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サキの伝記外伝  作者: kohet
伝記
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勇者サキの伝説

拙作故よろしくお願いします。



イルゥシン王国 K102年


魔王ヤーベを討ち取った不死の二つ名の勇者サキは歓喜の声に包まれながら

イルゥシン城下を凱旋した。


サキは城内で王メカシ・フェストに謁見した。


メカシ・フェスト王は言った。

「サキよ。よくぞ帰ってきた。此度の偉業は永遠と語り継がれるであろう。

サキよ。貴君こそ我が国の誉れなるぞ。」


サキは言った。

「恐れ多いですが、王よ。此度の偉業、私だけでは到底叶わぬことでありました。

戦いで活躍したすべての名もしれぬ勇者達の力がなければ

叶わぬことにございました。称賛は私などではなくどうか彼らに。」


メカシ・フェスト王は言った。

「おお、相変わらずなんと謙虚なことであろうか。しかし、謙遜する必要はない。

貴君はそれだけのことを成し遂げたのだ。世は誰もが貴君の名を言う。

一体どこに謙遜する必要があろうぞ。

今宵は宴である。貴君も楽しむが良い。」


宴は城の庭で盛大に行われた。

各国の王や貴族達が宴のため用意した絢爛豪華な品々の数々。

世に存在するどんな王でも再現できないものであろう。


サキは自らの従者のジェニカにメニカを皿に分けさせた。


サキは言った。

「ありがとうジェニカ。少し疲れたので休める場所はないか?」


そこでジェシカはフシの木に案内した。

サキはフシの木の下でメニカを食した。

そこへ王の娘フェリア姫がきた。


フェリア姫は言った。

「サキよ。よくぞ無事に帰ってきた。貴殿が無事で良かった。」


サキは言った。

「姫様が私などにそのような言葉。光栄であります。」


フェリア姫は言った。

「謙遜するなと父も言ったであろう。それよりも今、少し良いか?」


フェリア姫は決めていた。もし、サキが帰ってきたならば自らの思いを、愛を告白しようと。


しかし、フェリアの思いは届かなかった。


突然、庭から不可視の矢サージャが放たれた。


サキはフェリア姫を庇い、矢に当たった。


フェリア姫は言った。

「サキ!大丈夫か?」


サキは言った。

「大丈夫です。姫様。此の身は不死の二つ名を持つサキ。それよりも危ないですのでジェシカのそばにいてください。」


フェリア姫はジェシカのそばへ行った。

すると庭の草のかすれる音がした。


「そこか!!」

サキは庭の林に向けて魔法を放った。


サキの魔法は何かに当たった。


すると何かが徐々に浮かび上がってきた。


サキは言った。

「不可視の魔、ケッセか。なぜここに。」


魔物は譫言のように言った。

「勇者に死を。ヤーベに栄光を。勇者に死を。ヤーベに栄光を。」


サキは言った。

「すまないが、ジェシカ。兵士を呼んでくれ。他に魔がいるかもしれない、ケッセを牢に。」


サキは止まらぬ血を流しながら言った。


フェリア姫は言った。

「サキよ!それよりも血が!」


サキは言った。

「姫様、なれないことはするものではありませんな。驕った途端に死ぬとは。」


フェリア姫言った。

「死ぬな!サキ!貴殿は不死であろう!」


サキは言った。

「不死というのはありませんよ、フェリア姫様。なんであろうといつかは死にます。

ですが、どうかなるべく死にませんよう生きてください。」


これがサキの最後の言葉となった。


サキは逝った。

知らぬ間に世に現れ、危機を幾度となく乗り越え、その功績から不死の名を与えられた勇者サキの最後は

あまりにもあっけなく終わってしまった。


葬式は城内で盛大に行われた。

彼の二つ名不死に合わせ彼の柩は入った者が生き返ったという伝説を持つ柩アーカシアに入れられ城内に墓地が設けられた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

イルゥシン王国記 勇者サキの伝説 第243章


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