旅路7「愛人契約・旅立ち」
「ペインのオッサン・・・居る?」
レインがそう言って宿を訪ねてきたのは次の日の昼だった。
その頬と瞼は腫れ上がっており、唇が切れている。誰かに殴られたのは明白だった。
慌ててフリージアが小瘉の奇跡を願おうとするが、レインはとっさにフリージアを振り払った。
「レイン、フリージアはお前が思っている奴らとは違う」
ペインがそう言って、やっとレインは奇跡での治療に同意した。
「大丈夫だ、こいつはちゃんとした神官だ。奇跡に法外な治療費を吹っ掛けたりはしねぇよ」
ペインがそう言っているのを聞いて、フリージアは衝撃を受ける。
だがこの世界において、「怪我が長引くのは困る」とか「命には代えらえられない」と言うことにつけ込んで、後から法外な報酬を請求する奇跡の使い手は後を立たない。
そして、そう言った術士の大半は、反社会的な組織の下に居る。
一般の人間がその事について抗議したところで無駄なのだ。
力ずくではどうにもならず、そう言う手合いは衛兵団にも袖の下を渡しているのだから。
「この者を癒したまへ・・・小瘉!」
フリージアの祈りは聞き届けられ、レインの顔の傷と腫れがみるみるうちに治っていく。
「ごめん・・・、それと、ありがと」
「いえ、いいんですよ、それよりも一体何が・・・」
そう聞かれてレインがボロボロと泣きながら話し出す。それはフリージアが耳を覆いたくなるような胸糞の悪い話だった。
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この街でスリや置き引きで生計を立てるレインは、一応マイネル・クランというヤクザ組織の末端に所属している事になっている。
別に組員だ何だと正式な手続きを踏んだというわけでは無い、稼ぎの中からいくらか「上納」しているだけだ。そうする事によって「ウチのシマで勝手な事をするな」という難癖をつけられるのを防いでいるのだ。
少しでも金を入れていれば、勢力下でスリや盗みを働いても見逃してもらえる、その為の保険の様なものなのだ。
それに他の組織から難癖をつけられた時に「上納はマイネル・クランにしている」と言えばそれで相手が引き下がる事もある、いわば名前だけの後ろ盾の様なものだった。
しかしそれが今回は裏目に出たという形なのだろう。
レインを連れ込んだ宿もマイネル・クランと繋がりがあったのだ、そしてペインに交渉する事でレインが小金を得た事が、そこから組織の誰かに漏れた。
普通なら何の問題も無い。きちんと少しではあるがカネは入れているのだ。
だがそれで受けられる庇護など気休め程度でしかない。組織のゴロツキの気分次第で変わる様なあやふやなものでしかないのだ・・・レインのように天涯孤独で弱い少女ならば尚更だった。
結果だけ言えば、今回ペインがレインに渡した金貨は突然やって来たゴロツキ共に毟り取られた。
そいつらの言い分は「盗みは見逃してやると言ったが男と寝て稼ぐのを許可してやった覚えは無い」という事になるそうだ。実際には寝た訳では無いのだが、そんな事はどうでも良かった。
顔の傷はその時抵抗した事で振るわれた暴力によるものである。
「酷い・・・」
フリージアの口からそんな言葉が漏れる。
それはレインの金を毟り取ったゴロツキに対するものだろうが、客が持っているカネの情報をゴロツキに流した宿の主人も大概だ。
だが裏路地の連れ込み宿界隈の人間などこんなものだ、そんな所にレインを引っ張り込んだペインの甘さもあったかもしれない。
「あのさペイン・・・悪いんだけど、もう一回オレを買ってくんない?・・・出来れば前金で。 サービスするよ、今度は本当に抱かれてもいい・・・妹が・・・ミースが楽しみに待ってるんだ」
どうやらレインは稼いだ金を持って帰り、今日は肉が食べられると妹に話して喜ばせ、食べ物を買いに出た所でゴロツキに絡まれたそうだ、手ぶらで帰って妹をがっかりさせたくないとペインの所にやってきたのだろう。
「チッ、あの宿の主人か。それ位のことは想定するべきだった、俺も耄碌したもんだぜ。だが貰った金をそっくり持ち歩いたお前も甘かったな」
レインの甘さを指摘する様な非情な言葉に、フリージアが憤慨する。
しかしレインは言われて当たり前と言うように「そうだね、油断した・・へへへ」と諦めたように笑う。
フリージアからすれば目を背けたくなるような現実、だが、それがレイン達の日常なのだ。
「それでまた俺の所に来た訳か。」
「うん・・・そう、でもダメだよね、ペインにはそっちの姉ちゃんもいるんだし」
レインが視線を向ける先にはフリージアが居る。確かに女としての自分を売ると言っても、そういう目で見るならどう見てもフリージアの方がいい女だ。まあ普通は神官をそんな目で見る事はしてはいけないのだが。
「・・・物は相談だがレイン、お前・・・俺の女になる気は無ェか?」
自分の甘さを後悔するように目を閉じていたペインのそんな言葉に、レインが驚いて顔を上げる。
「お前は妹を幸せにしたいんだろ?、実を言うと俺は地母神ニースの大司教・・・聖女ナレイアにちょっと顔が効いてな、お前の妹をそこの寄宿舎に入れてやること位は出来る。金も出してやるからお前はそれを体で返せ。ちょうどお前みてェな色々分かってるヤツが一人いてくれると助かると思ってたんだ。ま、フリージアのお守り半分、あとは程よく肉がついたら俺の愛人半分ってとこだな」
一瞬驚いた顔をしたレインが、再び悲しそうな顔をする。
「へへ・・一瞬本気にしそうになっちゃったじゃんか、悪い冗談だよペイン。聖女ナレイアって言ったら魔王を退治した勇者パーティーの一人で、地母神の信徒からの信頼も篤いスゲェ人なんだろ? そんな人とペインが知り合いの訳無い・・・変な冗談やめてくれよ・・・」
「ま、信じる信じないはお前の勝手だ、だがナレイアのとこの寄宿舎は女しか居ねぇから安全って言やぁ安全だぜ。読み書きや礼儀作法も教えてもらえる。今日だけ俺から3万レイア貰ってそれでどうする? このままの生活を続けて妹にもスリやかっぱらいをやらせるのか?」
痛い所を突かれたように、レインの顔が曇る。
実際今の生活を続けた所で未来が開けるあてなど無い、そんな事は分かり過ぎるほど分かっているのだ。
「金は出してやるって・・・そんな大金どこにあるんだよ・・・」
寄宿舎に入るにも金はいる。妹のミースはまだ10歳だ、成人の15歳まで面倒を見てもらうとして、5年間。100万や200万レイアではきかない筈だ。
「こう見えて俺は金持ちでな、嘘じゃねぇぜ。その代わりお前は俺のために働く・・・そうだな、10年位盗賊兼、俺の愛人をやるって事でどうだ?」
いつも通り口の端を引き攣らせるようにニヤリと笑うペイン。その表情はその辺に居るチンピラゴロツキと変わりがない。しかしその目はやけに力強く澄んでいて、嘘をついている様には見えなかった。
「何でそこまでしてくれんのさ・・・」
「言ったろ、お前のことが気に入ったんだよ。後はさっきも言った通りな、俺と離れている時に、このフリージアのお守りをしてくれるヤツが必要なんだよ、危なっかしくてしょうがねぇ」
ペインは飄々とした態度を崩さず、言う事も一貫している。
騙されているのかもしれない、もしかしたら悪い男なのかもしれない、しかしペインにレインを騙す理由も無いし、騙したところで大して得は無い筈だ。
だからレインはペインを信じてみようと決めた。
そして涙交じりの声で答える。
「わかった、なるよ・・・オレ、ペインの女になる!」
「そうか。決まりだな」
それからペインはフリージアに、レインを連れて妹を回収した後、食事でもして、それから教会に行って待っていろと指示を出した。
「俺はちょっとやる事がある、マイネル・クランとか言う組織の連中も教会には手を出さねぇ筈だ、そこで明日まで待ってろ」
「分かりました、でもペインさん、先程の話、本気なのですか?」
「なんだ、レインを俺の愛人にするって話か?説教なら後で聞くぜ?」
「違います、ペインさんの女好きは今更でしょうから。私が言いたいのはレインさんに私の面倒を見させるって・・・私の方が年上なんですよ?私がレインさんの面倒を見るの間違いでしょう?」
「ああ・・・・そうだな」
やくざ者どもはギルドや教会には手を出さない。手を出せば国の兵士が動くからだ。
だから教会に逃げ込んでおけばこの街を出るまでは安全だろう。フリージアは正規の神官だ、教会を頼るのに何の問題も無い。
ペインは頭の中でそう計算しながら思った。フリージア、お前はもっと自分の事を客観的に見る事が出来るようになった方がいいと。
◇ ◇ ◇ ◇
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まだ宵の口だというのに、安酒場でテーブルの上にたくさんの料理を並べ、上機嫌に酒を飲んでいる3人組が居た。
身なりは良くなく、ガタイと態度だけが大きい、どう見てもゴロツキと言った風体の男達だ。
今日の彼らには小金貨三枚という思わぬ臨時収入があったのだ。
「これだからクラン員は辞められねぇ(笑)」
楽してカネが手に入る事に下品た喜びを嚙みしめている男達は気付かなかった・・・嵐がすぐそこまで来ている事に。
一般の客が迷惑そうに顔を顰めるそのテーブルに、一人の中年男が声を掛ける。
「おう、お前らやけにご機嫌じゃねぇか、俺にも一杯奢ってくれや」
仲間内で盛り上がっている所に、みすぼらしい中年に挑発的な声を掛けられ、良い気分に水を差された男達は分かり易く激高した。
「アァ!? 何だテメェは?」
「俺達はマイネル・クランの者だぞ!?」
「へへっ、知ってるよ、弱い女から金をむしる事しか出来ねぇチンピラ集団だろ?」
「テメェ・・・ケンか売ってんのか?、吐いた言葉は取り消せねぇぞコラ!」
「おうジジイ、表出ろや!!」
酔っぱらって気が大きくなった中年男がやくざ者に絡んだ・・・他の一般客にはそう見えた。
体つきはやくざ者の方が大きく、人数も3対1、これからあの中年男がどうなるかは火を見るより明らかだった。店の外に連れていかれる中年の男を、他の酔客たちは憐みの目で見送る。
衛兵に連絡したりはしない。触らぬ神に祟りなし、誰もがそう思っていた。
だが触らない方がいいのは一体どっちだったのか、酔客たちは気付いていない。
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街の中でも特に治安の悪い一角、その酒場の近くの路地裏で、一人の男が3人のゴロツキに囲まれている。
「おいジジイ、今土下座して有り金置いて行くなら一発殴るくらいで許してやるぜ」
へらへらと笑うスキンヘッドのゴロツキは、自分達の優位を信じて疑っていない。
それに対してペインは口の端を軽く上げて、挑発的に笑う事で答えた。
「ヒャッハァ!捕まえたゼェ!?」
ペインの後ろから熊のような大男が抱き付いてきて、その身体を拘束する。
これで動けまい、ペインと対峙し、土下座を要求していた男達の顔に嗜虐的な笑みが浮かんだ。
「・・・俺は男と抱き合う趣味はねぇぞ?」
しかしそれでも全く動じず、ペインはそんなセリフを口にした。その次の瞬間だった。
「ダンッ!」という音と共に、ペインの足の踵が後ろから抱きついていた大男のつま先を踏み潰す。
「ア゛ァァァ!!!」
悲鳴を上げて拘束を解いた男の顔面にペインの裏拳が炸裂し、男はその一発で吹き飛ばされ、路地裏の壁に激突してそのまま動かなくなった。
「ヒィッ!・・・」
残った男達の口から情けない声が漏れる。
先程の余裕はどこへやら、顔面蒼白で泣きそうになっている。それほど今の一撃は異常だった。
体格では明らかに吹き飛ばされた男の方が上なのだ、それがある程度鍛えている様には見えるとはいえ中年の男の一撃で吹き飛んだのだ。
「て・・テメェ、何でこんな事をしやがる! 俺達はテメェなんかしらねぇぞ!?」
「急に暴力に訴えられるのは理不尽ってか? お前らがいつもやってる事だろうが。ま、敢えて言うなら・・・『テメェら俺の女に何してくれてんだ?』って所だな。自分の女に手を上げられたら黙ってはいられねぇよなァ?分かるだろ?」
へらへらと笑うペインの顔はいつも通り飄々としているが、目は笑っていない。
「テメェの女なんか知らねぇよ!」
「レインと言やァ解かるか?」
ペインの言葉に男達の表情が強張る、身に覚えがあった、しかしあの女スリにこんな情夫が居るなんて聞いていない・・・いや、連れ込み宿で一緒だった男か?、チクショウ、何でこんな事に。
怯える男達を見据えながらペインが切り出す。
「あの女は俺が貰う事にした、妹共々な。だったらマイネルとか言う奴に挨拶しなきゃなんねぇだろ?案内しろよ」
ペインの「やる事」とはつまりこういう事だ、街を去るにしても後腐れは無い方がいい。
◇ ◇ ◇ ◇
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「何だお前ら、こんなジジイ一人にみっともねぇ」
ゴロツキ共二人に案内させたマイネル・クランのアジトは日陰者の犯罪者にふさわしく、汚れた無法地帯であるスラム街の地下にあった。
ここまでは法の支配も届くまい。
そんな中、クランの頭目であるマイネルという大男と、一見くたびれた中年であるペインが対峙している。
マイネルは先ほどペインが吹き飛ばした大男よりも更に頭一つ大きく、頬に大きな傷があった。
伸び放題の髭をさすりながらペインを値踏みするその態度はまさに無頼漢と言った佇まいだ。
「だがまあ、確かに腕は立つみてぇだな、テメェらじゃあ相手にならねぇのも無理はねぇ」
おお、ゴロツキの親玉とは言えさすがは頭目と言った所か、マイネルはペインがただの中年男では無いことに気付いた様だった。
「レインだったか、確かにあのガキはウチの預かりだ。欲しいってェなら俺んとこに来るのは筋だな・・・くっくっく、まあだけどよ、ここで『はい、そうですか』ってくれてやる義理もねぇ。ここに一人で来る度胸は認めてやるが、お前、バカだろ? どんなに腕が立つか知れねぇが、ここじゃ一対一でなんて法はねぇぞ?」
マイネルがペインを胡乱な目で見据えながら言い放つ。
「こっちはクラン員がやられてんだ。この世界は舐められたら終わりだからなぁ?」
その言葉と同時に20人ほどのクラン員が武器を手にペインを取り囲む。
「おめぇは度胸もあるし腕も立つみてぇだ。どうだ、俺の下に付くなら許してやるぜ? レインってガキもくれてやってもいい」
度量の大きさを見せたいのか、マイネルがそんな提案をして来る。
こんな世界だ、腕の立つクラン員はいくらいてもいいのだろう、だがペインはその言葉に口元を歪める。
「せっかくだが断るぜ、こんな臭ぇ所に長居する趣味は無ぇんでな!」
「そうか、じゃあ悪いが死んでくれや・・・殺れ!」
マイネルのその言葉と共に一斉にクラン員が襲い掛かって来る!
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それはまさに暴風の様だった。
20人以上のクラン員たちが武器を振り下ろすが、ペインが過去に「勇者の剣」と呼ばれていた剣を振るう度、武器が、腕が、そして首が宙を舞った。血しぶきが壁に悪趣味な模様を描く。
「一匹見かけたら三十匹って言うのは本当だな・・・ゾロゾロ出てきやがってゴキブリ共が! へっ、何でだろうなァ・・・罪の無い魔族を殺すのは胸が痛むが、お前らみたいな人間共を始末するのには何の罪悪感も感じねぇぜ!」
マイネル・クランはこの街でも最も趣味が悪く、悪辣なクランだった。
やくざなシノギだけでなく、誘拐、殺人、人身売買にも手を染めている。そんな事が少し調べただけでもゾロゾロと出て来た。人間の醜さを凝縮したような集団、そう言ってもいい。
ヤクザな組織であっても必要悪であるという見方をする人間もいる。しかしそんな見方をする人間であってもマイネル・クランを必要悪だという人間はいまい。いたとすればそれはクラン員だけだ。
「バ・・・化け物・・・」
十数人を切り殺し、血刀を下げたままゆらりと立つペインの姿は幽鬼の様だった。
アジトに居たクラン員をほぼ全滅させられ、思わず呟いたマイネルの言葉にペインが答えた。
「化け物か。・・・まあ、間違っちゃぁいねェな」
ペインはそのまま散歩でもするようにマイネルに近付いていく。
「た・・・助けてくれ・・金ならやる、レインってガキも好きにしていい!」
「お前は今までそうやって命乞いをしてきた相手を何人殺したか覚えているか? 俺は覚えてねェ。じゃあな・・悪いが死んでくれや」
マイネルの聞いた最後の言葉は、皮肉にも数分前にマイネル自身がペインに向けて言い放った言葉と全く同じだった。
◇ ◇ ◇ ◇
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「フリージア、後でコレに浄化をかけといてくれ」
「何ですか、これ」
「服だ」
返り血を浴びた服を着替え、脱いだ服をずた袋に入れてっフリージアに渡す。相変わらずペインはフリージアの奇跡を洗濯屋か何かと勘違いしているかのようだった。
「ちょっと待ってください、そのまま皆さんに会うのはダメですよ?」
フリージアはその場で浄化の奇跡を願う。
ペインが持って来たずた袋と、ペインの体に。
ペインは鼻が慣れて気が付いていなかったが、ペインの体からは濃い血の臭いがしたのだ。フリージアはそれで何があったかを大まかに察した。
「終わったんですか?」
「ああ、きれいに掃除をしておいた、追手はかからねぇだろうよ」
フリージアは言われた通り、レインを伴ってレインの妹のミースに会った。
突然姉が連れて来た美人神官にミースは驚き、そして怯える。
教会が経営する孤児院で姉がどんな目に遭ったのか、そしてなぜ逃げる事になったのか、妹はそれを具体的には知らないが、今までの姉の態度で元居た孤児院が悪いものだったことは理解していたのだろう。
レインがミースを宥め、一緒に食事をする。久々のご馳走にミースもフリージアと打ち解けた。
そして、その席でレインは妹のミースに寄宿舎に入れるという事を伝え、妹は最初それを喜んだが、姉と離れ離れになると知って涙を見せる。
しかし最後にはそれを受け入れた。まだ10歳とは言え、自分が姉の負担になっている事を薄々気付いていたのだろう。
レインも泣いていた。
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数日後、地母神の神殿に向かい、ペイン達一行は旅立つ。
旅立った後のクイーザの街からは、一つのならず者のクランが消滅していたのだが、無法地帯で起こったその惨劇に気付いている街の住人はほとんどいない。
ゴロツキの何人かが急に居なくなる事などよくある事だ。
都会ではそんな風に人々は、今日も普通の生活を続けていた__。
____________つづく
クイーザの街編終了と言った感じです、レイン加入の為のエピソードでしたがいかがだったでしょうか?感想など頂けると嬉しいです。
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