被害者
当時の私の家族構成は
父、母、姉、私、弟2人の6人
父とは血縁がなく
弟2人は種違い
父と母が別れることになり
父は父自身の実家に戻るようだったし
まだ幼い弟たちは
状況的に父に引き取られることは必然
母もこの家に留まるつもりはないようでした
そして姉と私には意外にも
母から選択肢が与えられたのです
『父と生活するか、母と生活するか』
母はどういうつもりで
この発言をしたのでしょうか
大人の事情は様々あるでしょう
転校したくないかもしれない、とか
父や弟たちと離れがたいかもしれない、とか
そういった思いやりからならまだしも
真相はどうだったんでしょうか…
母の稼ぎでは
私達2人がいると厳しい生活になるのは目に見えている
それに
交際している人とはどうなる…?
もしかして邪魔なのか?
さらにそのあとに
『お父さんとは血の繋がりがないから
辛い思いをすると思うけど』
と付け加えました
この時私はまだ
母の言葉に何の違和感も感じていなくて
また引っ越さなければならないのか…
また転校か…
とただただ切なくて
やり切れない思いもすぐに消え
抜け殻のように過ごしていた気がします
別れることになった父には
あまり思い残すことはなかったけれど
意地悪ばかりしてしまった弟たちには
申し訳ない思いでいっぱいだった
もっと優しくしておけばよかったな…
ここからは
母に振り回される人生となり
血縁の有無に関わらず
『この人は私とは別の人間なんだ』
と言うことを思い知らされたり
そう思うことで自分に言い訳をして過ごす日々でした
親子と言えども
価値観も感情も
全く別の人間
角度が変われば見え方はだいぶ違うのかもしれない
納得がいく部分もあるのかもしれない
その時の感情や状況に影響を受けるのは当然
でも
でもでもでも
子供はいつだって被害者
親だからって
自分の子供に対して何でも許されるわけじゃない
子供にはなるべく
さみしい思いをさせないでほしい
『こんな時には必ずそばに居てくれる』
そんな信頼をおける関係でいて欲しい
子供の私のこんな思いは届かないまま
私は大人になるのです




