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7話 ω「にゃぁ~」

 教会の敷地の端っこまで

歩いて5分、4日ぶりに家に帰宅・・・

まぁ、雨風しのげ

ガキ達の遊び場で

寝るだけのボロ屋だ

馬小屋の方が多分立派だろう。


 床にデブ猫を落とす

猫の癖に、真横のまま落ちやがった!

バッカデーーーー。


 俺は、ボロボロの藁の塊に

ボロ布を敷き詰めたベットらしきものに腰を掛け

木箱の台に、キャバクラでもらった、ゴミを広げる。


 要は、キャバクラ出た、ツマミの残りと残飯

そして、キャバ嬢や、お客のタバコの吸いカスだ

これが、俺の晩飯

最高級のキャバクラ、そこの酒の肴おつまみだ

結構いいもん有るんだよ。


 そして、たばこの吸いカスを

ほぐして、新しく紙に巻き付け

タバコもどき

昔風にいうなら【シケモク】

これが、俺の名前の由来だ

化ヶ物が、そう呼び出して定着しただけだが

それなりに、気に入っている。


 おつまみを、ほおばりながら

シケモクを吸う。


 あぁ~~~~腹に染みるわ・・・・。


 そんな俺の姿を、あざ笑うかの様に

床で横になって、短い手足をバタつかせ

必死にもがくデブ猫が鼻を鳴らしながら


ω「にゃ~」

(そこまでして、助ける必要があったのか?)


俺「別に、あんなガキ死のうが俺には関係ないけど

 ただ、あのバカどもの驚く顔が見たくなっただけだ!」


ω「にゃぁ・・・」

(その為に、致死量の傷を負ってもか?

 我から見ればお前が、一番バカ者だな

 そして、ちょっといいか?

 起こしてくれ・・・。)


 あぁ、バカに成りきらないと

こんなクソな世界で生きていられるかって言うんだ!!


 足を延ばして、デブ猫を転がす

まぁ、猫とは言ったが、猫ではない

何処にでもいる、獣人だ

人間第一主義のこの世界の人間の国々では

まだ、獣人を捕まえて奴隷にする事も

亜人と呼ばれる、エルフ、ドワーフなどとも交流もほぼ無いのが現状であり

獣人や、それに連なる獣、魔物は、即討伐対象である

ただ、ここ10数年前から

【猫】だけは、ペットとして受け入れられている

なので、こいつは、デブ猫に変化している訳だが

始めの頃から10倍以上太ってやがる。


 デブ猫は、のそりのそりと移動し

デブ猫用の座布団に這い上がり

丸い体を、さらに丸めていく

別に、これと言って会話は無い

たまに、気が向いたら、少し会話する

これが、俺とデブ猫の付き合い方だ。


 常にうるさい、化ヶ物より

よほど人間(猫)が出来ているデブである。


 固形物が、ボロボロになった内臓を刺激する

水で流し込んだら、激痛に変わりやがった!

あのガキ、よく耐えてたな

俺なら、泣いてるぞ・・・。


うん、激痛に耐えれず左目から涙が・・

いや、これは涎だ!

おっぱいを瞼の裏に投映したら、目から涎が・・・。


 デブ猫が、鼻で笑いやがった・・・。


 ボロボロのベットに大の字で転がり

煙草を、肺いっぱいに吸い込んで

ゆっくり、吐き出す・・・。


 って、まったりしている場合じゃない

回復魔法も効かない傷なんぞ喰らったんで

ほっとけば、さすがに俺も死ぬ

そう、さっさと行動に移さないと。


 起き上がる為に腹筋に力を入れると血を吐いた・・・

やっぱ、内臓まで届いてんな・・コレ

残飯、食うんじゃなかった・・・。


 素直に体を起こせなかったんで

体を横に向け、1人苦しみながら上半身を起こし

出かける準備を・・・


っと、言っても

荷物入れの【マジックバック】


*********


【マジックバック】

収納魔法を付与させたバックではあるが

この世界では一般的に売り買いされている

内容量は、バック見た目の容量の、2~~5倍程度である。

 主に、大切な物や、金銭を入れる、サイフ替わりで

普段は盗難防止の為、腰のベルト等に、完全に固定し持ち歩くのが常識である。


********


を確認し

さっき作った【シケモク】と

タバコに、火をつけるジッポライターを詰め込んでいく。


ω「にゃぁ。」

 (アソコに行くのか?)


俺「あぁ、さすがに、こんな間抜けな死に方はしたないからな。」


ω「にゃぁ・・・」

(その辺の人間に傷を移せばよいものを・・・・理解出来んな・・・。)


俺「お互いにな。」


 このデブ猫と互いの価値観を議論する気はない

そもそも、人種とかではない

生き物としての成り立ちが違うのだ

理解出来る訳が無い。


 重い腰を上げ

玄関に向かうと


ω「にゃぁ」

(まて、我を置いていく気か?)


俺「・・・おい・・・デブ猫

 見て分かんだろ

 俺は怪我人だ、てめぇみたいな、お荷物を持って動けという気か!

 付いて来たきゃ、その短い脚で歩いてコイや!!!」


ω「にゃぁぁぁああああ!!!!!」

(連れてけ!!、たまには新鮮な肉を喰わせろ!!)


俺「知るか、デブ猫!!

 俺の居ない間に、断食でもして

 少しは痩せてろ!!!」

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