同職場の先輩
私はドライブが好きでした
独りで
歌を思いっきり歌いながら
夜の高速を走ると
ちょっとしたストレスは
すっ飛んでいきました
独りで海岸を走ることもありました
知らない道を走るのは不安だけど
知る楽しみと
安全に走り切る達成感がありました
そんな話を職場でしたら
ある先輩が
『ただ海に行って帰るだけなのはもったいない』
と言い
サーフィンに誘われました
2人で行くようになり
距離が近づいたような気がして
相手にその気はなかったかもしれませんが
私は特別な感覚を抱きました
しばらく2人だったり
グループだったりで
スポーツや旅行を楽しむ間に
私の好意は募ります
でも私は仕事でのスキルアップを目的に
3年間務めたその職場を去ることにしました
そのまま離れることができればよかったのですが
遠距離でも
私の寂しさを埋めるために会いに来てくれる先輩を
忘れることができず
先輩も私の後を追って同じ県内の別の職場に転職
ただ
偶然なのかその県内に
先輩の実家があり
私が当時住んでいたアパートから
20分ほどの距離でした
先輩は前職場を
『父親の体調が悪く介護のため』と辞めてきたけれど
ご両親は元気で
転職と同時に
私との同棲が始まりました
先輩
とずっと言ってはいますが
彼は40過ぎのバツイチ
あたしと出会った頃は
結婚前提にお付き合いしている方がいて
その親御さんから借りているお金もあり
それなのに私と遊んでいました
社会人になってすぐ結婚した女性と
1年程で円満破局し
数年海外を放浪して帰ってきて
貯蓄もなく働きながら学校に行き
その学費での不足分はキャシングローン
職場での飲み会の後
上司を送る帰り道
飲酒運転で免停を喰らい
電車通勤をしていた経緯もあったり
私と二人で出かける時も
『お金がないからごめんね』と
17も下の彼女に言えてしまう
挙句の果て
私のアパートで見つけた500円玉貯金の本に目をつけ
私が気づかないだろうと全て500円玉を抜き取り
気づかれた時には
『気づかないうちに返しておこうと思っていた』と言い
それでも彼を想う私は
疑問に思いながらも許してしまった
パチンコも好きな人だったので
パチンコに消えたかしら
そんな彼と
私は親の大反対を押し切って
入籍した
結婚式も新婚旅行もなく
入籍翌年に長女が産まれる時
彼の約100万円の借金を
私の貯金で完済
しかしそれだけに留まらず
この後息子に負けず両親も
どうしようもないと言う事実を知ることになるのです




