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魔王の必殺技を反射で返しました

 私が青い扉を壊そうとして爆裂魔術を放ったら、扉が開いて怒り狂った男に直撃していた。


 ドカーン!

「ギャーーーー!」

 凄まじい爆発が起こって、その男の悲鳴とともに黒焦げになっていた。

 でも男はただ者では無いみたいで、何故か死んでもいないし、吹っ飛びもしなかった。

 黒焦げのまま、私達の前に立っていたのよ。


 扉の向こうは大きなだだっ広い空間が開けていたんだけど、その中に立ち尽くす男は異様だった。


「き、貴様、良くもやってくれたな!」

 なんかその男からおどろおどろしいオーラが漏れてきた。


「えっ?」

 私もいきなり敵か味方か判らない男に爆裂魔術を浴びせてしまったから、少し躊躇してしまった。


「喰らえ!」

 男は躊躇無く真っ黒な闇魔術を私に向けて放ってくれた。 


 私は瞬時に障壁を張る。

 でも、良心の呵責があったのか、弱かった。


 バリン!

 ドシーン!

 障壁が一瞬で割られて、私は吹っ飛ばされていた。

 ダンジョンをゴロゴロと転がる。

 最後は壁に激突していた。

 激痛が走る。


「貴様、何奴だ?」

 ブラッドが私を庇って前に出て聞いてくれた。

「我が名は魔王、世界で一番強いのは俺目様だ」

 男がほざいてくれた。

 そうか、こいつが魔王か? 私は立上がりながら黒焦げになった男を見た。


「お前が魔王か? イリーナ達をどうした?」

 お兄様が尋ねてくれた。

「ふんっ、人質は後ろにいるぞ」

 魔王が後ろを指さすと、 後ろに後ろ手にしばられたモンモンとイリーナがいた。


「フランク様!」

「ブラッド様!」

 イリーナ達がこちらを見て叫ん出くれた。


「ふんっ、俺様のクイズにも答えられない愚か者共が。世界一強いのはこの魔王様じゃ。答えられたからやむを得ず扉を開けてやったら、俺様に魔術を見舞うとは許せぬ行為じゃ。今からじっくりと料理してやるからそのつもりでいろ」

 魔王が口を開けて宣言してくれた。


「何言っているのよ。世界で一番強いのはシャラおばちゃんよ。あんたなんかその足下にも及ばないでしょ」

 私は言い切ってやった。

「はっはっはっは! 愚かな小娘よ。偉そうなことを言ってくれるが、その俺様に一瞬で弾き飛ばされた貴様が余に逆らうのか?」

 魔王は馬鹿にしたように私を見てくれた。


「ふんっ、ちょっと油断しただけよ。何ならもう一度来なさいよ。私のお母様に浄化されたくせに」

 私が言い返すと

「何を、貴様あのクリスの娘か?」

 魔王は私を睨み付けてきた。

「お母様にあっさり浄化されたのに、また復活した訳?」

 馬鹿にしたように私が言うと、


「ふっふっふっふ! 愚かな者よ! 貴様は余が真の魔王になるための苗床じゃ。貴様ら、ガキ共をそのクリスの前で惨殺すればクリスも発狂しよう。貴様らはその餌じゃというのに、わざわざ余の前に出てくるとは笑止千万なことよ」

 魔王は大口を開けて笑ってくれた。


「ふんっ、デカイ口を利くけれど、本当に私に勝てるの?」

 私は魔王を胡散臭そうに見てあげた。


「なんじゃと、良かろう。そこまで死にたいのならば魔王様の力を見せてやろう」

 そう言うと魔王は手を前に突き出した。

 禍々しい黒い渦が魔王の周りに集まってくる。


「喰らえ、闇の一撃!」

 凄まじい黒い禍々しい塊が私を直撃した。


ダン!

 しかし、今度はちゃんと張った私の障壁に魔王の闇の一撃は跳ね返されたのだ。


「きかないじゃ無い」

 私が馬鹿にして言うと、


「ふんっ、今のは準備運動じゃ」

 魔王はまだ余裕だった。


「喰らえ闇の一撃!」

 さっきとは数倍の大きさの暗黒流が私を襲う。

 

ダン!

 しかし、私の障壁はびくともしなかった。


「全然ね」

 私が首を振ると、


「おのれ、こうなれば仕方があるまい」

 魔王は私を睨み付けた。

 両手を前に突き出す。


「スーパー闇の一撃!」

 さっきのよりも更に強力なおどろおどろしい一撃が私に襲いかかってきた。

 凄まじい暗黒の奔流が渦を巻いて私を直撃する。


 私は障壁の強度を上げた。


ダダン!

 障壁は完璧にその攻撃を耐えてくれた。


「な、なんじゃと。余のスーパー闇の一撃を受け止めたか?」

 魔王は驚いて私を見てきた。


「ふんっ、デカイ口を叩く割には全然じゃ無い?」

 私は完全に見下してやったのよ。


「おのれ、もう許さん」

 魔王は完全に頭に血が上っていた。


「必殺技で葬ってやるわ」

 怒り狂った視線で私を睨み付けると魔王は右手を大きく上に上げた。


「闇の神よ。余に力を貸したらん」

 その手に周りからぐるぐると暗黒の煙が集まってきて大きな球を作る。

「おい、やばいぞ!」

 お兄様達は慌てて私の後ろに下がってくれた。


「大丈夫か、アリス?」

「これっくらいなら、まだ大丈夫よ」

 私は余裕の表情をした。

 どれだけ大きくなるか判らないがまだいけるはずだ。


「喰らえ、超スーパー闇の一撃!」

 暗黒の球体から稲妻を放ちながら凄まじい暗黒流が私に襲いかかってきた。


「ミラー!」

 私はその前に巨大なミラーを張ったのよ。


ドシーーーーン!

 凄まじい暗黒流がそのミラーを弾き飛ばそうと殺到していた。


ドカーーーーーン!

 その凄まじい負のオーラは私のミラーに当たると反射してそのまま放ったばかりの魔王に殺到した。


「ギャーーーー!」

 私のミラーで反射された魔王の攻撃が魔王に殺到したのだった。

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私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

私の

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