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俺?ダンジョン!?  作者: 東歌
ダンジョンマスター編
102/132

“集会”への参加



 「ようこそお越しくださいましたツクル様とその御一行様。 この場には少々頭が逝かれているドアホなお方や性格がクソなゴミクズなお方がいらっしゃいますので出来ればぶち殺しゲフンゲフン。 そんな社会のゴミどもは無視して存分にお楽しみ下されば幸いです」



 クソほど口の悪いイケオジ執事さんに連れてこられた場所は広めのパーティー会場のような場所、中に入ると異世界初の光景、様々な種族が入り混じってバイキングをしている光景が目に入った。



 「そんな場所に俺たちが来ることになった理由は数日前に遡る」



 「どこを見て、誰に説明してるんじゃ?」



 ナレーションを取るな主人公。 というわけで、数日前に遡る。











 「そういえばツクル先生、ギルドマスターが呼んでましたよ。 パーティーの付き添いの依頼がどうとかって言ってました」



 その日はジャックとサンの初めての長期依頼があるらしく、アニーに借りた家の管理を任せられないかと相談に来ていた。



 「詳細はギルドで聞けってことか?」



 「うん。 わたしたちには、はなせないって」



 魔法学園の教師、帝国での戦争、ジャックの記憶喪失と慌ただしい日々を送っていた主人公はギルドに顔を出していなかった。 そのため変態イケメンギルドマスターことモノエルは主人公が神都に戻っていることすら知らず、居場所を知っていると思われるジャックに伝言を残したらしい。

 なお、ジャック達がギルドカードの所在を魔法国から神都に移したばかりだというのに信頼され過ぎではなかろうかという疑問は無視である。



 「それじゃあ俺も久しぶりに顔を出すかな。 サンとジャックは気を付けて行って来いよ? 甘えた行動してるとまた記憶無くすぞ?」



 「言わないでくださいよ……」



 そんなわけで主人公は2人を送り出し、一人で神都のギルドへと向かった。 一人とはいえ、もちろん脳内のラフィスはノーカウントである。











 「アリスさん。 お久しぶりです」



 「ツクル君じゃないですか。 お久しぶりですね~ ……それにしてもあのツクル君がSランクですか。 早くもアランさんや私に追いつけたんですね~」



 「ゑ?」



 珍しく正面からギルドに入った主人公は、Sランク受付嬢のアリスが同じSランクという衝撃の事実を聞いて硬直している。 受付嬢なら冒険者としてのランクは関係ないとでも思っていたのだろう。



 「それで今日は何の御用で?」



 「…………あっ、はいっ ギルマスに呼ばれているとジャックに聞いてきました。」



 主人公が思考停止している間にも話は進み、要件を聞いたアリスは主人公をギルマスの部屋に通した。











 「くはははは!! 闇の炎に抱かれてしn………」



 「…………お邪魔しました~」



 ギルマスの執務室に入ると、漆黒のコートを羽織ったギルマスが鏡の前で決めポーズを取っていた。 思わず主人公も脊髄反射でドアを閉めた。



 「ちょいちょいちょいちょい!? なんで閉めたの!?」



 「……むしろなんで閉めないと思ったんです?」



 そのまま帰ろうとした主人公はギルマスによって引き留められた。 一応執務室の中に入った主人公だが、正直帰りたそうな目でギルマスを見つめている。



 「引かなくてもいいじゃないか。 君にも関係のあることなんだから」



 「え゛? まさかその恥ずかしい衣装をっ!?」



 「恥ずかしいって言わないでもらえるかい!? これでも四天としての正装だよ!!」



 厨二病じゃなかった(驚愕) まあだとしても見ていてヤバいのは否めないが。



 「ま、まあそれは置いていてだよ。 一応聞くけど、海中のダンジョンを奪ったのってツクル君で合ってるよね?」



 「……そうですね」



 これから言われることに予想が付いたのか、主人公は顔を歪める。



 「僕たち四天としては奪った奪われたなんてどうでもいいんだけどね~。 奪った人物が集会に全く関係の無かった君なのが問題になった。 しかも海中のダンジョンのダンジョンマスターが参加していたグループのトップがね~~~~~!! ほんっっっとぉぉぉに面倒くさいことに中々力を持っているやつだったんだよね~~~~~!!!!」



 ぬぉぉぉぉ!!という効果音が見えるかの如くギルマスは後ろに仰け反った。



 「つまりは集会に来いってことですかね?」



 「そゆこと。 まだ私が渡した遠見の水晶は持っているね? 数日以内には必ず連絡するから、枕元にでも置いといてよ」



 「ちなみに断ること「出来ません」……了解です」



 言ったギルマスも言われた主人公も同時にはぁーーーっとため息を吐いた。



 「暇なんですかその集会のダンマスたちは」



 「残念ながら暇なわけじゃないんだよね…… たまたま集まるタイミングの瞬間にツクル君がダンジョンを奪ったからついでのように追求するだけだと思うよ……」



 「てことはタイミングを間違わなければ……」



 「呼ばれることも呼ぶことも無かっただろうね……」



 「「………はぁーーーー。」」











 「そういう経緯でこのパーティー会場に至るわけだ。 ちなみに会場への行き方はテレポートゲートを使っただけだから、俺もここがどこにあるのかなんて分からん」



 「だからお主はさっきからどこに話しかけとるんじゃ……」



 そりゃあもちろん見ている読者に対してである。




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