町を見る前にすることがありました
「あ、ギルドカードを見せにいかなくちゃ。」
リリーは門番にギルドカードを見せにいくことを思い出した。
「それなら早くいかないとね。」
ネリネはリリーと手を繋いた。
ネリネとお話ししていると、門までの道はすごく短く感じた。
「えいへいさーん! ギルドカード作りました!」
「おう、早かったな。ほら、預かってた銅貨だ。」
そういって、衛兵は銅貨をリリーの手のひらにのせた。
「ありがと!」
「それにしても嬢ちゃん、ネリネの知り合いか。」
「ネリネを知ってるの?」
「ジーンさんは私のお母さんが病気になったとき、色々助けてくれた人なのよ。」
どうやら衛兵――ジーンさんはネリネにとって恩人なようだ。
「嬢ちゃんもネリネのことを頼む。こいつ、こう見えて寂しがり屋だからな。」
「もう、なにいってるのよ!」
ネリネの顔は少し赤らんでいた。
「はい! ネリネは大切な友達なので!」
「リリーちゃんまで……。」
「ネリネは私と友達じゃないの?」
私が目を潤ませるとネリネは微笑んだ。
「そんなわけないじゃない。リリーちゃんは私にとっても大切な友達だよ。でも私の方が年上なんだから、頼るより頼ってほしいのよ。」
「じゃあ、早速町の案内をしてほしいです!」
「ははは、二人とも仲良しだな。じゃあ、またな。」
「衛兵さん、またね!」
「ジーンさん、さようなら。」
リリーたちは、そのまま町の方へ歩いていった。
「リリーちゃんは最初に何が見たい?」
「うーん」
その時
ぐうぅ~
リリーのお腹が鳴った。
「ふふふ、お腹が先に答えたわね。じゃあ最初はなにか食べましょうか。」
「え、えへへ~。」
リリーは照れて、笑ってごまかした。
「屋台も出ているし、大通りの方へ行きましょうか。」
「大通り?」
「ええ、冒険者ギルドに行く途中で右に曲がると、大きな通りがあるよ。そこには色々な屋台が出ているのよ。食べ物はもちろん、ちょっとした冒険の道具もあったりするわ。」
「わあぁぁ! そこ! そこに行こ、早く!」
リリーは目を輝かせた。
「リリーちゃんはやっぱり可愛いわ。」
リリーとネリネは歩みを早めた。




