表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
流浪の遊び人 *王道少年漫画風・お下劣ファンタジー*  作者: 紅山 槙
虚無の天使は遊び人と契らない愛を交わす(全13話)
46/49

Ⅹ_然り


 ……いや、うん。


 夜の戯れもそうなんだけどさ?


 俺は心も本気だったと、信じてる。


 勘違いじゃなければ、モダも俺のこと、少しは意識してくれていた。普通の人なら優しさだけで、俺のふざけ半分の誘いに「構わないけど」なんて言うはずがない。


 "怪物"と呼ばれるモダと、"怪魔憑き"と言われる俺。少し立場が似ていたから、何処か、孤独を埋め合うような関係でもあったんじゃないかな?


 俺は神様になることを夢見てたけど、誰も認めてくれないことはわかってた。でも、踏ん切りがつかなくて、ずっと無理をしていた。


 自覚はなかった。でも、俺の本音はモダの言う通りだったんだ。


 俺は、神様になる鍛錬を続けながら、逃げる言い訳を探していたんだと思う。


 足枷であるシニガミをどうしようもできないから、誰かを出汁にして、自分を納得させたかった。


 それと。モダの存在もまた、俺の"嘘つき"を加速させていた。


 だってどれだけ「やめなよ」って言われてもさ。「じゃーやめる♪」なんて、軽々しく言えないじゃん?


「まだ頑張れるよ♪」って、明るく言いたいじゃん。


 好きになった人の前で弱音吐くの、カッコつかないから。






 ……けど、最終的に。俺の出汁になったのはモダだった。





 モダを失って。俺はようやく、夢を捨てた。




……要はセフレに過ぎなかったということですね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー cont_access.php?citi_cont_id=978209740&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ