表 エルゥファ大学内で
表と裏という風に作り分けます。
裏とかどうゆう意味なのかは出来上がるまでお待ちください。
エルゥファ大学内 P1286年12.3
「以上がイルゥシン王国記における勇者サキの記述である。
何か質問がある者はいるか?」
エル教授の説明は長い。
大学でも随一の長さで授業の90分間全部、一度もしゃべるのをやめなかったという伝説がある。
というわけで彼の授業の質問者は皆無に等しい。
しかし、
「質問です!教授!」
この日は違った。
彼女の名はロド。成績優秀、美麗衆目一つの欠点を除けば完璧な女と言わてれる。
それは、
「本当に勇者サキは実在したのですか?」
空気が読めない。
普通の女性否、普通の人ならば今まで85分間しゃべり続けていたエル教授に質問などしない。
ましては昼休み前には、だ。
そんな中で質問を聞く教授も空気が読めないとも言えるが。
「なぜいないと思うのかね?」
エル教授にしては短い言葉で尋ねる。
空気の読めないだけが欠点のロドはこう答えた。
「あまりになした偉業が多すぎるからです。」
5分では終わらない。昼休み終わるのではないだろうか。
教室のそんな不安が漂い始めていたことにも気づいていない。
これが彼女が成績優秀な理由でもあるわけであるのだが。
知りたいことは知るべきである。それが彼女のモットー。
エル教授は驚いたように言った。
「ふむ、いい着眼点だ。確かにそう言われていた時代もあるにはあったのだよ。
しかし、あまりにも彼の偉業に関する証拠が多すぎているんだ。」
意外な答えが返ってきたのでロドは少し驚いて聞いた。
「どうゆうことですか?」
ここでやめろ。誰かが言ったような気がするが、ロドには聞こえていない。
エル教授は説明し始めた。
「例えば彼のなした偉業で最も有名な魔王ヤーベ討伐。
当時人間がいかなる手段をもちいても倒せないと言われた六魔王、
今でも暴れている四天王と呼ばれる存在だな。
六魔王と呼ばれたものの中でもヤーベは最強の防御だったと伝わっている。
そのヤーベの羽から作られたとされるのがエルゥファ国の国宝『封神』だな。
これはエルゥファ国が誇る勇者コロナが魔王トーンの攻撃を防いだ最強の盾だ。」
「後、彼の発案とされる現代魔法の基礎となっている五法正システム。
あれに関しても大魔法書を編纂した大魔道士テテ自身がサキのアイディアだったと書き残している。
本人は本を書くのが苦手なので書かなかったとされているが。」
「さらに・・・・」
話は授業の鐘が鳴り、さらには昼休みが終わり次の授業の担当であるトゥエ助教授がエル教授にドロップキックをかますまで続いた。
エル教授がトゥエ助教授に締め出されようとしていたとき、ロドはエル教授に最後の質問をした。
「でも、彼が魔王を倒したという魔法クリアがどこの文献を探しても載っていません。
魔王ヤーベを倒すほどの魔法なのに...」
締め出される寸前、エル教授は叫んだ。
「その魔法は調べてはいけない!絶対にだ!」




