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サキの伝記外伝  作者: kohet
三章 愛
31/32

表 失われたもの

時間的には


2章→大分時間→1章→3章です。


なので1章であった表、裏を見て頂けると幸いです。

エルゥファ大学 エル教授の研究室前 ??? P1286年12.12




大学のはずれにありながら、妙に新しい建物。

それがエル教授の研究室である。



本校よりは小さいものの一人の教員用にこれほどの研究室を設けるのは、他ではありえない。



なぜ、たかが一教師にこれほど優遇されているのか。



それは、彼の圧倒的な才能の賜物に他ならない。



大学の生徒からは不評(主に話が長い)であるエル教授だが、魔法研究者として超一流である。

今はなきイルゥシン王国が誇る、伝説の魔法使い「レウ」と並ぶと言われたほどだ。



「レウ」というのは、架空の人物であるというのは常識ではある。

そして、その評価はエル教授の才能を妬んだものが言った皮肉である。




だが、その評価ですら足りないと一部の研究者は言う。


エル教授は、魔法学を始め、数学、自然科学、考古学などありとあらゆる学問の、

それぞれの分野で、一流の研究者が一生かかってようやくありえるであろう研究を成し遂げている。


特に、サキ活躍した時代「黎明期」前後に関する研究は狂人の域に到達するとされている。


だが、昨年の火事でエル教授の研究室が焼けてしまったせいで、火事以前の気力が失われてしまったといわれている。




しかし、未だ世界最高クラスの魔法研究者であることには違いない。




そのため、リファス王国の資料で、エル教授は魔法クリアに関する第一級監視対象者として

選ばれた数少ない人間であった。




そして、リースとロードはエル教授こそ魔法クリアの謎をといた人物と確信していた。




リースはその謎を解き明かすためには、どんなことでもやる覚悟はできていた。





しかし、

「なんで僕がこんなことをしなければならんのだ...」

リースは研究室前のゴミ捨て場でそう呟いた。








・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・






エルゥファ大学寮内 P1286年12.10



時は少し遡る。




うるさいリースを物理的に大人しくさせたロードは、(表 伝説の騎士団の誕生参照)




勢いがあまってゴミ箱に頭を突っ込んだリースを眺めていた。



「人間という生き物は弱い生き物だ」

ロードは何事もなかったかのようにリースに語りかける。




リースの状況は完全に無視している。





「考えても見るがいい。魔物と人類では生き物として圧倒的格差が存在するのは事実だ」

ロードは苦虫を噛み潰したような顔をしながら言う。





「ちょっと、副長!」

リースも無視されて流石に頭にきたのか、ロードに食って掛かる。






ゴミ箱に突っ込まれたことに怒り心頭の様子である。






「しかし、人間は最も繁栄している。それはなぜか?」

ロードはそんなリースの反応を無視して話をとめる気配はない。





ロードは気づかない様子でリースに近づく。





「あの、流石に...うぉ!」

リースはロードがいきなり近づいて来るので、思わず萎縮する。




リースは、ロードに普段から上下関係を叩き込まれているので、本能的に萎縮するようになっているのだった。





「それは、人間は助け合うことのできる生き物であるからだ」

ロードはリースの様子を気にも留めない様子で話を続ける。




「それは弱さを補って余りある人間の強さだ。しかし...今回はそれを利用する」

ロードはリースに作戦の概要を説明を始めた。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・









エルゥファ大学 エル教授の研究室前 ゴミ捨て場 P1286年12.12










「『そのためにも、エル教授の嗜好などを調べておけ』ってなんだよ...」

リースはロードの暴虐非道な振る舞いに対して文句を言いつつ、ゴミ箱をあさる。






リースは現在、エル教授のゴミを回収する仕事をしている。



エルゥファ大学では、学内のゴミの回収は生徒の仕事なのだが、

大学から離れたエル教授の研究室はゴミが溜まりやすく、生徒から躊躇されがちなのである。



リースはエル教授の出したゴミから嗜好を割り出そうとしていた。



研究室から少し離れたゴミ捨て場は、エル教授から気づかれにくく、また、学校関係者からも怪しまれないで

エル教授について知ることのできる場所である。



何か不審物があれば、きょうは...説得の材料になるという中々エグイ作戦である。


ちなみにロードのアイディアである。








「副長...絶対、僕の反応をみて楽しんでるよな」

リースはそう思いつつも、ロードの命令に従っていた。








その頃、ロードはトゥエ助教授の書類整理の手伝いをしながら話を聞いていた。


大事な使命を果たすため、自らの正体が露見する可能性すら覚悟して。









一方のリースは、ゴミ捨て場でエロ本を探している。騎士なのに。



「何なんだ!この格差は!?

ゴミ箱あさってなにがわかるっていうんですか、副長!!」

リースはこの世の中の理不尽に対して、叫んだ。




最も、ロードとしては女性だけの話になるであろう状況にリースを連れて行きづらかったのと、

リースに対して、若干の後ろめたさから楽な仕事を任せたつもりではある。





そもそもロードは提案で言ったつもりであり、リースなら他の方法で調べるであろうと思っている。




しかし、ロードならそう命令してもおかしくない。


日ごろの様子からリースは命令と受け止めた。


...リファス王国騎士団は本当に大丈夫であろうか。







リースがこの世の理不尽を嘆いていると、


「騒がしいな...まさかゴミの回収がようやくきたのか?」


エル教授本人が、訝しげにゴミ捨て場を覗いてきた。


リファス王国騎士団...


フスさんはまともです。

ロードはまだ若いので、実力はあれど副長です。

女性なのに王国が誇る騎士の長ですし。


でも、実力的にはロードが頭一つ飛びぬけています。


エヌは...

リースよりは強いですね。魔法抜きの近接戦闘ならロードより強いです。

脳筋です。戦い方が。

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