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俺?ダンジョン!?  作者: 東歌
ダンジョンマスター編
108/132

ダンジョンバトル開始



 「そろそろ二人の準備は整ったかぁぁぁぁ!? ……大丈夫そうだぁぁぁぁ!!!! それでは視点を2人のダンジョンへと移しましょう!! ………スタッフ~? スタッフ~~~!? ………はいオッケー!! それでは!! ダンジョンバトルスタァァァァァァトォォォォーーーー!!!!!!!」



 主人公と獣人をそれぞれのダンジョン内のモニタールームに転移させた後、司会の絶叫と共にダンジョンバトルが始まった。











 「いえ~い見ってる~~~?」


 ≪………何やってるんですかマスター≫


 「……(そういやラフィスは居たんだった)……///」



 視点を移す魔道具が初めに来たのは主人公のモニタールーム。 その前で手を振りながらキャピキャピしていた主人公の顔はラフィスの言葉で真っ赤に染まった。



 「確かこれって向こうに声は届かなかったよな? というわけでほい。 今回の作戦をホワイトボードに書いてみました」



 主人公は横に置いてあったホワイトボードを魔道具の前にほいっと出した。 そのホワイトボードに書かれていた言葉は!?




 今回の作戦:ゴリ押しゴリ押しィィィィ!!!!




 まあもちろん冗談で、主人公はその下に新しく書き足す。



 「キュッキュッキュッと。 はい。 ダンジョンの守りはしっかりとしているので、基本的に守りに関してはこちらから指示することはありません。 攻撃の方は相手のダンジョンを見ながら随時対応していきます。 よし。 それじゃあ視点を一階のモニターに移しますよっと」



 ホワイトボードを10秒ほど見せた後、主人公は魔道具を一階のモニターに向けた。











 「警戒していくぞお前ら。 獣王様も見ているらしいからな」



 グルゥ  グオォォォォ!! 



 「そんなに気を張らなくていいよ~ 面倒くさいし~ ね~」



 キュイッ キュイッ



 視点は主人公が作ったダンジョンの入り口へ移る。 そこには数人の獣人とそれに追従するように獣型のモンスターたちがいた。



 「ふむ。 洞窟型か。 曲がり角には警戒していくぞ……直線?」



 ダンジョンの中に入ると、主人公のダンジョンは洞窟型だということが分かったが、通常の洞窟型とは違って随分と奥まで見通すことが出来た。



 「誰か少し進んでよ~ ど~せ罠がいっぱいあるだろうから~」



 「ふんっ、俺が行ってきてやろう」



 一人の獣人が摺り足で少しずつ奥へと進むと……




 ガコッ ズズッ ズズズズズ......




 「なっ!? 通路ごと傾い……お前ら後ろ!! 後ろぉぉぉ!!??」



 一定の距離を進むと仕掛けが作動するようになっていたのか、入り口から奥にかけて下がっていくように通路が傾いた。 それと同時に入り口の横にあった壁が開き、特大の鉄球が通路に転がされた。



 「……やっば~ 潰されちゃうね~」



 「言ってる場合ですか!? 早く奥に進みますよ!!」



 グルォウ!? キュイーーー!?



 『逃げろぉぉぉぉ!!!!』



 ゴロゴロと転がってくる鉄球はだんだんと速度を増し、少しずつ獣人たちとの距離を詰めていった。



 「どこかに横道は!?」



 全力で逃げながらも助かる方法を探していた獣人たちだったが、もちろん主人公がそんな逃げ道を用意しているはずがなかった。



 「あ~無理だね~ リスポーンしてからまた考えよっか~」



 「リスポーンできても痛いものはいたi」



 グシャッ






 「………第一陣との連絡が途絶えた。 とりあえず分かったことは鉄球が迫ってくるぐらいだが、あいつらのリスポーンを待つ間に1層の攻略ぐらいはしてやろう」



 第一陣の連絡が途絶えたと同時に、控えていた第二陣が主人公のダンジョンへと入って行った。











 獣人たちが主人公のダンジョンを攻略しているのと同時期、主人公が選別した攻撃部隊も獣人のダンジョンを攻略していた。



 「……草原ですか。 マスターの予想通りではありましたね」



 「焼き払いますか? 一応フレイムリザードは連れてきておりますが」



 「いえ。 まだ早いでしょう。 どうせマスターの作ったダンジョンが攻略されるはずが無いのですから、ゆっくりと行きましょう」



 獣人のダンジョンに入って行ったのは竜種のモンスターを連れた少数の悪魔たち。 その悪魔達の全員が執事服やメイド服を着ているのはニコル辺りの趣味だろう。



 「それにしても動きづらい服ですねこれ」



 「羽を出したいところなんですが、そんなことをするとマスターの奥様になんと言われるか……」



 悪魔的には執事服は好みでは無かったらしい。 と、そんな話をしている悪魔達の下に近付いてくるモンスターたちが居た。



 グ…ガ………????



 「奇襲を仕掛けるならその殺気を抑えなさいな。 格好の的ですよ」



 「うわぁグロォ……」



 近づいてきたモンスターたちは悪魔達の魔法によって頭部と胴体を分断された。



 「こんなに可愛いんですから一匹ぐらい貰ってもいいですかね?」



 「やめてあげなさい。 あなたの趣味に付き合わされるモンスターが可哀想です」



 「え~? 楽しいじゃないですか。 拷問」



 ひょえっ メイド服を着ていても悪魔は悪魔だった。



 「にしても弱いですね~ ふ~んふっふふ~ん」



 鼻歌を歌いながらも近づくモンスターを殲滅する悪魔達だった。




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