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賢者様はすべてご存じです!  作者: 筒居誠壱
第一部 第一章 魔王バセリス
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第三十四話 賢者の秘術

 王宮を辞して、宿に向かう俺と並んで歩きながらアグナユディテが聞いてきた。


「自分から舞台の真ん中に立とうとするなんて。アマンらしくないわね。何か考えでもあるの?」


「アグナユディテには見透かされるようになってしまったな。実は試してみたいことがあるんだ」


 そう言って俺はその晩、宿で皆に「試してみたいこと」を説明した。



 翌朝、俺たちは早くから起きて身を清め、真新しい衣服に着替えて王宮からの迎えを待った。


 エディルナは薄い桜色のドレスを着ていた。俺はそんな服を持っていたんだと少し驚いたが、赤い髪が桜色のドレスにとても映えている。


 本人は少し恥ずかしがっていたが、彼女は身長も俺と同じくらいあるし、スラリとした身体に丈の長いドレスが良く似合っていた。


 リューリットは普段の服装とあまり変わっていないのだが、手甲などの防具を外しているし、正式な場合はやはり緋袴なのだろうか、それにしらぎぬを合わせているので、はっきり言って巫女さんの格好だ。


 髪は短いが、それが却って彼女の持つ強さと清浄さを強調しているように思える。


 アリアは修道女の正装なのだが、普段からきちんとした服装を崩さない彼女は、いつもと変わっていなかった。


 正式に王宮に招かれているのに、いつもとほとんど変化がなく済んでしまうのは、さすがは聖女といったところなのだが。


 俺もいつも着るものより白っぽいローブを身に着けていたが、アグナユディテは余計な装飾を排した純白のドレスをその身にまとっていた。


 こういった衣装を着ると彼女は本当に妖精といった感じがする。

 輝くようなその姿にリューリットでさえ、「ほう」と感嘆の声を上げていた。



 かなり早くから待機していたつもりだったが、すぐに王宮から差し向けられた立派な馬車が宿に到着し、俺たちはそれに乗って王宮へと向かった。


 馬車に揺られて王宮に到着すると、いつもは閉じている正面の門が開かれ、馬車はそこから王宮の中へと入っていく。そして、そのまま大きな建物の前に横付けされた。


 建物の中に入ると、そこは謁見の間へ通じる大きな扉の前だった。


 いつもは正門の横の小さな入り口から入り、そこから様々な手続きやボディーチェックを経て控え室に通され、そこからかなり歩いてようやく謁見の間にたどり着くのだが、今日の俺たちは正式な儀式の対象者であり特別なルートを使うことが許されていた。



 謁見の間には、すでにかなりの数の重臣や貴族たちがその胸に多くの勲章を着けた正装で俺たちの到着を待っていた。

 より正確には王のお出ましを待っているのだろう。


 俺たちが到着してしばらくすると、王の出御を告げる係の声とともにファンファーレのような楽器の音が響いたかと思うと、そのまま音楽が奏でられる中、玉座の奥の扉から王が姿を現し、ゆっくりと玉座へ歩を進め、着座するタイミングにピッタリと合わせ演奏が終わる。


(王様の出御のときに奏でられる音楽がゲームと一緒だったな)


 俺がそんなことを考えていると係官の大きな声が響いた。


「これより勅命が下されます」


 その声に従って俺は玉座に向かって三歩前に進み、そこで片膝をつく。

 すると、王は玉座から立ち上がり、左手から現れた大聖堂の総大司教が恭しく捧げる豪華な剣を受け取り、その剣で俺の肩を軽く叩いた。


「アスマット・アマンに魔王討伐を命じる。大任、ご苦労である」


 そう言った王の言葉を聞いて、俺はそのまま後ずさりして元の位置に戻った。そして「謹んでお受けいたします」と言ったところまでは型通りだったが、そのまま続けて、


「これよりある儀式を行います。魔王を打ち払うための重要な儀式ゆえ、間違っても進行を妨げられぬようお願い申し上げます」


 大きな声で告げると、呆気にとられる周りをしり目に昨夜、皆と打ち合わせた「試してみたいこと」を実行した。



 俺たちは一斉に無言で前にニ歩進み、後ろにニ歩下がった。


 そして、くるりと九十度回転すると、次に右へ一歩進んで、回れ右をして左へ戻ることを二回繰り返す。


 最後に正面に向き直ると各々が自分の武器を右手で抜いて掲げ、そのまま元に戻した。


 俺以外の四人も全員、俺と同じように動いてくれている。動きが揃っているので何かの演技をしているように見えるだろう。



 王も謁見の間に並み居る重臣たちも、声を上げたり制止することもなかった。突然の展開に思考がついて行かないのだろう。彼らも無言で俺たちがすることを見詰めていた。


 そして……。


 一瞬、間があって、直後に身体に膨大な体力と魔力が漲ってくるのを感じる。


(よしっ。成功だ!)


 これが俺の知っている究極のゲーム知識、制作会社がデバッグ用に組み込んだ全員のレベルを最大にするコマンドだ。

 このコマンドは王から魔王討伐の任務を与えられる時しか使えない。


 ほかの皆も狐につままれたような表情をしているから、おそらく一気にステータスが上昇したのを感じているのだろう。



 昨夜、宿に帰ってから皆に任命の儀式の後、俺がこれからする動きを一緒にしてほしいと言って例の動きを見せたところ、さすがに全員が難色を示した。


 エディルナは「王の御前でそれをするのはさすがに」と絶句し、リューリットも「いや。それは非礼に当たるのではないか? 本気で言っているのか?」と問い掛け、アグナユディテは「アマンが言うのなら仕方ないけれど、正直、恥ずかしいわね。」と苦笑した。


 アリアは「賢者アマン。その行いにどのような意味があるのですか?」と真剣な表情で聞いてきた。


 俺が彼女の水色の瞳に耐えきれず、おまじないみたいなものと不用意に答えたため、彼女は神に仕える者として、そのようなことには同意できないと言い出して俺を慌てさせた。


 だが、これをすることで大いなる加護を受けることができるからと土下座せんばかりに頼み込み、それでも納得はしてもらえなかったが何とか同意だけはしてもらったものだ。



 俺たちの「儀式」が終わったと見て、再び音楽が供され、王が謁見の間から退出する。


 その後、謁見の間から王国の重臣や貴族たちが一斉に引き上げ始めると、これまで緊張した面持ちだった四人が俺に笑顔を見せる。


「力を一気に引き上げる。こんな魔法があるのか! アマン。そなたはいったい……」


 リューリットは興奮気味に俺にそう言って詰め寄ってきた。



 だが、俺に詰め寄ってきたのはリューリットだけではなかった。

 周りにいた貴族たちの中にも、俺の非礼を詰る声を上げるものがいた。


「神聖な儀式の最中に何という振る舞いか。とても許されることではありませんぞ」


 一人の恰幅の良い貴族がそう言って俺を非難するが、俺にしてみれば彼に非難された振る舞いの方がメインだったのだ。

 申し訳ないが、王から魔王討伐を命ぜられるのは、そのための手順にすぎない。


「先ほど申し上げたとおり、私たちが加護を受ける大変重要な儀式だったのです。そのおかげで私たちは魔王に対抗できるだけの力を得ました」


 ここで一気にレベルアップができなければ、後は地道に経験値を稼ぐしかなく、俺たちが魔王を倒せるようになるまでに、どれだけの被害が生じるか見当もつかない。


 だが、当然、そんなことは思いもしない貴族たちは収まらなかった。


「そのような儀式、聞いたこともない。到底、信じられませんな。陛下の御前であのような見苦しい行いをするとは、その罪、軽くはありませんぞ」


「では、その証拠をお見せしましょう」


 俺はそう言って貴族たちを引き連れ、謁見の間から出て、王宮の外が見える回廊に向かった。



 そうしてすぐにたどり着いた回廊からは、王都の西側全体を見渡すことができた。

 だが、王宮の側には貴族の邸宅や公的な施設が集まっており、その先にも建物の屋根が連なっていて、さすがはこの世界最大の都市だけはあった。


「証拠を見せるとは言ったものの、王都の中で派手な大魔法を使うのは難しいな。どうしたものかな……」


 小声で俺が呟いたのを聞いて、


「ねえ。アマン。あの辺りならどうかしら。人気(ひとけ)もなさそうよ」


 アグナユディテがそう言って指さしたのは、王都の西門から出た先にある小さな岩山だった。



 確かにその岩山と、岩山の周りに広がる小規模な森だけは、王都の近くにあるにも関わらず開発がされておらず、人がいるようには見えなかった。


(うん。あの辺りなら大丈夫かもな。でも、これだけ距離があるとなると、あの魔法か)


 俺はそう思って、俺に詰め寄った貴族たちに向き直り、


「では、儀式の効果をご覧に入れましょう」


 大きな声で言って、呪文を唱え始めた。


「ギマローラ パファーゴ ヴァキージ ポヴァージャ トンキネーセ ヴェネローリ」


 ゲームでは数えきれない程お世話になったが、この呪文を使うのはこの世界では初めてだ。


「メテオ・ストライク!」


 俺の呪文が完成した瞬間、西の空に輝く尾を引く流星が現れ、目標とした岩山に向かう。


 そして、俺があっと思う間もなく流星の衝撃波が森の木々をなぎ倒し、轟音とともに、ぶつかった隕石の威力で岩山の上半分が跡形もなく消し飛んだ。


 王宮にも地鳴りのような轟音が響き、上空に巻き上げられた岩山の残骸が、折からの西よりの風に乗ってパラパラと王都にも降ってきているようだ。


 俺を除く全員が呆然と立ち尽くしていた。


「アマン。私てっきりあそこまで行くものだと……」


 アグナユディテが震える声でそう言って、俺に顔を向けた。


 ここもアニメなら「ギギギッ」と効果音が入るところだろう。

 いつも冷静なアリアでさえ顔を青ざめさせ、絶句している。


 正直言って俺もここまでの威力とは思っていなかった。これもゲームとの解像度の違いという奴だろう。



 沈黙が続き、俺がもう「テヘペロ」とか言って誤魔化すしかないかと思い始めていると、一人の貴族がさらに恐ろしい事実を指摘した。


「あの森は王家の狩り場ですぞ。それにあの岩山には建国にまつわる祠があったはずでは……」


 もうここは三十六計なんとやらで、これ以上騒ぎが大きくなる前にとにかくこの場を離れることにした。四人も黙って俺に着いて来てくれている。


 この上は魔王を滅ぼすことで、この件をうやむやにするしかないなと俺は思った。



 だが、そうして現場(王宮)を立ち去ろうとする俺に、ひとりの侍女が声を掛けてきた。


「ミセラーナ様が賢者様にお会いして、お渡ししたい物がおありとのことですので、少しお時間をいただけますでしょうか」


「私にですか」


「はい。賢者アスマット・アマン様に直接にと」


 早くこの場から離れたい気持ちは強いのだが、王女様からの依頼では断るわけにもいかないなと思って、俺が、


「じゃあ、俺は行ってくるから四人は先に帰っていてくれ」


 と言うと、エディルナもリューリットもアグナユディテを見ている。


 さすがに王宮の中では護衛は必要ないだろうと俺が思っているとアグナユディテが、


「ほら。王女様をお待たせしてはまずいでしょ。早く行きなさいよ。昨日のお礼もきちんと言うのよ」


 いつもの調子で言うので、俺は侍女について歩き出した。


 ミセラーナ王女様が俺に渡したい物とは何だろうかと、歩きながら俺は考えていた。

 エスヒシェキールでの会話や昨日の対応を見るに、俺たちにかなり感謝する気持ちをもっていて、良くしてくださるようなのだが、王女様がどういった方なのかなど、さっぱり分かっていないのだ。


 民を思いやる優しさと高潔なお人柄から、民衆の人気は非常に高いと聞いたが、実際の王女様がどんな方かなんて、そうそう民衆が知っているわけもない。多分に見た目によるのではないかと思ってしまう。


 はっきり言って『ドラゴン・クレスタ』の王女様は無個性だった。魔族に攫われて、主人公たちに救い出されるのが主な役目なのだから仕方がない。


 だから、この世界の王女様がどんな性格なのか、俺には皆目見当がつかなかった。

 それでなくてもパーティーのメンバーでさえゲームと性格が食い違っている者が多いのだ。


 そんなことを考えているうちに、俺は侍女に連れられて王宮の中庭に来ていた。

 きれいに剪定された樹木が整然とした幾何学模様を描く中、薔薇の花がそこかしこに美しく咲き、今が一番美しい時期ではないのかと思われるほどだ。


 そして、侍女に案内されるまま、つる薔薇のアーチを抜け、先に進むと、奥にそれは見事な木香薔薇のパーゴラがあり、その芳香が漂う中、ミセラーナ王女が待っていた。


 俺は彼女の数歩手前で跪き、恭しく頭を下げて礼をする。


「王女様にはご機嫌麗しく、また、昨日は陛下へのお口添えを賜り、有り難うございました」


 すると王女様は俺の方へと歩を進め、俺の手を取ると、


「どうぞ楽になさってください」


 そう俺に立ち上がるよう促した。


 エスヒシェキールで初めてお会いしたときは基本、アンヴェルが対応していたし、アリアを中心に女性陣もいたので、俺はあまりお側に伺う機会がなかったのだが、こうして改めて近くで見ると、王女様は息を呑むほど美しかった。


 長く艶のあるブロンドヘアは緩やかにウエーブしながら肩から腰にまで流れ、長い睫毛に縁どられた大きな目に青い瞳、透き通るような白い肌が美貌を際立たせる。だが、口許はどことなく凛として気品を感じさせた。


 薄い黄色のドレスをまとった彼女は、まるで咲き誇る木香薔薇の精のようだった。


「賢者様。お忙しいでしょうに、私のわがままに応えていただいてありがとうございます。少し歩きながらお話しをいたしましょう」


 そう言って、彼女は庭園の小道を歩き出した。


 俺はすぐ後ろに付き随って歩きながら、


「王女様のおかげで陛下のお許しをいただくことができました。お許しがなければ一介の魔術師に過ぎない私になど、誰もついてきてはくれなかったでしょう。これでシュタウリンゲン卿の遺志を継ぎ、彼の無念を晴らすことができます」


 と申し上げると王女様は、


「賢者様。私の方こそ、どうお礼を申し上げればよいのかと困惑しているのです。賢者様があの町で私を見つけて下さり、私を優しく抱き上げてくださった時、嬉しくて息が止まるかと思ったほどです」


 そう言って俺の方に向き直った。彼女が身体を回すと明るい金色の髪が日の光に輝いて、キラキラと金色の粉が振り撒かれるようだ。


「それに賢者様のお仲間は皆、賢者様のことを深く信頼されているご様子。たとえお許しがなかったとしても、きっと賢者様と行動をともにされたでしょう」


 まあ、エディルナは気のいい奴だから頼めば付き合ってくれそうだし、リューリットは魔王と戦えると言えば喜んで参加してくれただろう。

 アリアはアンヴェルの遺志を継ぎたい思いが強いし、アグナユディテはアルプナンディアの命令があるから、俺を護ると言うだろう。


 そんなことを思っていると、王女様は懐から青い布に包まれた何かを取り出していた。


「私がお渡ししたかったのはこの品です。これは私が祖母から譲り受けたお守りで、王家ではこれを持つ者に幸運を恵むと言い伝えられています」


 そんな言葉とともに布を開き彼女が俺に見せたのは、涙の形をした青い石だった。


 石には金色の模様がいくつか入っており、何か文字が刻まれているようにも見える。


「これは王家に伝わる貴重な品ではないのですか? それを私に賜るなど、恐れ多いことです」


 さすがに「では遠慮なく」と頂いてよい品ではないことくらいは分かる。だが、俺が断ることも想定していたのだろう、王女様は俺の目をじっと見詰められた。


「今は私が持つよりも、賢者様に身に着けていていただきたいのです。

 魔王と戦うことができるのは賢者様以外にはいないというのは、間違ってはいないと思っています。ですが、それが賢者様を危険な目にあわせることになることが私には辛いのです。

 私にできることは、このお守りをお渡しすることくらいしかありません。これをお持ちになって、そして、どうかご無事でお戻りください」


 俺はこの『幸運のタリスマン』のことは知っていたが、まさかここで手に入るとは思っていなかったので少し驚いた。


 相手からの攻撃の回避率やこちらの攻撃のクリティカル率を上げるほか、相手から受けるダメージを軽減し、与えるダメージを増加させるという、かなり強力なアイテムだ。


 ゲームではアンヴェルが王女から贈られる物なので諦めていたのだが、俺が受け取ることになったようだ。


「ありがとうございます。では、お預かりします。大切にいたします」


 俺はそう言って跪くと、王女の手からタリスマンを受け取った。

 俺にタリスマンを渡した王女様は、俺たちが歩いている小道の横に咲く可愛らしい花を手折り、


「そして、これは私からのおまじないです」


 俺の胸にその花を挿した。



 岩山を破壊したことを王宮を出る前に咎められることもなく、無事に宿に戻った俺は、四人に侍女に連れられて王女様に会いに行った顛末を簡単に説明した。


 王宮の中庭まで行ったこと、王女様に魔王討伐の口添えをいただいたお礼を言ったところ、それによって危険な目に遭うのだからと、貴重なタリスマンを貸してくれたということだ。


 すると、それまで横を向いて頬杖をつき、俺の話を聞いているのか、興味なさげだったアグナユディテが、俺が花を胸に挿していることに気づき、その花をどうしたのかと聞いてきた。


「いや。これは王女様がおまじないと言って、中庭に咲いていた花をくださったんだ」


 俺がそう答えると、彼女は目を細め、


「それってリナリアの花よね。わざわざその花が咲いている花壇まで行ったの?」


 と、さらに問い質してくる。見ただけで花の種類が分かるなんてさすがはエルフだなと思ったが、わざわざ花壇まで行ったわけではないので、


「いや。その辺に咲いていた花を摘んでくださっただけだけれど」


 と答えると、その答えが気に入らないのか、


「ふーん。その辺に咲いていた花ね」


 そう言ったきり、またそっぽを向いてしまった。



 俺は話を『幸運のタリスマン』に戻した。


「それでこのタリスマンだが、リューリットに使ってもらおうかと思うんだ」


 アンヴェルがいないパーティーでは彼女の攻撃力は群を抜いている。それがかさ上げできるのは大きいと思って俺がそう言うと、リューリットはドン引きしたという表情で、


「いや。それは無理だ。それはアマンが王女様から賜ったものだからな。アマンが使うべきだ」


 そんなことを言って断って来た。エディルナも呆れたという表情で、


「さすがにそれはアマンが身に着けないとまずいだろ。それくらいはわたしだってわかるぞ」


 なんて言っている。


 高性能のアイテムだから、パーティーの戦力の底上げという観点からすると魔法使いの俺が装備するのは効率が良くない気がするのだが……。

 まあ、既にレベルがカンストしているし、皆がそう言うなら、そうさせてもらおうかと思った。


リナリアの花言葉は、「この恋に気づいて」です。

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新連載、『アリスの異世界転生録〜幼女として女神からチートな魔法の力を授かり転生した先は女性しかいない完全な世界でした』の投稿を始めました。
本作同様、そちらもお読みいただけたら、嬉しいです。
よろしくお願します。
― 新着の感想 ―
[気になる点] なんか王女の好感度上げるようなことしたっけ? 猫から戻す際に、主人公が気を使って、 女性だけしかいない部屋に誘導したことに気づいたか [一言] 死者蘇生が不可能な世界で即死魔法は反則だ…
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