special story ~valentain~ 後編
今月はあと一話月末ら辺に出そうと思っています(出すとは言っていない)
「ない!ない!ない!俺はついに目が殺られてしまったのか!下駄箱にある筈のチョコがない!」
こいつは朝から何やってんだ?恥ずかしいわこいつ!
「おい真田?そこ邪魔だから退きなさい。ほかの人に迷惑だろ?」
世界の終わりみたいな顔をして零蒔の方に向くとさらにがっかりした顔になった。
「お、零蒔か。お前はいいよな!何もしなくてもチョコがいっぱい貰えて!どうせ下駄箱の中にパンパンに入ってるんだから」
掠れた声で言われましても俺はそんなにモテないからな?この学校で1番人気高いの愁だからな?皮肉にしか聞こえないんだけど!
「俺はそんなに貰えねぇよ。まずモテないんだからそんな皮肉言われても困るんだけど。それに下駄箱の中になんか入ってるわけないじゃないか」
フラグを立てていく零蒔だがこの場にいる人間は誰も気づいていなかった。零蒔はいつも通り靴を脱ぎ中履きに履き替えるために下駄箱を開けると雪崩のように放送されたチョコが落ちてきた。零蒔は扉を開けたまま固まり、小春や琴音は般若の如くどす黒いオーラを出し、真田に至っては真っ赤な嫉妬のオーラを放っていた。
そこに遅れて登校してきた愁と里奈がやって来て場の惨劇を見て苦笑いしていた。
「1、3、7、10…15。15個か、今年も多いね?何でだろうねぇ。なんかアピールでもしてたのかなぁ?同学年や先輩を含めても現時点で多いよ?まさか後輩に手を出していたとはねぇ。何かいいわけでもある?零蒔くん」
廊下に正座させられている零蒔は下駄箱に入っていたチョコを数え終わった小春に説教を受けていた。それを見つめていた琴音、真田、愁、里奈は呆れながら見ていた。
「琴音ちゃんは行かなくていいの?彼女なんだしちゃんとここはガツンと言わないと!」
里奈が琴音にニヤニヤしながら場を悪化させようと促してきたが琴音は「私は関係ないもん。後でお仕置きするもん!」と言って拒否した。
「いや、あのね春…俺は何もしてないよ?ただ愁のサッカーを見に行ってみたら道具を片してるマネージャーがなんか大変そうだなぁって思ったから助けただけであって別にアピールしたわけでもないし、藍沢先生と話してたら勉強について相談しに来た後輩がいて藍沢先生の代わりにその相談を受けたとかくらいしか思い出せないんだけど…」
「変な色目は使っえないみたいだね?じゃあ下駄箱は許してあげるけど教室はさらに楽しみになってきたわね?どんな言い訳が聞けるのかななぁ」
いや、そんな恍惚とした表情されましても別に悪いことしてないよね?してないよね?よね?!
教室に着くと既に男達がロッカーやら机の中やらを確認して何も入ってなかったことに落ち込んでいた。そこにチョコを抱えて入ってきた零蒔と愁を見れば誰だって怒るはずだ。
「「「「「「「「「クソリア充滅べぇぇぇ!!!!!!!」」」」」」」」」」
何故こうも罵倒されないといけないんだろう?それに廊下でもすれ違いざまにチョコを渡されたしなんなんだろう今日は……俺死ぬのかな?(じきに死にます)
ん?なんだろうあれは?誰かの机と誰かの机にピラミッドのように箱が積まれているぞ?あの席は確か愁だったかな?あれ?いつの間にか愁と里奈がいないな?どこ行ったんだ?まぁいいや。それよりもうひと席は……
「あ、ちょっと腹痛くなって来たからちょっと帰るわ」
零蒔は誰かに肩をものすごい握力で掴まれて、真っ青な顔で振り向くとそこにはもう顔が可愛怖い小春がいたのであった。
....................…
..........…
..........
…
説教を受けて授業を受けて昼休屋呼び出され説教を受けて授業を受けてやっと帰りのホームルームが終わり身支度を整え春と琴音と一緒に帰っている道中にて朝、「バレンタインだァァァァァァ」と叫んでいた中学生がチョコが入っているだろう箱を1個持ちながらとぼとぼ歩いていた。あ、1つ貰えたんだし良かったじゃないかと言いたかったが朝より多く紙袋を携えている俺には言われたくないだろうな。
「零蒔、今日は何時に帰ってくるの?」
すると琴音が今日の俺の帰宅時間を唐突に聞いてきた。まぁ毎日バイトや野暮用などで家に帰るのが遅いから毎日何時に帰るかを伝えているのだが、今日は色んなこと(主にチョコ)があったからすっかり忘れていたよ。
「そうだなぁ。今日は七時には家に着いてると思うよ」
七時に帰ると伝えたが春がなんか不満があるような顔でリスのように頬を膨らませていた。
「もう!今日はバレンタインなんだからいつもより多めにイチャイチャしようと思ってたのに!」
イチャイチャってそんなにしてないだろ?今日は別にバイトはないけどちょっとした用事があるからなぁ。てか毎回のことのなんだけどな。
家に着いて私服に着替えた俺は財布と携帯を持って用事を片しに出かけた。
用事というのは二人にプレゼントするちょっとしたものだ。今日は別に特別な日という訳では無いけど女子から男子に渡すだけでなく、その逆もやっていいんじゃないかな?ってつい最近思うようになったんだよ。だから次からのバレンタインはバレンタインの日に俺からもなにかプレゼントしようかなって思い至ったのだ!
電車で二駅行くとちょうど高級住宅街が並ぶ、東京の渋谷をさらに綺麗したみたいな街に着く。そこにはアクセサリーやブランド服や靴、高級レストランなどがある。まぁこれを説明したところでなんだって話なんだけどな。こんなに綺麗な街でも裏にはみんなには知られていない事実とかが隠されているんだよなぁ、ほんとに日本は危険な国だ。
二人にはお揃いのネックレスでもブレスレットでもプレゼントするか。これはもう前々から決めていたし、テレビで二人が「これ可愛い」って言ってたからこれにしようと思っていた。
値段は……一つで2万3000円か。2つで4万6000円とか高すぎだろ!ふざけんなよ!バイトしてる俺でも金欠になる…いや、ならないなはい、ごめんなさい。まぁダイヤとか使ってるみたいだし、高いのは当たり前か。いや、そもそもこの『KINGS&SHIPS』とかいうショップに売られているもの自体が高いのか。俺には全くもってアクセとかはわからんからこれが偽ダイヤであっても知らん。それにテレビでやってたし大丈夫だよね?
あとはケーキに明日からの夕飯の食材を買いに行かないとな。
だいぶ買ったから当分は買いに行かなくていいくらいまで調達してきた。玄関先まで来たが外からでもいい匂いが立ちこんでくる。朝作っておいてよかった。あとは炒め物を作るだけだから二人には休んで貰うとするか。
「ただ「おかえり!!!」いまー」
おい、まだ途中だったでしょうが!なんで開けた瞬間いるの?マジで怖いんだけど!偶然だよねそうだよね!
「零蒔君の匂いがしたから急いで飛んできたよ!」
いや、そんなにハァハァ言うなら無理しなくていいのに…
「あとは炒めるだけだよね?」
「うん、そうだよ!」
嬉しそうに答えてきた春は頭を差し出してきたから撫でてみると破顔していた。めっちゃ顔が緩んでますよ?ヨダレが出てますよ?
今日のご飯は肉じゃが、白米、シーフードサラダ、キノコの野菜炒め、自家製たくあんだ。うん、シンプル!和風ばっかりだと困るからシーフードサラダを付け足しといた。そんなの気にしてないか。
「「「(じゃあ)頂きます!」」」
みんなで合掌して料理に手を出そうとした時二人から冷蔵庫から取り出してきたチョコレートが渡された。
「私のはトリュフチョコだよ!中にはミルクやイチゴやブラック、コーヒー、抹茶とかあとは私のエキスとか入ってるからね!」
今ものすごい怖いの聞こえたんだけど!ちょうど6個あるしなんか怖いんだけど!マジで入ってないよね?!
「私からはガトーショコラよ!ちゃんと今回は塩と砂糖間違えなかったから大丈夫だかね!」
いや、それに関しては大丈夫何だろうけど、なんか赤いの入ってるよ?これ鷹の爪じゃないよね?ねぇもしかしてこれって罰ゲーム?主催者絶対愁だわ。
「いやなんで鷹の爪入ってるの?甘いのに辛いとか嫌なんだけど…」
「鷹の爪じゃないよ!それは春から分けてもらった刻みイチゴよ!鷹の爪は料理に使ってるでしょ!」
あ、そうでした(笑)すっかり忘れてたわ。
このタイミングで俺からもプレゼントするとしますか。
「実は俺からも二人に渡すものあるんだよ。これだ…開けてみてくれ」
二人は箱を見た瞬間目を輝かせて叫んだ
「これK&Sじゃない!どうしたの急に!」
あーあれ、K&Sって言うのかよ。知らねーよ。
「キャーーーー!それにこれってこの前テレビでやってた」
「そうそう、春と琴音が欲しいなぁって言ってたからショップを見つけて買ってきたんだよ。これであってる?全然こういうのわかんなくて心配だったんだけど…」
「あってるも何もこれだよ!これめっちゃ欲しかったのよ!」
「「ありがとう零蒔!!」」
「喜んでくれて嬉しいよ」
二人はブレスレットを付けると目を輝かせながら眺めていた。こうして二人を見ると俺も幸せになるな。俺は二人のためなら危険なことだって侵すし、二人のために死さえ怖くないな。はは、流石にこれは盛りすぎたかな?
「ささ、いつまでも眺めていないでご飯を食べよう?冷めちゃうといけないし」
今日はバレンタイン。みんなが必死になって女子にアピールする理由がわかる気がしたよ。
二人の幸せな顔を見てるとこんなに落ち着くとは思わなかったなぁ
最後ら辺は無理やり感しか出てないけどまぁいいでしょう
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