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ご想像にお任せします  作者: ともの


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2/15

古い記憶



私はおばあちゃん子でした


2つ上の姉は

私を可愛がる祖母が嫌いで

祖母に反抗して

私をいじめてばかりいました


右手首から先がない祖父と

パチンコ大好きな父が

働いている姿は

全く記憶にありません


かと言って

父が家にいて一緒に遊んだ

という記憶もありません



でも

そういう家族が

私にもちゃんと居ました




ただ




物心ついた時には

母は一緒に住んでおらず

元々は居たのか

今だけ居ないのか

どんな顔をしているのか

覚えていませんでした


祖母とダスキンを配ったり

近くの大衆浴場に行って

おばあちゃんたちに混じって

演歌を歌ったり 踊りを踊ったり

お茶とみかんと野沢菜の漬物を食べたりして

ゆっくり流れる時間を過ごすのが楽しく


お風呂が好きで

歌うのが好きで

甘えん坊で

ほっぺが真っ赤な田舎の女の子でした


父は無口でほとんど家に居らず

白いセダンに乗っていて

セダンの後部座席に

大量のお菓子を乗せて

私たちにお土産だとくれたのを覚えています


大工をしている母方の祖父が

最低限の資金で建ててくれた小さな家の2階の1部屋は

トレーニングジムのように

当時流行ったぶら下がり健康器とかいった

筋トレ器具やらで埋め尽くされていました


もう1部屋は私たちの部屋で

もうあまり良く覚えていませんが

2段ベッドと机が押し込まれていた気がします


当時姉に

母の記憶があったのか知りませんが

母にも甘えられず

祖母にも怒られてばかりで

寂しかったのか

長い間おねしょに悩まされていました


私はおねしょはしませんでしたが

決まって同じような怖い夢を見るので

祖母の隣で

左手の親指をしゃぶらないと寝られませんでした


ある日

ご機嫌で帰宅した父が

姉と私に一匹ずつ

子犬をプレゼントしてくれました

可愛くて癒されました

餌は毎日ねこまんま

ボールにご飯と味噌汁を混ぜたあの匂い…

私たちが食べるものと同じでした

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