女たらし?
見てくださっている皆様のおかげで無事50話目を迎えることが出来ました!
物語はほぼ終盤に差し掛かっています!
最後まで見てくださると幸いですm(_ _)m
「ねえリア、どうしてわたしがお礼を言うとみんな頬が赤くなるの?」
リアには、食べる場所はどっちでも良いよと言ったところ、即答でこっちと答えられた。
わたしはいつもながら食べない。今日は2人とも用意で忙しいためだ。
そのため、わたしも暇なのでリアが食べているところをわたしが見ているという何とも言えない状態。
リアは呆れた顔をしていた。
「奥様はもう少しご自分のお顔に興味を向けてください…。奥様のその可愛らしさと美しさを兼ね備えた顔で笑顔を向けられれば、女の私でもきゅんとなりますというかなってます。」
そんなことを言われても小さい頃から何10年と見てきた顔だから見慣れている。
でもリアだって綺麗だ。今は侍女の服を着ていて髪はお団子に束ねて目立たないが、ドレスを着て髪を下ろせばたちまち噂になるだろう。
そのくらいには美人なのだ。
「リアの方が可愛いし綺麗よ。それに仕事だってテキパキこなしてて尊敬しているわ。」
「そういうところです奥様…、女たらしです…」
悪い人の次は女たらしらしい。少し酷くないだろうか。
まあ、それだけ仲が深まったということにしておこうと思う。
しかし、リアは頬を染めて言ったが、わたしは笑っていない。ということは、純粋に仕事のことを褒められて嬉しくなっているということ。
私の中で、やはりリアは可愛いという結論に至ったことは秘密である。
昼食の時間が終わると、メイクを開始した。みんな気合いが入っていて、細かい指示をされる
「上向いてください。」
「下向いてください。」
「少しだけ右に…!」
「左上を見てください。」
などと、言われた通りにしていると、凝ったメイクを施してくれた。
ちなみに、わたしはまだ見てはいけないらしく、メイクが始まってからまだ1度も鏡を見ていない。
最後に見たのは、ドレスを着た時。あれから一体どうなってるのやら。見ても良いか聞いてみたところ、まだダメらしい。
リア曰く、ヘアセットまで終わってから見て欲しいとのことなので、まだ見れず。
今までこんなに着飾る機会なんてなかったのでとても新鮮な気分だ。けど、用意が長いので非常に疲れる。
わたしはパーティーには向いていないようだ。
メイク、ヘアセット、合計3時間の戦いに幕が下ろされた。
遂に終わったらしい。後は耳飾りと首飾りをつければ完成とのこと。
そして
「奥様、鏡の前まで移動して頂いてもよろしいですか?」
そわそわしながら1人の侍女が鏡の前まで誘導してくれた。わたしの反応を楽しみにしているみたい。
「どうぞ見てください!」
そう言って鏡にかけていたドレッサーを取った瞬間、そこにはわたしとは思えない人がいた。
「これは…!」
ドレスもわたしの髪色と合い、メイクはこのドレスに合わせたメイクになっていて、ヘアセットは長い髪を三つ編みにし、アレンジした髪型になっている。
「どうでしょうか……」
みんなこちらを見てわたしの反応を気にしているようだ。
そんなに緊張しなくても、みんなの努力を無駄にするような発言なんてするつもりはない。
「みんな、頑張ってくれてありがとう。みんなのおかげで綺麗になれた。嬉しいわ。本当にありがとう、お疲れ様。」
「「「「「奥様ぁ〜!!!」」」」」
5人の侍女が一斉に声を出した。次々に褒め言葉が送られてくる。
初めて公爵邸に来た時のことを思うと、想像出来ない。昔のわたしに言ってあげたい。
今は大切な人と一緒に幸せな日々を送れていることを。
「エマ、イザベラ、クロエ、レイラ、ナタリー、…リア。本当にありがとう」
改めて、1人1人名前を呼んでお礼を言うと、みんな口元を押さえ、頬を赤らめ、恋する乙女みたいな状態になってしまった。
「私たちは、生涯をかけて奥様にお仕えします!!」
なんとも重たい言葉が返ってきてしまったが、みんなの喜ぶ顔を見ていると、そんなこと気にしなくて良いような気がしてしまう。
「ふふ、ちゃんと休憩してね」
そんな自分がおかしいのと、みんなの重たい一言で笑ってしまうと、かわいぃ…!という目で見られた。
もうどんな顔をしても可愛いと言われてしまいそうで怖い。
「奥様、私たちへのサービスはそれくらいにして、1度旦那様の元へ行ってはみてはいかがですか?そろそろ始まるお時間ですし」
"いや、サービスのつもりなんてなかったんだけど…"
普通にお礼を言いたかっただけだし、笑ってしまっただけだというのに、それをサービスと間違われたらしい。
ここは早く退散するのが吉だと思い、リアの言う通り、迎えに行くことにした。
見てくださりありがとうございました!
次話も見てくれると嬉しいです!




