第20話 封鎖状態
戦略シュミレーションゲームの中に転生、自身の能力と策略を駆使して聖域を制圧しろ
そんな謳い文句のゲームがあった。
そして、それは現実のこととなる。
さまざまな思惑の交差する世界で無事に戻れるのか
プレイヤー達のバトルが今始まる
エンデリオンは西側のシリオンパレス、東側のガンラン同盟とそれぞれ戦争禁止状態なため、どこにも打って出られなくなった。
エンデリオン、会議室
「情報によるとシリオンパレスは龍騎連邦と不可侵条約を結んだみたいね」
アリアが先ほど入った情報を共有した。
「さすがに現時点でドラゴン達を相手には出来ないだろうからね、しばらくは戦力増加に努めるんだろう、エンデリオンもガンラン同盟も攻めることは出来ないし」
正樹は少し苦々しく言った。
「我らも戦力をあげたいところですが、なにぶんヒト族は時間がかかりますからなー」
グレイヤが腕組みをし、難しそうな顔をしていた。
人間は他の種族と違い、平均的に能力が上がるため、どうしても人材育成に時間がかかってします。
まず、だれがどの職に向いているのか見極め、そこを伸ばさなければならない。
これが、獣人族なら攻撃に特化させ、才能があるものが魔術をやればいいし、妖精族なら魔力の高いものから優先し、一部を戦士として育てるといったようにわかりやすい指標がある。
不死の国などは能力が一定のため、ひたすら数を増やすことに重点を置く。
こういった点からもアルカンディエルオンラインで人間の国が難易度が高い理由であった。
「方法はいくつかありますが、正直実際にとれる選択肢はひとつだけですね」
正樹は人差し指を立てて言った。
「ダンジョン周回です」
ダンジョンはコアさえ壊さなければボスであろうと数十時間で復活する。
それを利用し、ひたすらダンジョン攻略を繰り返してレベルアップを行うという作戦だった。
「ふむ、親衛隊を優先し行うとして、こちらで何部隊か選抜しておきましょう、さすがに全員と言うわけにもいきませんしな」
グレイヤはすぐに副官に指示を出し、選抜部隊の選定を行わせた。
「一つ決めておきたいことがあります」
みなが動き出そうとした矢先、アリアが制した。
「今後の仮想敵国です、シリオンパレスに行くのか、ガンラン同盟にするのかそれとも他の国に共闘して攻め込むのか、はっきりしておきましょう」
「たしかにそうですな、次の目標が決まっておれば、兵の選抜もしやすくなりますな?ちなみに姫様はどこがいいか、お考えはありますかな?」
グレイヤがアリアに同意した上で疑問を投げ掛けた。
「私は、まずはマサキ様の意見をお伺いしたく」
アリアは正樹をチラッ見るも
「俺は龍騎連邦とテンレンカ、バルカルサス以外ならどこでもプランはあるから、アリアの意見を尊重したい」
そう正樹に言われ、アリアは一度深呼吸をし、
「最終目標はバルカルサス!そのためにガンラン同盟と共闘し、鬼の国タレントーラを落とします!」
目標が決まり、全員が動き出した。
その様子を確認した一つ目のコウモリがだれにも気付かれないように飛び立ったのだった。
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