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全部が獣かと思ったら耳と尻尾だけだった

クィルアミナ国はアメリア大陸でも1、2を争う大国だ。


戦力もさることながら、物資や商業も豊富であり、各国からの侵略を許した事は一度も無い強国。

現在は戦火の兆しは見えず、ここ百年程は平穏が続いていた。

それでも兵士達は人間とは違う脅威である魔物から民を守るために戦いの訓練を怠らない。


その兵士になるものは大抵が兵士の最高位である騎士を目指していた。

王国を守る騎士は国の主力として憧れの対象となっており、上手く武勲を上げれば貴族になる事も出来る。

しかし、騎士になれるものは極限られたものだけ。

実力が伴わないものや条件に当てはまらないものは否応無しに弾かれる。

そうなったものは一般兵から名を挙げていくしか無い。

過去に1人、一般兵から名を挙げ、最高位の騎士となった男がいたが、その者は今は現役を退いている。

彼に続こうと騎士を目指す平民は少なくなかった。


その限られた者の中に入ろうと今も努力を続けている者達がいる。



見習い一般兵のコリンもその1人だ。

国立学園の騎士育成を目的とした騎士科にギリギリの成績で合格したものの、騎士選抜試験の実技でぼろ負けを期し、こうして見回り兵へと配属された。

同期で騎士になれたのは2人程。

成績下位のコリンが合格など、夢のまた夢だった、と通知を見て涙した。

現在も兵士として働いているが、騎士になる事はとうの昔に諦めがついている。


「ふぁ〜」


噛み締める事なく出た大きな欠伸を見ている者は誰もいない。

小柄な体に合わせて作られた簡易的な鎧が軽くぶつかり音を立てた。

コリンが配属されたのはクィルアミナ国城内でも中央から端の塔へ続く渡り廊下。

真昼で外から差し込む光に照らされている廊下は明るく、ポカポカと眠気を誘ってくる。


「暇です……」

「そうか、暇なのか」

「はい……って、誰でありますか?!」


突然隣から聞こえてきた声にコリンは飛び上がった。

視界に入ってきたのは金色の髪に美しい顔立ちの少年。

見事なまでの容貌にポカンとしてしまったコリンに少年は「大丈夫か?」と眼前で手を振った。

その白い手にハッとし、慌てて腰の剣に手をかける。


「どどどど、どこから侵入したでありますか?!」

「侵入……と言われても、俺は元から中にいたが」

「潜伏していた、と?!いったいいつから?!」

「ふむ……最初からだな」


当たり前だと言わんばかりの顔で言われ、コリンは混乱していた。

この不審者(?)は最初からこの城に潜伏していたというのだ。

しかし、悲しいかな……コリンは走る事に関しては得意なものの、対人戦闘に関しては成績はドベ。

ましてや誰にも気づかれずに城内に侵入していた不審者と戦う技量など持ち合わせてはいない。


「だ、誰かー!ここに不審者がー!」

「おお、そうだその手があったか。よし……誰かー!誰か来てくれないかー?」


他力本願で助けを呼ぼうと叫んだコリン。

それを見て何を考えているのか、不審者の少年も叫び出した。


「なんか堂々とした不審者がいるでありますー!」

「できればトラヴィスが良いのだがー!」

「なんと言う不届きもの!ヴァイセン閣下を呼び捨てにするとは……っ」

「お呼びになりましたかな?」

「はい!この者が恐れ多くもヴァイセン閣下を……びゃっ?!」


今度は背後から話しかけられ、コリンは前方に飛び上がり転んだ。

膝をついたままギギギと背後を見るとそこには銀色の髪の、元蒼の師団団長であるトラヴィスがにこやかに立っていた。

コリンも一時は騎士を志した者。

トラヴィスの名は何度も耳にし、姿も何度か拝見した事がある。

騎士の憧れの存在が今ここに……という感動は自らの格好による羞恥に消えた。


「お体は大丈夫でございますか?」

「少し疲れるが上手くいっているようだ」

「ヴァヴァヴァヴァっ」

「まったく、どこに行ったのかと思った。歩いていたら急に消えるのだから」

「申し訳ありません、殿下。私が不覚にも目を離してしまい、ご迷惑をおかけしました」


いやはや、似た者兄弟とはこの事で……と呟いたトラヴィスの言葉は不審者、エディルレイスの耳には届かなかった。

そして、彼の登場に顔を真っ赤にしていたコリンの耳にも入ってはいない。

というよりも、それどころではなく、目の前の口から発せられた単語にポカンとしていた。



「…………で…………でんか……?」



「ん?なんだ?」



殿下。

それは王族の王子、王女につけられる敬称である。

つまり、隣にいる……自分が不審者と叫んでいた少年は、その敬称を付けられる地位にいる人間。

そしてよく見ると王族特有の瞳の色があり、トラヴィス・ヴァイセンが殿下と呼んでいるのだから、間違いようもなく。






数分後、鎧を身にまとった兵士が床に頭をすりつけている姿があった。


「お顔を知らぬとはいえ、あの様な暴言失言……いっそ死刑に!!」


不敬罪であります!

自分の馬鹿さ加減がすでに罪であります!

など、自虐的な事を連ねるコリンにエディルレイスは疲れた表情を見せていた。


「軽々と死刑などと言うな。お前は仕事をしただけだろう?……いや、叫んでいただけか」

「職務怠慢!!」


ガンッ—―と床に頭を叩き付けるコリン。


「いや、お前が暇な事は良い事ではないか。平和という事なのだから」

「うぅ……ですが、自分はっ、自分はぁ」

「平和は良き事、気にする事は無いですぞ」

「か、閣下……」

「職務怠慢はどうかと思いますがな」

「びゃっ?!」

「トラヴィス、上げて落とすな」

「ほっほっほ」


もういいから立て、との言葉にコリンは渋々立ち上がる。

その頭に傷は無く、石頭であることが発覚した。

しょんぼりとこうべを足れている姿はまるで犬が飼い主に叱られているようだ。


「この件は不問だ。別に気にする程の事でもないしな」

「殿下はお心が広くていらっしゃいます」

「ありがとうございます、エディルレイス殿下!」

「ところで、お前の名は?」

「は、はい!自分はコリンであります!」

「コリンか……」



「ではコロだな!」




「びゃっ?!」


ビシッと言われ、コリンは肩が飛び跳ねた。


「こ、コロでありますか?!」

「そうだ。常日頃考えていたのだが、俺は『愛称』というものに憧れていてな。親しい者につける『あだ名』らしい。そのようなものを使う機会がとんとなくて……ここで会ったのも何かの縁だ。お前と話すのは疲れるが楽しいし、これからもこうして話をしたいのだが……駄目か?こういう誘いは、その、初めてなんだ」


前世では敵はいたが、友人等は1人もいなかった。

ニックネームで呼び合う人々を心の底でうらやましく思っていたし、この世界でもそういった相手はいない。

話すのはトラヴィスと鳥だけ。

少し照れくさいと思いながらどうだろうか、とコリンを伺う。


「親しい……あだ名……楽しい……は、初めて!」


コリンはエディルレイスの言葉に顔を真っ赤にして蒸気を出していた。

美形で少し伏し目がちに、『親しくなりたい』『初めて』と言われ、断れる人間がいようか?

いや、いない!とコリンは首がもげるかと思うくらいの勢いで頷いた。


「じ、自分はコロと呼ばれたいであります!ししし、しかしながら、し、親しい仲などっ、そんなっ」

「良かった!ではお前の事はコロと呼ぼう。犬を飼ったらそう名前を付けたかったんだ。可愛いだろう?」

「自分のような平民と……って犬?!」

「はい、大変可愛らしゅうございます。馬鹿っぽくて」

「ば、馬鹿?!」

「そうだろう、そうだろう。馬鹿な子ほど可愛いと言うからな」

「ですが殿下、それならば私めも愛称を頂きたいですぞ」

「ふむ……では『トラ』はどうだ?」

「ほっほっほ。何やら風来的なものを感じさせますな」

「?よくわからんが気に入ったか」

「はい」



「む、無視しないで欲しいでありますぅううう!」





*****





「……では、レイス様は城内を歩くのも初めてなのであります?」

「ああ。だが、足の筋力と体力を戻せば普通に暮らせるようになる、と予想している」


赤い顔で泣きべそをかくコリンを連れ、部屋に戻ったエディルレイス。

忠実な従者は彼を送った後、他の仕事で呼ばれていってしまったため、ここには2人だけだ。


トラヴィスの愛称を決めた後、自分も愛称が欲しい、と強請った結果、『レイス』という呼び名をコリンとトラヴィスに決めてもらった。

存外気に入り、これからはレイスと名乗ろう、と満足げでベッドに上がったのがつい先ほどのこと。


「自分はレイス様はもう病床から出られぬとお聞きしたでありますが……」

「完治は出来ないが、今色々実験中でな。今も……ほら」

「びゃっ!?」


目の前で突然服を捲ったレイス。

ちらっと見えた肌にコリンは驚いて顔を手で覆った。


「とととと突然何をっ!?」

「これなんだが……おい、ちゃんと見ているのか?」

「自分は、へ、兵士の前に1人の乙女でありますればっ」

「ああ、そういえばコロはメスだったな」

「メス、ではなく女!であります!」


どちらも生物学上では同じではないか、とベッドの横で恥じらっている兵士、中身は『乙女』のコリンに言い、服を降ろして襟元を緩めた。


「これでいいか?」


そう言われてコリンは指の隙間からレイスを見る。

彼の胸の当たりに模様のような図が描かれているのを見つけ、手を下げた。

学園で見た事のあるそれにコリンが「魔法陣、であります?」と答える。

レイスは「そうだ」と微笑んだ。

レイスの心臓の上に描かれているのは複雑な幾何学模様と古代文字。

魔法があまり得意ではないコリンには何が描いてあるのかさっぱりだったが、なにか難しい魔法を構築してある事だけは理解できた。


「これは魔力を疑似生命力に変化させる魔法を組み込んである陣だ」

「先程教えていただいた『擬態』の魔法であります?」

「それを元に生命力に流す役割もしている」

「で、では、魔力と生命力の割合が調整できるという事であります?!」


すごい魔法であります!とコリンは興奮するが、レイスは首を振った。


「これは魔力を一時的に必要分だけ生命力に置き換えているだけで、永続的に使える訳ではない」

「すぐに消えてしまうのであります?」

「そういうことだ」

「ですがレイス様は元気そうであります。病弱になど見えないであります」

「それは俺が常にその魔法を発動させているからだ」


レイスの魔法陣は魔力を偽の生命力に変える魔法が組み込まれている。

変化した魔力は生命力となってレイスの肉体に作用するが、それは一時的な作用であり、役目を終えればすぐに消費され文字通り消える。

だからレイスは常にその魔法を発動状態にしていた。


「あの、ではレイス様はずっと魔法を使っている状態……ということであります?」

「そうだ」

「魔力は消費しているのでありますよね?」

「当たり前だろう。生命力に変える魔力と魔法を発動する魔力、この2つを常に消費している」

「魔力切れは……」

「ない!」


「ど、どんだけであります?!」


レイスの行っている魔法は複数の魔法を組み合わせている複合魔法に類される上級魔法であり、それを常に発動、しかももう一方で魔力を消費している。

魔法の発動自体に多大な魔力を使う上に更に魔力を使うと言いう無謀さにコリンは驚きを通り越して混乱していた。


「普通の人は1分も持たないであります!魔力切れを起こしてすぐぶっ倒れるであります!いくら魔力に力が片寄ってるからといって……」

「まぁ、それは個人差としか言えんな。魔力が高い人間はそれだけ力の割合が高いだろうが、その人間と同じ割合でも、元々の力が大きい人間よりは低い。それだけのことだ。お前とトラも、魔力が無いくらい生命力に偏っているが、トラの方が身体能力の面ではコロより優れているだろう?」

「はい……自分は平兵士、閣下は元騎士でありますから」

「それは力の基礎的数値がトラの方が高かったからだ。理不尽だが」

「では、自分はどうやっても閣下より強くはなれないのであります?……いえ、強くなれなくとも良いのですが」

「俺は基礎的、といっただけだぞ?身体は鍛えれば強くなるものだ」

「え?そうなのでありますか?」

「最初から割り振られた力だけで生きていけるわけないだろう?生命力というのは身体能力を向上させるために必要な力で、人間はその力を使って肉体的に成長するんだから。生命力が低い人間というのは、その鍛練が肉体に反映されにくいだけだ。なんのために兵士が訓練をしていると思っている?」

「じゃあ、努力すれば自分も?」

「そうだな……コロの場合は生命力が高いのだから鍛えればその分結果はついてくると思うぞ。俺は鍛える以前に心臓に送られる分の生命力が低いからそのせいで体全体が弱体化してしまっているだけだし、魔方陣が上手く機能すれば少しは体を鍛えられるようになる……というのが最近考えた俺の推論だ」

「す、推論でありますか」

「そうだ。誰も話せる相手もいないし、話す必要もなかったからな」


トラは脳筋だから理解できないし。

あきれた口調のレイスだが、コリンの頭にも疑問符が浮かんでいた。


今まで、ここまで力について深く考えている人物に会ったことがないからだ。


学園でも力については学習するが、それは神が定めたうんたらかんたら……と眠気に誘われるようなものばかりで、レイスのように現実的な思想を目の当たりにしたのは初めてだった。


魔力はないけれど生命力が高い。

だから強いんだ、とコリンは思っていた。

しかし、そんな人間はごまんといる。

それも自分より強い人間が。

同じような割合に力が分けられている筈なのに、自分は強くない。


騎士になれないのも当然だと思っていた。


「それに、魔力に関しては潜在的な面もあるから、鍛える、とはまた違って、これは魔力の割合によって自然と増えていくものなのかもしれない。鍛えようもないし、俺は寝たままだったが年々魔力が増えていくのを感じていたし……全くない人間は魔力が使えないわけだから鍛えるもなにもないし、増えないんだよな……トラも、無いままだと言っていたし……低い人間はどうなんだ?やはり生命力とは違う性質が……ふむ」


「レイス様はそんなことまで考えているのでありますね」


まるで研究家のような彼にコリンは熱のこもった声で言う。


「自分は魔力が無い分、体を鍛えればいい!とか単純なことしか考え付かなかったであります」

「それで良いんじゃないか?」

「びゃっ?!」

「なぜ驚く?生命力が高い人間は大体がそんな感じだろう?魔力が高い人間もそう……運動が苦手だから勉強を頑張る、勉強が苦手だから運動を頑張る、単純な話だ」


レイスの行う魔法が複雑なのは、身体的機能の欠陥が医療や生命力の分野が入り交じっている為であり、本来の生命力と魔力の関係は単純なものだ。

人の向き不向き。

得意不得意。

誰にでもあること。

それが生命力と魔力という言葉に代えられただけの話。

レイスの異例の偏りは本当に珍しいケースなのだ。

だからこそ、彼を治療しようとした魔法師達は治すことが出来なかった。

彼の心臓は病気なのではなく、生命力が低すぎるせいて常人よりも心臓の機能性が弱く生まれた。

それに付随して成長すべき身体機能も弱っている。

体自体に悪い所などはなく、ただ、足りないだけだった。


レイスの魔法はそれを有り余る魔力で補う形にしている。


心臓が治ったわけではなく、本来割り当てられるべき力を補強しているにすぎない。

魔力が途切れれば彼の心臓は生命力が低下して元に戻ってしまう。

供給し続けることができるのは、弱い体と引き換えに得た異常な魔力があるからこそだ。

だがそれも、魔方陣を発動しているお陰で半分ほどに減っている。

それでも上級魔法もバンバン放てる位には魔力は残るくらい、化け物じみた保有量だ。


レイス以外の人間は使用することはまず不可能だろう。



「皮肉な話だ。この魔力のせいで脅かされている体が、その原因に助けられているのだから」


胸に手を当ててそう自嘲する。

健康が取り柄のコリンにはレイスの気持ちがわからない。

風邪ひとつ引いたことの無い彼女は生命力と魔力の関係性など考える機会はなかったのだ。

授業でさえレイスのように考察するなどなかった。

さらっと教科書を読んで終わり。

そんなものだった。


しかし、彼は……レイスはそれを独自に研究し、自分自身を変えようとしている。


「レイス様……自分は、自分は、自分が恥ずかしくてたまらないであります」


騎士の不合格通知。

それを見た瞬間、「やっぱり自分にはなれない。これは運命なのだ」と諦めてしまった。

自分の限界なんだ、と終わりにしてしまった。

騎士になって、自分を必要としてくれる人を、居場所を作ろうと思った。

里から出てきて、たった一人、見知らぬ土地で名を上げ、自分を馬鹿にしたやつらを見返すために。

そんな気持ちも、いつしか無くなっていた。

忘れていた。


あの廊下の片隅で日向ぼっこしているような存在がお似合いだと諦めていた。




コリンはぐっと拳を握りしめ、背筋を伸ばした。


「エディルレイス殿下!自分、今まで大事なことを忘れていたであります!騎士になれぬからと自分に与えられたもので職務を怠り、あまつさえ、他人に救いを求める始末……自分は己自身に甘えていたであります!」


鍛えれば、努力すれば強くなれる。

そんな希望をこの少年から教えられた。


「これからはいっそう、精進していきます!そしていつか、自分を必要としてくれる物のために精一杯、頑張ろうと思うであります!」

「ならばコリン、俺はお前に言わねばならないことがある」

「はい!なんなりと、であります!」

「気に入ったから従者になれ!」

「はいであります!…………びゃっ?!!」

「そうだな……一応護衛という事で」

「い、一応であります?!というよりも、殿下直々のご指名……」

「嫌か?」


そう小首を傾げたレイスの不安そうな愁いを帯びた表情に、コリンは顔を真っ赤に染めて答えた。



「か、感無量であります!」





コリン、愛称はコロ。

本日をもってエディルレイス殿下の護衛の命を拝命するであります。















おまけ・翌日



「さっそく護衛兵用の制服を頂いたであります!(ヘルム)が無いので楽であります!」

「お似合いですな」

「びゃっ!照れます!」

「うむ……なかなか似合、っ?!こ、コロ!その耳と尻尾はなんだ?!」

「自分は獣人でありますから」

「じゅ、獣人……だと……?」

「皆、可愛いって言ってくれるであります、えへへ……あれ?殿下?」

「ショックで固まっておりますね」

「ななななんでであります?!殿下?!でんかぁあああ!!!」

「殿下の想像の獣人と少々異なっておられたのでしょうな」

「えええ?!」

「ほっほっほ」

「いやぁああああ!殿下!お気を確かにぃいいい!」






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