ・る・わ!』
『お前、よく見たら男じゃねーか! くそ、騙された!』
『もう逃がさないわよ。大丈夫、怖くないわ。』
『は、離せ! 俺はそっちのけはないんだ!』
『痛くしないから。私こう見えてうまいのよ。ほら、一瞬だからね。』
『や、やめろー!』
「「・・・・・・」」
「?」
ネリネとプリムラが唖然としてる。なんでなのかな。
「ママ、痛いことってなに?」
「うーん、なんだろう。ネリネたちならわかるのかな。」
私とミラが揃ってネリネたちのことみる。
「ま、まだリリーちゃんたちには早いわ!」
「そ、そうですよ! まだ知らなくていいんです!」
「むー。なんで教えてくれないの。」
ネリネとプリムラが教えてくれない。知っているみたいなのに。
「リリーとミラには純粋のままでいてほしいんです!」
「もっと成長したら教えてあげるから今は我慢しときなさい。」
まだ納得はしてないけど、どう頑張っても教えてくれなさそうだった。
「けちー!」
「けちー。」
最後の抵抗にミラと二人で頬を膨らませた。
「だめ、もう二人ともかわいすぎ。」
「なんですか、この尊い光景わ。うっ、鼻血が……。」
怒ってることは伝わってくれなかった。
***
「なんとか誤魔化せたわ。」
「もう、なんで小鳥があんな話をしているんですか。しかも、男同士なんて!」
ちょっと、プリムラの頬が赤くなっている。どうやら王女様はそういう話に免疫がないみたいだった。
なんだか、暑くなってきたわね。日が上がってきたからかしら。
「あんな話をリリーちゃんたちに教えるわけにはいかないわ。純粋のままに育ってほしいもの。」
「はい。なんとしてでも隠しとおさないと。それにしても、頬を膨らませた二人は可愛かったです!」
「そうね。あれは尊すぎたわ。あのときの二人を思い出すだけで今日も元気にやっていけるわ。」
「興奮しすぎて鼻血が出てしまいました。」
プリムラは鼻血を止めるために上を向く。
「プリムラ、鼻血は上を向いちゃいけないらしいわよ。」
「あら、そうなんですか?」
「ええ。鼻に血が詰まっちゃって余計に危ないらしいわ。」
「ネリネは物知りですね。どうしてそんなに物知りなのですか? 私も家庭教師に色々教えてもらいましたが、ネリネには負けてしまいます。」
「私ね、小さい頃リリーちゃんに魔物から助けてもらったことがあるのよ。それでね、リリーちゃんが初めて魔物を倒したみたいで、命を奪ったことに少し落ち込んでた。その時に思ったの。この子は年下なんだ。私が守らなきゃって。それからいつでもリリーちゃんを助けられるために、色々なことを勉強したわ。」
「ネリネにとってリリーは王子さまであると同時に、可愛い妹分でもあるのですね。」
「あら、プリムラもリリーちゃんのかわいさにやられてるじゃない。」
「ふふふ、そうですね。あのかわいさに二人ともやられちゃってますね。」
確かにあのかわいさの攻撃力はすごい。
今もリリーちゃんとミラちゃんが二人でじゃれあってる姿をみて、プリムラと一緒に悶えてしまった。
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